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5.2. Object Storage サービスのカスタマイズ

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Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 環境の要件によっては、デプロイメントのパフォーマンスを最適化するために、Object Storage サービス (swift) のデフォルト設定の一部をカスタマイズする必要がある場合があります。

5.2.1. fast-post の設定

デフォルトでは、オブジェクトメタデータの一部にでも変更があると、Object Storage サービスは必ずオブジェクト全体をコピーします。fast-post 機能を使用することでこれを回避できます。fast-post 機能は、複数の大きなオブジェクトのコンテンツ種別を変更する際の時間を短縮します。

fast-post 機能を有効にするには、Object Storage プロキシーサービスの object_post_as_copy オプションを無効にします。

手順

  1. swift_params.yaml を編集します。

    cat > swift_params.yaml << EOF
    parameter_defaults:
        ExtraConfig:
          swift::proxy::copy::object_post_as_copy: False
    EOF
  2. オーバークラウドをデプロイまたは更新する際に、パラメーターファイルを指定します。

    openstack overcloud deploy [... previous args ...] -e swift_params.yaml

5.2.2. 保存データ暗号化の有効化

デフォルトでは、Object Storage サービス (swift) にアップロードされるオブジェクトは暗号化されません。したがって、ファイルシステムからオブジェクトに直接アクセスすることが可能です。このため、ディスクを破棄する前に適切に消去しなかった場合には、セキュリティーリスクとなってしまいます。

OpenStack Key Manager (barbican) を使用して、保存されている swift オブジェクトを暗号化することができます。詳しい情報は、Encrypt at-rest swift objects を参照してください。

5.2.3. スタンドアロンの Object Storage クラスターのデプロイ

コンポーザブルロールの概念を採用して、最小限の追加のサービス (例: Keystone、HAProxy) を実装したスタンドアロンの Object Storage サービス (swift) クラスターをデプロイすることができます。Advanced Overcloud Customization の Creating a roles_data File セクションに、ロールについての情報が記載されています。

手順

  1. /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates から roles_data.yaml をコピーします。
  2. 新規ファイルを編集します。
  3. 不要な Controller ロールを削除します (例: Aodh*、Ceilometer*、Ceph*、Cinder*、Glance*、Heat*、Ironic*、Manila*、Mistral*、Nova*、Octavia*、Swift*)。
  4. roles_data.yaml 内で ObjectStorage を見つけます。
  5. このロールを、同じファイル内の新しいロールにコピーして、ObjectProxy という名前を付けます。
  6. このロールの SwiftStorageSwiftProxy に置き換えます。

    以下の roles_data.yaml ファイルの例には、サンプルのロールを記載しています。

    - name: Controller
      description: |
    	Controller role that has all the controller services loaded and handles
    	Database, Messaging and Network functions.
      CountDefault: 1
      tags:
    	- primary
    	- controller
      networks:
    	- External
    	- InternalApi
    	- Storage
    	- StorageMgmt
    	- Tenant
      HostnameFormatDefault: '%stackname%-controller-%index%'
      ServicesDefault:
    	- OS::TripleO::Services::AuditD
    	- OS::TripleO::Services::CACerts
    	- OS::TripleO::Services::CertmongerUser
    	- OS::TripleO::Services::Clustercheck
    	- OS::TripleO::Services::Docker
    	- OS::TripleO::Services::Ec2Api
    	- OS::TripleO::Services::Etcd
    	- OS::TripleO::Services::HAproxy
    	- OS::TripleO::Services::Keepalived
    	- OS::TripleO::Services::Kernel
    	- OS::TripleO::Services::Keystone
    	- OS::TripleO::Services::Memcached
    	- OS::TripleO::Services::MySQL
    	- OS::TripleO::Services::MySQLClient
    	- OS::TripleO::Services::Ntp
    	- OS::TripleO::Services::Pacemaker
    	- OS::TripleO::Services::RabbitMQ
    	- OS::TripleO::Services::Securetty
    	- OS::TripleO::Services::Snmp
    	- OS::TripleO::Services::Sshd
    	- OS::TripleO::Services::Timezone
    	- OS::TripleO::Services::TripleoFirewall
    	- OS::TripleO::Services::TripleoPackages
    	- OS::TripleO::Services::Vpp
    
    - name: ObjectStorage
      CountDefault: 1
      description: |
    	Swift Object Storage node role
      networks:
    	- InternalApi
    	- Storage
    	- StorageMgmt
      disable_upgrade_deployment: True
      ServicesDefault:
    	- OS::TripleO::Services::AuditD
    	- OS::TripleO::Services::CACerts
    	- OS::TripleO::Services::CertmongerUser
    	- OS::TripleO::Services::Collectd
    	- OS::TripleO::Services::Docker
    	- OS::TripleO::Services::FluentdClient
    	- OS::TripleO::Services::Kernel
    	- OS::TripleO::Services::MySQLClient
    	- OS::TripleO::Services::Ntp
    	- OS::TripleO::Services::Securetty
    	- OS::TripleO::Services::SensuClient
    	- OS::TripleO::Services::Snmp
    	- OS::TripleO::Services::Sshd
    	- OS::TripleO::Services::SwiftRingBuilder
    	- OS::TripleO::Services::SwiftStorage
    	- OS::TripleO::Services::Timezone
    	- OS::TripleO::Services::TripleoFirewall
    	- OS::TripleO::Services::TripleoPackages
    
    - name: ObjectProxy
      CountDefault: 1
      description: |
    	Swift Object proxy node role
      networks:
    	- InternalApi
    	- Storage
    	- StorageMgmt
      disable_upgrade_deployment: True
      ServicesDefault:
    	- OS::TripleO::Services::AuditD
    	- OS::TripleO::Services::CACerts
    	- OS::TripleO::Services::CertmongerUser
    	- OS::TripleO::Services::Collectd
    	- OS::TripleO::Services::Docker
    	- OS::TripleO::Services::FluentdClient
    	- OS::TripleO::Services::Kernel
    	- OS::TripleO::Services::MySQLClient
    	- OS::TripleO::Services::Ntp
    	- OS::TripleO::Services::Securetty
    	- OS::TripleO::Services::SensuClient
    	- OS::TripleO::Services::Snmp
    	- OS::TripleO::Services::Sshd
    	- OS::TripleO::Services::SwiftRingBuilder
    	- OS::TripleO::Services::SwiftProxy
    	- OS::TripleO::Services::Timezone
    	- OS::TripleO::Services::TripleoFirewall
    	- OS::TripleO::Services::TripleoPackages
  7. 通常の openstack deploy コマンドで、新規ロールを指定して、オーバークラウドをデプロイします。

    openstack overcloud deploy --templates -r roles_data.yaml -e [...]

5.2.4. 外部 SAN ディスクの使用

デフォルトでは、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) director が Object Storage サービス (swift) をデプロイする際に、独立したローカルディスクを使用するように Object Storage が設定、最適化されます。この設定により、負荷がすべてのディスクに分散されるようになります。その結果、ノードに障害が発生した場合やその他のシステム異常時にパフォーマンスへの影響を最小限に抑えることができます。

パフォーマンスに影響を及ぼす類似のイベント発生時に、1 つの SAN を使用する環境では、すべての LUN でパフォーマンスが低下する可能性があります。Object Storage サービスは、SAN ディスクを使用する環境で生じるパフォーマンスの問題を軽減することができません。

したがって、Red Hat では、パフォーマンスおよびディスク容量に対する要求を満たすために、Object Storage 用に SAN ディスクの代わりに追加のローカルディスクを使用することを強く推奨します。詳細は、特定の Red Hat OpenStack Platform サービスのデプロイメントに関する推奨事項Object Storage サービス (swift) の設定に関する推奨事項 を参照してください。

Object Storage 用に外部 SAN を使用する場合は、ケースごとに評価する必要があります。詳細は、Red Hat のサポートにお問い合わせください。

重要

Object Storage 用に外部 SAN を使用する場合、以下の条件に注意してください。

  • デフォルトでは、Object Storage サービスは Telemetry データおよび Image サービス (glance) のイメージを保管します。glance のイメージはより多くのディスク容量を必要としますが、パフォーマンスの観点からは、glance のイメージを保管することの影響は、Telemetry データを保管することの影響よりは軽微です。Telemetry データの保管と処理には、より高いパフォーマンスが必要です。Object Storage 用に外部 SAN を使用した結果パフォーマンスに関する問題が生じた場合、Red Hat はこの問題に対するサポートを提供しません。
  • Red Hat は、コアの Object Storage サービスオファリングの外部で生じる問題に対するサポートを提供しません。高可用性およびパフォーマンスに関するサポートは、ストレージベンダーにお問い合わせください。
  • Red Hat は、Object Storage サービスと SAN ソリューションの組み合わせをテストしません。サードパーティー製品の互換性、ガイダンス、およびサポートに関する詳細は、ストレージベンダーにお問い合わせください。
  • Red Hat では、実際のデプロイメントでパフォーマンスの要求を評価してテストすることを推奨します。お使いの SAN デプロイメントがテストおよびサポートされ、パフォーマンス要求を満たしていることを確認するには、ストレージベンダーにお問い合わせください。

手順

  • Object Storage 用に 2 つのデバイス (/dev/mapper/vdb および /dev/mapper/vdc) を使用する方法の例を、以下のテンプレートに示します。

    parameter_defaults:
      SwiftMountCheck: true
      SwiftUseLocalDir: false
      SwiftRawDisks: {"vdb": {"base_dir":"/dev/mapper/"}, "vdc": {"base_dir":"/dev/mapper/"}}
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