リリースノート
Red Hat OpenStack Platform 17.0 リリースの詳細
概要
第1章 はじめに リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
1.1. このリリースについて リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Platform の本リリースは、OpenStackWallaby リリースをベースにしています。これには、Red Hat OpenStack Platform 固有の追加機能、既知の問題、および解決済みの問題が含まれます。
Red Hat Enterprise Linux High Availability Add-On は、Red Hat OpenStack Platform の各種ユースケースで利用することができます。このアドオンに関する詳細情報は、http://www.redhat.com/products/enterprise-linux-add-ons/high-availability/ を参照してください。また、Red Hat OpenStack Platform と併用できるパッケージバージョンに関する情報は、https://access.redhat.com/site/solutions/509783 を参照してください。
1.2. 要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
このバージョンの Red Hat OpenStack Platform は、Red Hat Enterprise Linux 9.0 Extended Update Support (EUS) の完全にサポートされている最新のリリースで実行されます。
本リリースの Dashboard は、以下の Web ブラウザーの最新安定版をサポートします。
- Chrome
- Mozilla Firefox
- Mozilla Firefox ESR
Internet Explorer 11 以降 (互換モード が無効な場合)
注記Internet Explorer 11 は維持されなくなったため、ダッシュボードを表示する際に機能の低下が予想されます。
Red Hat OpenStack Platform をデプロイする前に、推奨されるデプロイ方法をよく理解してください。Red Hat OpenStack Platform のインストールと管理 を参照してください。
1.3. デプロイメント制限事項 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Platform のデプロイメント制限事項のリストは、Deployment Limits for Red Hat OpenStack Platform のアーティクルを参照してください。
1.4. データベースサイズの管理 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Platform 環境内における MariaDB データベースのサイズの維持管理に関する推奨プラクティスは、Database Size Management for Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform のアーティクルを参照してください。
1.5. 認定済みのドライバーとプラグイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Platform の認定済みドライバー/プラグインのリストは、Component, Plug-In, and Driver Support in Red Hat OpenStack Platform のアーティクルを参照してください。
1.6. 認定済みゲストオペレーティングシステム リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Platform の認定済みゲストオペレーティングシステムのリストは、Red Hat OpenStack Platform および Red Hat Enterprise Virtualization で認定されたゲストオペレーティングシステム のアーティクルを参照してください。
1.7. 認定製品カタログ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat の公式認定製品カタログについては、認定製品のリスト を参照してください。
1.8. Bare Metal provisioning 対応オペレーティングシステム リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Bare Metal Provisioning (ironic) で Red Hat OpenStack Platform のベアメタルノードにインストールすることのできるゲストオペレーティングシステムのリストは、Supported Operating Systems Deployable With Bare Metal Provisioning (ironic) のアーティクルを参照してください。
1.9. ハイパーバイザーのサポート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Platform の本リリースは、libvirt ドライバーとの組み合わせ (コンピュートノード上で KVM をハイパーバイザーで使用する) においてのみサポート対象となります。
Red Hat OpenStack Platform の本リリースは、Bare Metal Provisioning と共に動作します。
Bare Metal Provisioning は、Red Hat OpenStack Platform 7 (Kilo) リリースから完全にサポートされています。Bare Metal Provisioning を使用して、一般的なテクノロジー (PXE や IPMI) を使用したベアメタルマシンのプロビジョニングが可能となり、多様なハードウェアに対応する一方で、ベンダー固有の機能を追加するためのプラグ可能なドライバーをサポートすることができます。
Red Hat は、非推奨の VMware の "direct-to-ESX" ハイパーバイザーや KVM 以外の libvirt ハイパーバイザーなど、他の Compute 仮想化ドライバーに対するサポートは提供していません。
1.10. コンテンツ配信ネットワーク (CDN) のリポジトリー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
本項では、Red Hat OpenStack Platform 17.0 のデプロイに必要なリポジトリーについて説明します。
subscription-manager を使用して、コンテンツ配信ネットワーク (CDN) から Red Hat OpenStack Platform 17.0 をインストールすることができます。
詳細は、Planning your undercloud を参照してください。
Red Hat OpenStack Platform ソフトウェアリポジトリーのパッケージは、Extra Packages for Enterprise Linux (EPEL) ソフトウェアリポジトリーで提供されているパッケージと競合する場合があります。EPEL ソフトウェアリポジトリーを有効にしているシステムでの Red Hat OpenStack Platform の使用はサポートされていません。
1.10.1. アンダークラウドのリポジトリー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Enterprise Linux 9.0 で Red Hat OpenStack Platform 17.0 を実行します。したがって、これらのリポジトリーからのコンテンツを該当する Red Hat Enterprise Linux バージョンにロックする必要があります。
ここで指定されたもの以外のリポジトリーはサポートされていません。別途推奨されない限り、以下の表に記載されている以外の製品またはリポジトリーを有効にしないでください。有効にすると、パッケージの依存関係の問題が発生する可能性があります。Extra Packages for Enterprise Linux (EPEL) を有効にしないでください。
RHOSP 17.0 は Satellite をサポートしていないため、Satellite リポジトリーはリストされていません。今後のリリースで Satellite がサポートされる予定です。パッケージリポジトリーおよびコンテナーレジストリーとしてサポートされるのは、Red Hat CDN のみです。
コアリポジトリー
以下の表には、アンダークラウドをインストールするためのコアリポジトリーをまとめています。
| 名前 | リポジトリー | 要件の説明 |
|---|---|---|
| Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - BaseOS (RPMs) Extended Update Support (EUS) |
| x86_64 システム用ベースオペレーティングシステムのリポジトリー |
| Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - AppStream (RPMs) |
| Red Hat OpenStack Platform の依存関係が含まれます。 |
| Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - High Availability (RPMs) Extended Update Support (EUS) |
| Red Hat Enterprise Linux の高可用性ツール。Controller ノードの高可用性に使用します。 |
| Red Hat OpenStack Platform 17.0 for RHEL 9 (RPMs) |
| Red Hat OpenStack Platform のコアリポジトリー。Red Hat OpenStack Platform director のパッケージが含まれます。 |
| Red Hat Fast Datapath for RHEL 9 (RPMS) |
| OpenStack Platform 用 Open vSwitch (OVS) パッケージを提供します。 |
1.10.2. オーバークラウドのリポジトリー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Enterprise Linux 9.0 で Red Hat OpenStack Platform 17.0 を実行します。したがって、これらのリポジトリーからのコンテンツを該当する Red Hat Enterprise Linux バージョンにロックする必要があります。
ここで指定されたもの以外のリポジトリーはサポートされていません。別途推奨されない限り、以下の表に記載されている以外の製品またはリポジトリーを有効にしないでください。有効にすると、パッケージの依存関係の問題が発生する可能性があります。Extra Packages for Enterprise Linux (EPEL) を有効にしないでください。
RHOSP 17.0 は Satellite をサポートしていないため、Satellite リポジトリーはリストされていません。今後のリリースで Satellite がサポートされる予定です。パッケージリポジトリーおよびコンテナーレジストリーとしてサポートされるのは、Red Hat CDN のみです。RHOSP 17.0 は NFV をサポートしていないため、NFV リポジトリーはリストされていません。
Controller ノード用リポジトリー
以下の表には、オーバークラウドの Controller ノード用コアリポジトリーをまとめています。
| 名前 | リポジトリー | 要件の説明 |
|---|---|---|
| Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - BaseOS (RPMs) Extended Update Support (EUS) |
| x86_64 システム用ベースオペレーティングシステムのリポジトリー |
| Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - AppStream (RPMs) |
| Red Hat OpenStack Platform の依存関係が含まれます。 |
| Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - High Availability (RPMs) Extended Update Support (EUS) |
| Red Hat Enterprise Linux の高可用性ツール。 |
| Red Hat OpenStack Platform 17 for RHEL 9 x86_64 (RPMs) |
| Red Hat OpenStack Platform のコアリポジトリー |
| Red Hat Fast Datapath for RHEL 9 (RPMS) |
| OpenStack Platform 用 Open vSwitch (OVS) パッケージを提供します。 |
| Red Hat Ceph Storage Tools 5 for RHEL 9 x86_64 (RPMs) |
| Red Hat Enterprise Linux 9 での Red Hat Ceph Storage 5 用ツール |
Compute ノードおよび ComputeHCI ノードのリポジトリー
以下の表に、オーバークラウド内の Compute ノードおよび ComputeHCI ノードのコアリポジトリーを示します。
| 名前 | リポジトリー | 要件の説明 |
|---|---|---|
| Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - BaseOS (RPMs) Extended Update Support (EUS) |
| x86_64 システム用ベースオペレーティングシステムのリポジトリー |
| Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - AppStream (RPMs) |
| Red Hat OpenStack Platform の依存関係が含まれます。 |
| Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - High Availability (RPMs) Extended Update Support (EUS) |
| Red Hat Enterprise Linux の高可用性ツール。 |
| Red Hat OpenStack Platform 17 for RHEL 9 x86_64 (RPMs) |
| Red Hat OpenStack Platform のコアリポジトリー |
| Red Hat Fast Datapath for RHEL 9 (RPMS) |
| OpenStack Platform 用 Open vSwitch (OVS) パッケージを提供します。 |
| Red Hat Ceph Storage Tools 5 for RHEL 9 x86_64 (RPMs) |
| Red Hat Enterprise Linux 9 での Red Hat Ceph Storage 5 用ツール |
Real Time Compute リポジトリー
以下の表には、Real Time Compute (RTC) 機能用リポジトリーをまとめています。
| 名前 | リポジトリー | 要件の説明 |
|---|---|---|
| Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - Real Time (RPMs) |
|
リアルタイム KVM (RT-KVM) のリポジトリー。リアルタイムカーネルを有効化するためのパッケージが含まれています。RT-KVM 対象のすべての Compute ノードで、このリポジトリーを有効にします。注記: このリポジトリーにアクセスするには、別途 |
Ceph Storage ノード用リポジトリー
以下の表には、オーバークラウド用の Ceph Storage 関連のリポジトリーをまとめています。
| 名前 | リポジトリー | 要件の説明 |
|---|---|---|
| Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - BaseOS (RPMs) |
| x86_64 システム用ベースオペレーティングシステムのリポジトリー |
| Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - AppStream (RPMs) |
| Red Hat OpenStack Platform の依存関係が含まれます。 |
| Red Hat OpenStack Platform 17 Director Deployment Tools for RHEL 9 x86_64 (RPMs) |
|
director が Ceph Storage ノードを設定するのに役立つパッケージ。このリポジトリーは、スタンドアロンの Ceph Storage サブスクリプションに含まれています。OpenStack Platform と Ceph Storage を組み合わせたサブスクリプションを使用する場合は、 |
| Red Hat OpenStack Platform 17 for RHEL 9 x86_64 (RPMs) |
|
director が Ceph Storage ノードを設定するのに役立つパッケージ。このリポジトリーは、OpenStack Platform と Ceph Storage を組み合わせたサブスクリプションに含まれています。スタンドアロンの Ceph Storage サブスクリプションを使用する場合は、 |
| Red Hat Ceph Storage Tools 5 for RHEL 9 x86_64 (RPMs) |
| Ceph Storage クラスターと通信するためのノード用のツールを提供します。 |
| Red Hat Fast Datapath for RHEL 9 (RPMS) |
| OpenStack Platform 用 Open vSwitch (OVS) パッケージを提供します。Ceph Storage ノードで OVS を使用している場合は、このリポジトリーをネットワークインターフェイス設定 (NIC) テンプレートに追加します。 |
1.11. 製品サポート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
製品サポートで利用できるリソースには、次のものがあります。
- カスタマーポータル
Red Hat カスタマーポータルでは、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) デプロイメントのプランニング、デプロイ、メンテナンスを支援するために、幅広いリソースを提供しています。カスタマーポータルから次の機能にアクセスできます。
- 製品ドキュメント
- ナレッジベースのアーティクルおよびソリューション
- テクニカルブリーフ
- サポートケース管理
カスタマーポータルには https://access.redhat.com/ からアクセスしてください。
- メーリングリスト
rhsa-announce パブリックメーリングリストに参加して、RHOSP およびその他の Red Hat 製品のセキュリティー修正の通知を受け取ることができます。
RHSA-announce -- Security announcements for all Red Hat products and services. でサブスクライブしてください。
1.12. サポート対象外の機能 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の機能は、Red Hat OpenStack Platform ではサポートされません。
- RHOSP 17.0 には NFV のサポートはありません。
-
カスタムポリシー。手動で、または
Policiesheat パラメーターにより、policy.jsonファイルの変更が含まれます。ドキュメントに明示的な指示が含まれている場合を除き、デフォルトのポリシーは変更しないでください。 コンテナーは以下のパッケージでは使用できません。したがって、RHOSP ではサポートされていません。
-
nova-serialproxy -
nova-spicehtml5proxy
-
-
仮想マシンインスタンスにユーザーデータを挿入するためのパーソナリティファイルのファイルインジェクション。その代わりに、クラウドユーザーは、インスタンスの起動時に
--user-dataオプションを使用してスクリプトを実行することでインスタンスにデータを渡したり、インスタンスの起動時に--propertyオプションを使用してインスタンスメタデータを設定したりできます。詳細は、カスタムインスタンスの作成 を参照してください。 インスタンス用の永続メモリー (vPMEM)。永続メモリー名前空間は、NVDIMM ハードウェアを備えた Compute ノードでのみ作成できます。Red Hat は、2022 年 7 月 28 日にインテル® Optane™ ビジネスへの投資を中止するというインテルコーポレーションの発表に応じて、RHOSP 17+ から永続メモリーのサポートを削除しました。
これらの機能のサポートが必要な場合は、Red Hat Customer Experience and Engagement チーム に問い合わせて、サポートの例外やその他の選択肢 (該当する場合) についてご相談ください。
第2章 最も重要な新機能 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
本項では、Red Hat OpenStack Platform の今回のリリースにおける最も重要な新機能の概要を説明します。
2.1. Bare Metal サービス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
本項では、Bare Metal (ironic) サービスの最も重要な新機能について説明します。
- オーバークラウドをデプロイする前のハードウェアのプロビジョニング
-
Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、オーバークラウドをデプロイする前に、オーバークラウド用のベアメタルノードおよび物理ネットワークリソースをプロビジョニングする必要があります。
openstack overcloud deployコマンドは、ハードウェアをプロビジョニングしなくなりました。詳細は、オーバークラウドのプロビジョニングおよびデプロイ を参照してください。
- 新しいネットワーク定義ファイルの形式
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、heat テンプレートの代わりに ansible jinja2 テンプレートを使用して、ネットワーク定義ファイルを設定します。詳細は、オーバークラウドネットワークの設定 を参照してください。
- 完全なディスクイメージがデフォルトのオーバークラウドイメージ
デフォルトの
overcloud-fullフラットパーティションイメージがovercloud-hardened-uefi-full完全なディスクイメージに更新されました。ディスクイメージ全体は、次の要素を含む 1 つの圧縮された qcow2 イメージです。- UEFI ブート、レガシーブート、およびルートパーティションが含まれるパーティションレイアウト。
ルートパーティションには、
/、/tmp、/var、/var/logなどにマウントされたさまざまなサイズの論理ボリュームを持つ 1 つの lvm グループが含まれます。ディスク全体のイメージをデプロイすると、ironic-python-agent はブートローダーやパーティションを変更せずにイメージ全体をディスクにコピーします。
- デフォルトの UEFI ブート
- 新しいハードウェアではレガシー BIOS ブート機能が利用できないため、ベアメタルノードのデフォルトのブートモードは UEFI ブートになりました。
2.2. Block Storage リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
このセクションでは、ブロックストレージ (cinder) サービスの主な新機能について概説します。
- マルチパス展開の自動化のサポート
- オーバークラウドデプロイメントのマルチパス設定ファイルの場所を指定できます。
- プロジェクト固有のデフォルトのボリュームタイプ
複雑な展開の場合、プロジェクト管理者は各プロジェクト (テナント) のデフォルトのボリュームタイプを定義できます。
ボリュームを作成し、ボリュームタイプを指定しない場合、ブロックストレージはデフォルトのボリュームタイプを使用します。ブロックストレージ (cinder) 設定ファイルを使用して、すべてのプロジェクト (テナント) に適用される一般的なデフォルトのボリュームタイプを定義できます。ただし、展開でプロジェクト固有のボリュームタイプを使用する場合は、プロジェクトごとにデフォルトのボリュームタイプを定義してください。この場合、Block Storage は、一般的なデフォルトのボリュームタイプではなく、プロジェクト固有のボリュームタイプを使用します。詳細は、プロジェクト固有のデフォルトボリュームタイプの定義 を参照してください。
2.3. Ceph Storage リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
本項では、Ceph Storage の最も重要な新機能について説明します。
- Ceph クライアントの Shared Files Systems サービス (manila) 権限のセキュリティーを強化
-
Shared File Systems サービスの CephFS ドライバー (NFS を介したネイティブ CephFS および CephFS) は、Ceph Manager
Volumesインターフェイスを介して Ceph クラスターと対話するようになりました。Shared Files Systems サービス用に設定された Ceph クライアントユーザーは、寛容である必要がなくなりました。この機能により、Shared Files Systems サービスに対する Ceph クライアントのユーザー権限がより安全になります。 - Ceph Object Gateway (RGW) が Object Storage サービス (swift) に置き換え
- Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) director を使用して Ceph をデプロイすると、director は、Object Storage サービス (swift) を置き換える Ceph Object Gateway (RGW) オブジェクトストレージを有効にします。通常 Object Storage サービスを使用するその他すべてのサービスは、追加設定なしで RGW の使用を開始できます。
- 新しい環境での Red Hat Ceph Storage クラスターのデプロイメント
新しい環境では、red Hat Ceph Storage クラスターは、director と openstack overcloud ceph deploy コマンドを使用して、オーバークラウドの前に最初にデプロイされます。ceph-ansible を使用したデプロイメントは推奨されないため、cephadm を使用して Ceph をデプロイします。Ceph の デプロイに関する詳細は、Red Hat Ceph Storage および Red Hat OpenStack Platform を director と共にデプロイする を参照してください。このドキュメントは、Deploying overcloud with containerized Red Hat Ceph に代わるものです。
RHOSP director を使用せずにデプロイした Red Hat Ceph Storage クラスターもサポートされています。詳しい情報は、Integrating an Overcloud with an Existing Red Hat Ceph Storage Cluster を参照してください。
- スナップショットから共有を作成するためのサポート
- Shared File Systems サービス (manila) CephFS バックエンド (ネイティブ CephFS および NFS 経由の CephFS) を使用して、スナップショットから新しい共有を作成し、スナップショットを復元できます。
2.4. コンピュート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
本項では、Compute サービスの最も重要な新機能について説明します。
- インスタンスへの SR-IOV デバイスの接続と接続解除のサポート
- クラウドユーザーは、適切な物理ネットワーク上にあるホスト上に利用可能な SR-IOV デバイスがあり、インスタンスに空いている PCIe スロットがある場合、SR-IOV vNIC を持つポートを作成し、そのポートをインスタンスにアタッチすることができます。詳細は、Attaching a port to an instance を参照してください。
- ポートに NUMA アフィニティーが設定されたインスタンス作成のサポート
- クラウドユーザーは、NUMA アフィニティーポリシーを持つポートを作成して、そのポートをインスタンスに割り当てることができます。詳細は、Creating an instance with NUMA affinity on the port を参照してください。
- Q35 はデフォルトのマシンタイプです
-
各ホストアーキテクチャーのデフォルトのマシンタイプは、新しい Red Hat OpenStack Platform 17.0 デプロイメントの Q35 (
pc-q35-rhel9.0.0) です。Q35 マシンタイプには、異なる RHEL 9.x マイナーリリース間でのインスタンスのライブマイグレーションや、i440fxマシンタイプで使用される ACPI ホットプラグよりも高速なネイティブ PCIe ホットプラグなど、いくつかの利点と改善点があります。
2.5. ネットワーク リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
本項では、Networking サービスの最も重要な新機能について説明します。
- アクティブ/アクティブクラスター化されたデータベースサービスモデルは、OVS データベースの読み取りパフォーマンスとフォールトトレランスを向上させます
RHOSP 17.0 以降、RHOSP ML2/OVN デプロイメントは Raft コンセンサスアルゴリズムを適用するクラスター化されたデータベースサービスモデルを使用して、OVS データベースプロトコルトラフィックのパフォーマンスを向上させ、より高速で信頼性の高いフェイルオーバー処理を提供します。クラスター化されたデータベースサービスモデルは、pacemaker ベースのアクティブ/バックアップモデルに代わるものです。
クラスター化されたデータベースは、異なるホストにある 3 つ以上のデータベースサーバーのクラスター上で動作します。サーバーは Raft コンセンサスアルゴリズムを使用して書き込みを同期させ、クラスター全体でネットワークトラフィックを継続的に共有します。クラスターは、リーダーとして 1 台のサーバーを選択します。クラスター内のすべてのサーバーはデータベースの読み取り操作を処理できるため、コントロールプレーンでのボトルネックが発生する可能性が低減されます。書き込み操作はクラスターのリーダーによって処理されます。
サーバーが失敗すると、新しいクラスターリーダーが選定され、トラフィックが残りの稼働中のサーバー間で再分散されます。クラスター化されたデータベースサービスモデルは、pacemaker ベースのモデルよりもフェイルオーバーをより効率的に処理します。これにより、フェイルオーバー時間が長い場合に発生する可能性のある関連するダウンタイムや問題が軽減されます。
リーダーの選定プロセスでは過半数が必要になるため、耐障害性はクラスター内の最も大きな奇数により制限されます。たとえば、1 つのサーバーに障害が発生した場合に、3 つのサーバーで設定されるクラスターは動作し続けます。5 つのサーバーで設定されるクラスターは、最大 2 つの障害を許容します。サーバー数を偶数に増やしても、耐障害性は向上しません。たとえば、4 つのサーバーで設定されるクラスターは、3 つのサーバーで設定されるクラスターよりも多くの障害を許容できません。
ほとんどの RHOSP デプロイメントでは 3 つのサーバーが使用されます。
5 つのサーバーより多いクラスターも機能し、2 つの追加サーバーごとにクラスターの耐障害性は 1 つ向上しますが、書き込みのパフォーマンスが低下します。
RHOSP 17.0 デプロイメントでは、クラスター化されたデータベースモデルがデフォルトになります。設定のステップを実行する必要はありません。
- DNSaaS の指定
- Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 では、DNS サービス (designate) が完全にサポートされるようになりました。Designate は、DNS-as-a-Service (DNSaaS) 実装を提供し、クラウド内の DNS レコードとゾーンを管理できるようにする公式の OpenStack プロジェクトです。DNS サービスは REST API を提供し、ユーザー管理のために RHOSP Identity サービス (keystone) と統合されています。RHOSP director を使用して BIND インスタンスをデプロイして DNS レコードを含めるか、DNS サービスを既存の BIND インフラストラクチャーに統合することができます。(既存のバインドインフラストラクチャーとの統合は、テクニカルプレビュー機能です。)また、director は RHOSP Networking サービス (neutron) との DNS サービスの統合を設定して、仮想マシンインスタンス、ネットワークポート、および Floating IP のレコードを自動的に作成することができます。詳細は、Using Designate for DNS-as-a-Service を参照してください。
2.6. 検証フレームワーク リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
このセクションでは、検証フレームワークの主な新機能について概説します。
- CLI によるユーザー作成の検証
- Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 では、validation init コマンドを使用して独自のパーソナライズされた検証を作成できます。コマンドを実行すると、新しい検証用のテンプレートが作成されます。要件に合わせて新しい検証ロールを編集できます。
2.7. テクノロジープレビュー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
本項では、Red Hat OpenStack Platform の今回のリリースにおける最も重要な新たなテクノロジープレビュー機能の概要を説明します。
テクノロジープレビューと記した機能のサポート範囲の詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
- Border Gateway Protocol (BGP)
- Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 では、ボーダーゲートウェイプロトコル (BGP) のテクノロジープレビューを使用して、プロバイダーネットワークでコントロールプレーン、フローティング IP、およびワークロードをルーティングできます。BGP アドバタイズメントを使用することで、ファブリックで静的ルートを設定する必要がなくなり、RHOSP を純粋なレイヤー 3 データセンターにデプロイできます。RHOSP は、ダイナミックルーティングソリューションとしてフリーレンジルーティング (FRR) を使用して、コントロールプレーンエンドポイントだけでなく、プロバイダーネットワーク内の VM およびフローティング IP へのルートをアドバタイズおよび撤回します。
- 既存のバインドサーバーと DNS サービスの統合
- Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 では、RHOSP DNS サービス (指定) を既存のバインドインフラストラクチャーと統合するためのテクノロジープレビューが利用可能です。詳細は、DNS サービス用の既存のバインドサーバーの設定 を参照してください。
第3章 リリースの情報 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
本リリースノートには主に、今回リリースされた Red Hat OpenStack Platform のデプロイメント時に考慮すべきテクノロジープレビューの項目、推奨事項、既知の問題、非推奨になった機能について記載します。
Red Hat OpenStack Platform の本リリースのサポートライフサイクル中にリリースされる更新についての情報は、各更新に対応したアドバイザリーの説明に記載されます。
3.1. Red Hat OpenStack Platform 17.0 GA - 2022 年 9 月 21 日 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
本リリースノートには主に、今回リリースされた Red Hat OpenStack Platform のデプロイメント時に考慮すべきテクノロジープレビューの項目、推奨事項、既知の問題、非推奨になった機能について記載します。
3.1.1. アドバイザリーの一覧 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
本リリースには、以下のアドバイザリーが含まれています。
- RHEA-2022:6543
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 (Wallaby) のコンポーネントのリリース
- RHEA-2022:6544
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 (Wallaby) のコンテナーのリリース
- RHEA-2022:6545
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 RHEL 9 デプロイメントイメージ (qcow2 tarball)
- RHEA-2022:6546
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 (Wallaby) RHEL 9 デプロイメントイメージ (RPM)
3.1.2. バグ修正 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下のバグは、Red Hat OpenStack Platform の本リリースで修正されています。
- BZ#1374002
- この更新の前は、DNS サービス (指定) ワーカーとデプロイされた BIND インスタンス間の通信パラメーターの設定ミスにより、複数のコントローラーノードを持つ Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 ベータデプロイが失敗しました。今回の更新により、この問題は解決され、複数のコントローラーノードを使用するデプロイメントで DNS サービスを使用できるようになりました。
- BZ#1801931
-
この更新の前は、
max_disk_devices_to_attachパラメーターのヘルプテキストに、0が無効な値であるとは記載されていませんでした。また、max_disk_devices_to_attachパラメーターが0に設定されている場合、nova-computeサービスが失敗するはずのときに開始されました。今回の更新により、max_disk_devices_to_attachパラメーターのヘルプオプションテキストに、値0は無効であることが示され、max_disk_devices_to_attachが0に設定されている場合、nova-computeサービスはエラーをログに記録し、開始に失敗するようになりました。 - BZ#1883326
- 今回の更新以前は、ボリューム種別をシックプロビジョニングからシンプロビジョニングに変換すべきなのに変換せずにボリュームの移行を実行すると、PowerFlex ストレージ支援ボリュームの移行に問題が存在していました。今回の更新で、この問題は修正されています。
- BZ#1888069
- この更新の前は、UEFI モードの Supermicro サーバーがローカルハードディスクからではなくネットワークから再起動し、起動に失敗していました。今回の更新により、Ironic は、UEFI にハードディスクから起動することを要求する正しい raw IPMI コマンドを送信します。IPMI を使用した UEFI モードでの Supermicro ノードの起動が期待どおりに機能するようになりました。
- BZ#1944586
- 今回の更新で、登録済みの非標準出力のコールバック出力がさまざまな Ansible プロセスから検証ロギングディレクトリーに誤ってリダイレクトされるというバグが修正されました。他のプロセスの出力は検証ロギングディレクトリーに保存されなくなりました。VF コールバックは、要求されない限りプレイについての情報を受け取らなくなりました。
- BZ#1984556
- collectd スマートプラグインには、CAP_SYS_RAWIO 機能が必要です。CAP_SYS_RAWIO はデフォルトでは設定に存在せず、この更新の前は追加できませんでした。今回の更新により、CollectdContainerAdditionalCapAdd パラメーターを使用して CAP_SYS_RAWIO を追加できるようになりました。環境ファイルに次のパラメーター値の割り当てを入力します。
Example
parameter_defaults: CollectdExtraPlugins: - smart CollectdContainerAdditionalCapAdd: "CAP_SYS_RAWIO"
parameter_defaults:
CollectdExtraPlugins:
- smart
CollectdContainerAdditionalCapAdd: "CAP_SYS_RAWIO"
- BZ#1991657
この更新の前は、ノードが一時的にロックされている場合、ベアメタルノードのイントロスペクションがエラーで失敗し、再試行されませんでした。
今回の更新により、ノードがロックされている場合でもイントロスペクションを実行できるようになりました。
- BZ#2050773
-
この更新の前に、Operator が
volume:accept_transferポリシーのカスタム値を定義し、ボリューム転送承認リクエストを行うユーザーの project_id を参照すると、要求は失敗していました。今回の更新により、転送前にリクエスターの project_id をボリュームに関連付けられた project_id と誤って比較する重複ポリシーチェックが削除されます。Block Storage API レイヤーで行われたチェックが期待どおりに機能するようになりました。 - BZ#2064019
-
この更新の前は、ネットワークの中断により、ベアメタルノードの電源状態が
Noneになり、maintenance状態になりました。これは、Redfish ノードセッションの Ironic の接続キャッシュが古い状態になり、再試行されないことが原因です。この状態は、Ironic サービスを再起動しないと回復できません。今回の更新により、基盤となる REST クライアントが強化され、特定のエラーメッセージが返されるようになりました。これらのエラーメッセージは、キャッシュされたセッションを無効にするために Ironic によって使用されます。 - BZ#2101937
- 今回の修正により、トラフィックは ML2/OVN デプロイメントの VLAN プロバイダーネットワークで分散されるようになりました。以前のリリースでは、分散仮想ルーター (DVR) 機能が有効になっていても、VLAN プロバイダーネットワーク上のトラフィックは集中化されていました。
- BZ#2121098
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 Beta でのこの更新の前に、Networking サービス (neutron) のリクエストは、Networking サービスが
ovsdb-serverに再接続したときに発生した場合、504 Gateway Time-outで失敗する可能性がありました。これらの再接続は、フェイルオーバー中、またはデータベース圧縮中のovsdb-serverリーダー転送によって発生する可能性があります。neutron デバッグが有効になっている場合、Networking サービスは、トランザクションが例外でタイムアウトになるまで、多数の OVSDB トランザクションが TRY_AGAIN" DEBUG メッセージを返したことを迅速にログに記録しました。
今回の更新で、再接続の動作が修正され、再接続が成功するまでトランザクションを 1 回再試行することで、この状態を処理できるようになりました。
3.1.3. 機能拡張 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Platform の今回のリリースでは、以下の機能拡張が提供されています。
- BZ#1689706
- 今回の機能拡張により、Block Storage サービス (cinder) API 3.42 に対して OpenStack CLI (OSC) がサポートされるようになりました。これにより、OSC はオンラインボリュームを拡張できます。
- BZ#1699454
- 今回の更新により、スナップショットから新しい共有を作成することで、Shared File Systems サービス (manila) の CephFS Native および NFS バックエンドを使用する CephFS でスナップショットを復元できるようになりました。
- BZ#1752776
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 GA では、管理者以外のユーザーが
openstack server listコマンドを実行すると、新しいパラメーターにアクセスできます。- --availability-zone <az_name>
- --config-drive
- --key-name <key_name>
- --power-state <state>
- --task-state <state>
- --vm-state <state>
- --progress <percent_value>
--user <name_or_ID>
詳細については、サーバーリスト を参照してください。
- BZ#1758161
-
今回の更新により、Ceph をデプロイした Red Hat OpenStack Platform director に RGW デーモンが含まれ、オブジェクトストレージの Object Storage サービス (swift) が置き換えられます。Object Storage サービスを保持するには、cephadm.yaml の代わりに
cephadm-rbd-only.yamlファイルを使用します。 - BZ#1813560
- 今回の更新により、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17 Octavia amphora イメージには、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9 で配布される HAProxy 2.4.x が含まれるようになりました。これにより、Octavia ロードバランサーのパフォーマンスが向上します。これには、複数の vCPU コアのフレーバーを使用するロードバランサーが含まれます。
- BZ#1839169
-
今回の更新により、
cephadmとOrchestratorが ceph-ansible に置き換わりました。director を cephadm と共に使用して、ceph クラスターと追加のデーモンをデプロイし、新しい tripleo-ansible ロールを使用して、Ceph バックエンドを設定および有効化できます。 - BZ#1848153
- 今回の更新により、Red Hat OpenStack Platform director を使用して etcd サービスを設定し、TLS-everywhere をデプロイする際に TLS エンドポイントを使用できるようになりました。
- BZ#1903610
- 今回の機能拡張により、MemcachedMaxConnections パラメーターが追加されました。MemcachedMaxConnections を使用して、memcache 接続の最大数を制御できます。
- BZ#1904086
- 今回の機能強化により、cinder クライアントコマンド cinder --os-volume-api-version 3.64 volume show <volume_name> を使用して、ボリュームの暗号化キー ID を表示できます。値を表示するには、マイクロバージョン 3.64 を指定する必要があります。
- BZ#1944872
- 今回の機能拡張により、openstack tripleo validator show history コマンドに--limit 引数が追加されました。この引数を使用して、指定した数の最新の検証のみを表示できます。
- BZ#1946956
-
この機能強化により、新しい Red Hat OpenStack Platform 17.0 デプロイメントの各ホストアーキテクチャーのデフォルトのマシンタイプが Q35 (
pc-q35-rhel9.0.0) に変更されます。Q35 マシンタイプには、異なる RHEL 9.x マイナーリリース間でのインスタンスのライブマイグレーションや、i440fxマシンタイプで使用される ACPI ホットプラグよりも高速なネイティブ PCIe ホットプラグなど、いくつかの利点と改善点があります。 - BZ#1946978
今回の更新により、デフォルトのマシンタイプは RHEL9.0 ベースの Q35
pc-q35-rhel9.0.0になり、次の拡張が行われました。- RHEL マイナーリリース間のライブマイグレーション。
- ネイティブ PCIe ホットプラグ。これも、以前の i440fx マシンタイプと同様に ACPI ベースです。
- Intel 入出力メモリー管理ユニット (IOMMU) エミュレーションは、ゲストに直接割り当てられた信頼できないデバイスからゲストメモリーを保護するのに役立ちます。
- より高速な SATA エミュレーション。
- セキュアブート。
- BZ#1954103
- この機能拡張により、collectd の PluginInstanceFormat パラメーターを使用して、複数の値を指定できます。
- BZ#1954274
- 今回の機能拡張により、Bare Metal Provisioning サービス (ironic) の動作のパフォーマンスが向上し、大規模なワークロードのパフォーマンスを最適化できるようになりました。
- BZ#1959707
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 GA では、
openstack tripleo validator showコマンドに--limit <number>という新しいパラメーターがあり、TripleO が表示する検証の数を制限できます。デフォルト値は、最後の 15 の検証を表示することです。詳細は、tripeo バリデータの表示履歴 を参照してください。
- BZ#1971607
今回の更新により、検証フレームワークは、特定の用途に合わせてパラメーターを設定できる設定ファイルを提供します。このファイルの例は、コードソースのルートまたはデフォルトの場所
/etc/validation.cfgにあります。/etc/のデフォルトファイルを使用するか、独自のファイルを使用して、引数--configで CLI に提供できます。設定ファイルを使用する場合、変数の優先順位には順序があります。次の順序は、変数の優先順位です。
- ユーザーの CLI 引数
- 設定ファイル
- デフォルトの間隔値
- BZ#1973356
-
このセキュリティー強化により、OpenStack Shared File System サービス (manila) に必要なユーザー権限レベルが低下します。Shared File Systems サービスは、
Ceph Managerサービスによって公開された API をこの目的で使用するようになったため、Ceph ユーザーを作成および操作するためのアクセス許可は必要なくなりました。 - BZ#2041429
-
overcloud node unprovisionコマンドを使用して、アプリケーションでベアメタルノードを事前プロビジョニングできるようになりました。
3.1.4. テクノロジープレビュー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
本セクションに記載する項目は、テクノロジープレビューとして提供しています。テクノロジープレビューステータスのスコープに関する詳細情報およびそれに伴うサポートへの影響については、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
- BZ#1884782
- Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 GA では、RHOSP Networking サービス (neutron) ML2/OVN と RHOSP DNS サービス (designate) を統合するためのテクノロジープレビューを利用できます。その結果、DNS サービスは、新しく作成された VM の DNS エントリーを自動的に追加しません。
- BZ#1896551
- Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 では、ボーダーゲートウェイプロトコル (BGP) のテクノロジープレビューを使用して、プロバイダーネットワークでコントロールプレーン、フローティング IP、およびワークロードをルーティングできます。BGP アドバタイズメントを使用することで、ファブリックで静的ルートを設定する必要がなくなり、RHOSP を純粋なレイヤー 3 データセンターにデプロイできます。RHOSP は、ダイナミックルーティングソリューションとしてフリーレンジルーティング (FRR) を使用して、コントロールプレーンエンドポイントだけでなく、プロバイダーネットワーク内の VM およびフローティング IP へのルートをアドバタイズおよび撤回します。
- BZ#1901686
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、安全なロールベースのアクセス制御 (RBAC) がテクノロジープレビューとしてロードバランシングサービス (octavia) で利用できます。
- BZ#1901687
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、Secure RBAC がテクノロジープレビューとして DNS サービス (designate) で利用できます。
- BZ#2008274
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、BIND 9 を使用する既存の DNS インフラストラクチャーと DNS サービス (designate) を統合するためのテクノロジープレビューを利用できます。詳しくは、既存の BIND 9 サーバーを使用した DNS サービスのデプロイ を参照してください。
- BZ#2120392
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、ピニング CPU とフローティング CPU の両方を持つ単一の NUMA ノードインスタンスを作成するためのテクノロジープレビューを利用できます。
- BZ#2120407
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、保証された最小帯域幅 QoS ポリシーなどのリソース要求を持つポートを使用するインスタンスのライブマイグレーション、保留解除、および退避にテクノロジープレビューを利用できます。
- BZ#2120410
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、ルーティングされたネットワークに基づく Compute サービスのスケジューリングにテクノロジープレビューを利用できます。ネットワークセグメントは、ホストアグリゲートとして配置サービスに報告されます。Compute サービスは、選択されたホストが正しいネットワークセグメントに接続されるように、配置サービスクエリーにネットワークセグメント情報を含めます。この機能により、IP の可用性とローカリティをより適切に追跡することで、より正確なスケジューリングが可能になり、ルーティングされたネットワーク IP サブネットを認識することで、より正確なインスタンスの移行、サイズ変更、または保留解除が可能になります。
- BZ#2120743
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、ボリュームから起動されたインスタンスをレスキューするためのテクノロジープレビューを利用できます。
- BZ#2120746
-
Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、宣言型の
provider.yaml設定ファイルでカスタムインベントリーと特性を定義するためのテクノロジープレビューを利用できます。クラウド Operator は、CUSTOM_DIESEL_BACKUP_POWER、CUSTOM_FIPS_COMPLIANT、CUSTOM_HPC_OPTIMIZEDなどのカスタムトレイトを使用して、物理ホスト機能の可用性をモデル化できます。また、CUSTOM_DISK_IOPSやCUSTOM_POWER_WATTSなどのリソースクラスインベントリーを使用して、消費可能なリソースの可用性をモデル化することもできます。クラウド Operator は、特定のホスト情報を報告する機能を使用して、インスタンスのスケジューリングを最適化するカスタムフレーバーを定義できます。特に、分離された集約を使用して予約ホストと連携して使用する場合に有効です。カスタムインベントリーを定義すると、インスタンスが消費する Power IOPS やその他のカスタムリソースのオーバーサブスクリプションを防ぐことができます。 - BZ#2120756
Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、個別のセルデータベースからリソースをカウントする代わりに、API データベースのインスタンスマッピングからリソース使用量とインスタンスの配置をクエリーすることで、コアと RAM のクォータ使用量のカウントを設定するテクノロジープレビューを利用できます。これにより、一時的なセルの停止やマルチセル環境でのセルのパフォーマンス低下に対して、割り当て使用量のカウントが回復します。
次の設定オプションを設定して、配置から割り当て使用量をカウントします。
parameter_defaults: ControllerExtraConfig: nova::config::nova_config: quota/count_usage_from_placement: value: 'True'parameter_defaults: ControllerExtraConfig: nova::config::nova_config: quota/count_usage_from_placement: value: 'True'Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - BZ#2120757
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、マイクロバージョン 2.81 を使用している場合に、ホストアグリゲートのコンピュートノードにイメージを事前にキャッシュするように要求するテクノロジープレビューを利用できます。起動時間を短縮するために、アグリゲート内のホストのグループがイメージのリストを取得してキャッシュするように要求できます。
- BZ#2120761
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、virt ドライバーによって宣言されたサポートされているデバイスモデルの特性を使用してホストを事前フィルター処理するために、特性と Placement サービスを使用するためのテクノロジープレビューが利用可能です。
- BZ#2128042
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、物理 GPU ごとに複数の NVIDIA vGPU タイプをサポートするコンピュートノードのテクノロジープレビューを利用できます。
- BZ#2128056
Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、vGPU を持つインスタンスのコールドマイグレーションとサイズ変更にテクノロジープレビューを利用できます。
vGPU テクノロジープレビューに影響する既知の問題については、https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=2116979 を参照してください。
- BZ#2128070
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、VirtIO データパスアクセラレーション (VDPA) インターフェイスを使用してインスタンスを作成するためのテクノロジープレビューを利用できます。
3.1.5. リリースノート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
本項では、Red Hat OpenStack Platform の注目すべき変更点や推奨プラクティスなど、今回のリリースに関する重要な情報を記載しています。お使いのデプロイメントに最大限の効果をもたらすために、以下の情報を考慮する必要があります。
- BZ#1767084
- 今回の更新により、OpenStack Shared File Systems サービス (manila) の CephFS ドライバーが更新され、Ceph Manager API を使用してプロビジョニングとストレージのライフサイクル操作を管理できるようになりました。新しいファイル共有を作成すると、作成、削除、および操作がより高速な新しい形式で共有が作成されます。この移行は、既存のファイル共有には影響しません。
- BZ#1813573
- 今回の機能拡張により、オブジェクトタグに対する Octavia のサポートが追加されました。これにより、ユーザーはロードバランサーリソースにメタデータを追加し、タグに基づいてクエリー結果をフィルターできます。
- BZ#2013120
-
今回の更新により、
validation runコマンドに新しい引数--skiplistを指定できるようになりました。検証の実行時にスキップするサービスを含むyamlファイルでこのコマンドを使用します。 - BZ#2090813
- データ収集サービス (Ceilometer) は、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) テレメトリーおよびイベントの収集のためにサポートされています。Ceilometer は、自動スケーリングを目的としたメトリクスストレージサービス (gnocchi) へのデータポイントの転送、および RHOSP モニタリングのための Service Telemetry Framework (STF) へのメトリクスとイベントの配信もサポートされています。
- BZ#2111015
ML2/OVS デプロイメントでは、Open vSwitch (OVS) は、
skb_priority、skb_mark、または出力キューフィールドが設定されている OpenFlow ルールのオフロードをサポートしていません。これらのフィールドは、virtio ポートの quality-of-service (QoS) サポートを提供するために必要です。virtio ポートに最小帯域幅ルールを設定すると、Open vSwitch エージェントはこのポートのトラフィックをパケットマークフィールドでマークします。その結果、このトラフィックはオフロードできず、他のポートのトラフィックに影響します。帯域幅制限ルールを設定すると、すべてのトラフィックがデフォルトの 0 キューでマークされます。これは、トラフィックをオフロードできないことを意味します。
回避策として、環境に OVS ハードウェアオフロードポートが含まれている場合は、ハードウェアオフロードが必要なノードでパケットマーキングを無効にします。パケットマーキングを無効にすると、virtio ポートのレート制限ルールを設定できなくなります。ただし、Differentiated Services Code Point (DSCP) マーキングルールは引き続き使用できます。
設定ファイルで、
disable_packet_markingフラグをtrueに設定します。設定ファイルを編集した後、neutron_ovs_agentコンテナーを再起動する必要があります。以下に例を示します。cat `/var/lib/config-data/puppet-generated/neutron/etc/neutron/plugins/ml2/openvswitch_agent.ini` [ovs] disable_packet_marking=True
$ cat `/var/lib/config-data/puppet-generated/neutron/etc/neutron/plugins/ml2/openvswitch_agent.ini` [ovs] disable_packet_marking=TrueCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - BZ#2111527
- RHOSP 17.0 では、RHCSv5.2 GA コンテンツに基づく Ceph コンテナーを使用する必要があります。
- BZ#2117229
-
以前は、監視するプロセスのリストなしで、
collectdプロセスプラグインがデフォルトで有効になっていました。これにより、procs_running not found のようなメッセージが collectd ログに記録されます。今回の更新により、collectdプロセスプラグインが、デフォルトでインストールされ有効になっている collectd プラグインのリストから削除されました。プラグインを設定に追加することで、プラグインを有効にすることができます。
3.1.6. 既知の問題 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
現時点における Red Hat OpenStack Platform の既知の問題は以下のとおりです。
- BZ#2126476
- NFV は RHOSP 17.0 ではサポートされていません。RHOSP 17.0 で NFV ユースケースをデプロイしないでください。
- BZ#1966157
-
provider:network_type geneveで ML2/OVN を使用する場合は、geneve ネットワーク上の複数のインスタンスを持つコンピュートノードの Mellanox アダプターを使用する際に制限があります。インスタンスの 1 つのフローティング IP だけは到達可能です。この Bugzilla チケットで、解決の進捗を追跡できます。 - BZ#2085583
現在、長時間実行される操作によって
ovsdb接続がタイムアウトし、再接続が発生するという既知の問題があります。これらのタイムアウトにより、nova-computeエージェントが応答しなくなる可能性があります。回避策: デフォルトのネイティブ python バインディングの代わりに、コマンドラインクライアントを使用できます。コマンドラインクライアントを使用するには、Heat テンプレートで次のパラメーターを使用します。parameter_defaults: ComputeExtraConfig: nova:os_vif_ovs:ovsdb_interface => 'vsctl'parameter_defaults: ComputeExtraConfig: nova:os_vif_ovs:ovsdb_interface => 'vsctl'Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - BZ#2091076
- この更新の前は、利用できなくなった podman ログコンテンツに依存していたため、ヘルスチェックステータススクリプトが失敗していました。ヘルスチェックスクリプトは、podman ログの代わりに podman ソケットを使用するようになりました。
- BZ#2105291
- 現在、undercloud-heat-purge-deleted の検証に失敗するという既知の問題があります。これは、Red Hat OpenStack Platform 17 との互換性がないためです。回避策:--skip-list で undercloud-heat-purge-deleted をスキップして、この検証を省略します。
- BZ#2104979
RHOSP 17.0 の既知の問題により、
resource_provider_hypervisorsheat パラメーターが設定されていない場合、ハイパーバイザーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を選択するデフォルトのメカニズムが正しく設定されません。これにより、SRIOV または OVS エージェントの起動に失敗します。回避策: Heat テンプレートでハイパーバイザーの FQDN を明示的に指定します。以下は、SRIOV エージェントにこのパラメーターを設定する例です。
ExtraConfig: neutron::agents::ml2::sriov::resource_provider_hypervisors: "enp7s0f3:%{hiera('fqdn_canonical')},enp5s0f0:%{hiera('fqdn_canonical')}".- BZ#2107896
現在、調整されたカーネル設定が初期プロビジョニング後に適用されないという既知の問題があります。
回避策: 次のカスタム Playbook を使用して、調整されたカーネルコマンドライン引数が適用されるようにすることができます。以下の Playbook を
/usr/share/ansible/tripleo-playbooks/cli-overcloud-node-reset-blscfg.yamlとしてアンダークラウドノードに保存します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ノード定義ファイル
overcloud-baremetal-deploy.yamlでロールを設定して、kernelargsを設定する Playbook の前にcli-overcloud-node-reset-blscfg.yaml Playbookを実行します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - BZ#2109597
- CX-5 にはハードウェア (HW) の制限があります。すべてのネットワークトラフィックフローには、送信 (TX) または受信 (RX) のいずれかの HW 方向があります。フローの送信元ポートが仮想機能 (VF) の場合、それは HW の TX フローでもあります。CX-5 は TX パスで VLAN をポップできないため、pop_vlan を使用したフローを HW にオフロードできません。
- BZ#2112988
現在、複数のコントローラーノードがデプロイされ Ceph が有効な場合に、Swift API が機能せず、401 エラーが返されるという既知の問題があります。
回避策は https://access.redhat.com/solutions/6970061 に記載されています。
- BZ#2116529
QEMU コマンド
migrate-set-capabilitiesの実行時にライブマイグレーションに失敗します。これは、デフォルトで有効にされているコピー後の機能がサポートされていないためです。以下の回避策オプションのいずれかを選択してください。
回避策 1: コンピュートノードで
vm.unprivileged_userfaultfd = 1を設定し、コンテナー化された libvirt でコピー後の機能に有効にします。-
新しいファイルを作成します (
$ touch /etc/sysctl.d/50-userfault.conf)。 -
vm.unprivileged_userfaultfd = 1を/etc/sysctl.d/50-userfault.confに追加します。 -
ファイルを読み込みます (
$ sysctl -p /etc/sysctl.d/50-userfault.conf)。
-
新しいファイルを作成します (
-
回避策 2:
ExtraSysctlSettingsパラメーターを設定して、director を使用してsysctlフラグを設定します。 -
回避策 3:
NovaLiveMigrationPermitPostCopyパラメーターをfalseに設定して、コピー後の機能を完全に無効にします。
- BZ#2116979
-
テクノロジープレビュー vGPU サポート機能を使用する場合は、既知の問題により、RHOSP 17 で vGPU インスタンスを停止、移動、または削除するときに
mdevデバイスが解放されません。最終的に、すべてのmdevデバイスが消費され、vGPU を使用する追加のインスタンスをコンピューティングホストで作成できなくなります。 - BZ#2116980
- RHOSP 17 で仮想 GPU インスタンスを起動した場合には、削除したり、停止したり、移行したりすることはできません。仮想 GPU を持つインスタンスを削除、そのコンピュートホストから移行、または停止すると、仮想 GPU の基礎となる mdev デバイスがクリーンアップされません。十分な数のインスタンスでこれが発生すると、利用可能なすべての mdev デバイスが消費され、そのコンピュートホストでは仮想 GPU を持つインスタンスをそれ以上作成できなくなります。
- BZ#2120383
- 現在、エミュレートされたトラステッドプラットフォームモジュール (TPM) デバイスを持つインスタンスを作成する際の既知の問題があります。回避策: Security-Enhanced Linux (SELinux) を無効にします。
- BZ#2120398
- 現在、RHOSP 17 にマルチセルおよびマルチスタックのオーバークラウドをデプロイする際の既知の問題があります。これは回避策のないリグレッションであるため、マルチセルおよびマルチスタックのオーバークラウド機能は RHOSP 17.0 では使用できません。
- BZ#2120766
-
現在、一部のマシンタイプで RHEL ファームウェア定義ファイルが欠落しているという既知の問題があり、UEFI のイメージファームウェアを使用したインスタンスの起動が UEFINotSupported 例外で失敗します。この問題は、https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=2109644 で対処されています。また、AMD SEV コンピュートノードのカーネル引数で
mem_encryption=onを指定すると、コンピュートノードのカーネルが再起動後にハングし、再起動しないという既知の問題もあります。これらの問題に対する回避策がないため、AMD SEV 機能は RHOSP 17.0 では使用できません。 - BZ#2120773
- 現在、RHOSP 17 でコンピュートノードを再起動した後にインスタンスをシャットダウンして再起動するという既知の問題があります。コンピュートノードが再起動すると、インスタンスを正常にシャットダウンするための自動プロセスが失敗し、システムがインスタンスを強制的に停止する前にインスタンスをシャットダウンする時間が短くなります。強制停止の結果は異なる場合があります。コンピュートノードを再起動する前に、すべての重要なワークロードの新しいバックアップがあることを確認してください。
- BZ#2121752
-
PCI パススルーデバイスおよび SR-IOV インターフェイスの新しいソケット NUMA アフィニティーポリシーのパフォーマンスの問題により、
socketNUMA アフィニティーポリシーは RHOSP 17.0 ではサポートされていません。 - BZ#2124294
Sensubility には
/run/podman/podman.sockにアクセスする権限がありません。これにより、コンテナーのヘルスチェックでサービスコンテナーのステータスデータを Service Telemetry Framework (STF) に送信できません。回避策: デプロイ後にすべてのオーバークラウドノードで次のコマンドを実行します:
sudo podman exec -it collectd setfacl -R -mu:collectd:rwx/run/podman結果: ユーザー collectd は/run/podman パスへのアクセスを再帰的に取得し、sensubility が podman に接続できるようにします。
- BZ#2125159
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 GA には、ML2/OVN デプロイメントが RHOSP DNS サービス (指定) を使用して DNS レコードを自動的に作成できないという既知の問題があります。この問題の原因は、必要なネットワークサービス (neutron) 拡張機能
dns_domain_portsが存在しないことです。回避策: 現在、回避策はありませんが、修正は将来の RHOSP リリースを対象としています。
- BZ#2126810
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 では、DNS サービス (designate) と負荷分散サービス (octavia) が高可用性のために正しく設定されていません。これらのサービスの RHOSP オーケストレーションサービス (heat) テンプレートは、Redis テンプレートの非 Pacemaker バージョンを使用します。
回避策: 環境ファイル
enable-designate.yamlおよびoctavia.yamlの後に、environments/ha-redis.yamlをovercloud deployコマンドに含めます。- BZ#2127965
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 GA には、Free Range Router (FRR) コンテナーが存在するホストが再起動された後、コンテナーが起動しないという既知の問題があります。この問題は、BGP 設定に欠落しているファイルが原因で発生します。
回避策: ファイル
/etc/tmpfiles.d/run-frr.confを作成し、次の行を追加します。d /run/frr 0750 root root - -
d /run/frr 0750 root root - -Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow この変更により、
tmpfilesはリブートのたびに/run/frrを再作成し、FRR コンテナーを起動できるようになります。- BZ#2128928
- Red Hat Satellite との統合は、RHOSP 17.0 ではサポートされていません。パッケージリポジトリーおよびコンテナーレジストリーとしてサポートされるのは、Red Hat CDN のみです。サテライトのサポートは、将来のリリースで再開されます。
- BZ#2120377
- 現在、インスタンスの UEFI ブートには既知の問題があるため、UEFI セキュアブート機能は使用できません。これは、ベースとなる RHEL の問題が原因です。
- BZ#2120384
- 現在利用できない vTPM サポートが必要なため、RHOSP で Windows Server 2022 インスタンスを作成することはできません。
- BZ#2152218
- 現在、インスタンスの起動中またはシャットダウン中にボリュームをインスタンスにアタッチするとき、またはインスタンスからボリュームをデタッチするときに既知の問題があります。ボリュームをアタッチまたはデタッチする前に、インスタンスが完全に動作するか、完全に停止するまで待つ必要があります。
- BZ#2153815
-
現在、インスタンスフレーバーにリソース使用量の追加仕様
quota:cpu_*が含まれている場合、インスタンスの作成に関する既知の問題があります。RHOSP 17.0 で、CPU クォータを制限するフレーバーを使用してインスタンスを作成しようとすると、要求された CPU コントロールポリシーはホストによってサポートされていませんというエラーが発生します。このエラーは、RHEL 9 上の RHOSP 17.0 で発生します。Compute サービスは、ホストがcgroups-v2ではなくcgroupを実行していると想定し、ホストがリソース使用の追加仕様をサポートしていないことを誤って検出するためです。 - BZ#2162242
-
現在、
kernel-5.14.0-70.43.1.el9_0より古い RHEL 9 カーネルの CPU 固定に関する既知の問題があり、新しいcgroupが作成されると、既存のすべてのcgroups上のソフトおよびハード CPU アフィニティーがリセットされます。この問題は https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=2143767 で対処されています。CPU 固定を使用するには、カーネルをkernel-5.14.0-70.43.1.el9_0以降に更新し、ホストを再起動します。
3.1.7. 非推奨の機能 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
このセクションには、サポートされなくなった機能、または今後のリリースでサポートされなくなる予定の機能を記載します。
- BZ#1874778
-
Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、
iscsiデプロイメントインターフェイスは非推奨になりました。デフォルトのデプロイインターフェイスはdirectになりました。機能が廃止される間、バグ修正とサポートが提供されますが、Red Hat は新しい機能拡張を実装しません。将来のリリースでは、インターフェイスは削除される予定です。 - BZ#1946898
-
Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、QEMU
i440fxマシンタイプは非推奨になりました。デフォルトのマシンタイプは Q35、pc-q35-rhel9.0.0になりました。pc-i440fx-*マシンタイプは引き続き使用できますが、これらのマシンタイプを新しいワークロードに使用しないでください。RHOSP 18.0 にアップグレードする前に、QEMUi440fxマシンタイプを使用するすべてのワークロードを Q35 マシンタイプに変換してください。これには VM のダウンタイムが必要です。機能が廃止される間、バグ修正とサポートが提供されますが、Red Hat は新しい機能拡張を実装しません。 - BZ#2084206
- RHOSP テレメトリーを Service Telemetry Framework (STF) に送付するために QPID Dispatch Router (QDR) を使用する操作は、RHOSP 17.0 で非推奨となりました。
- BZ#2090811
- RHOSP 15 以降、メトリクスデータストレージサービス (gnocchi) は非推奨になりました。Gnocchi は、自動スケーリングのユースケースで使用される場合、メトリクスのストレージに対して完全にサポートされています。RHOSP でサポートされている監視ソリューションについては、Service Telemetry Framework (STF) を参照してください。一般的な監視ソリューションとしてのテレメトリーストレージ用の gnocchi の使用はサポートされていません。
- BZ#2090812
- Alarming サービス (aodh) は、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 15 以降、非推奨になりました。アラームサービスは、自動スケーリングのユースケースで使用する場合、アラームの配信に対して完全にサポートされています。RHOSP のメトリックベースのアラームの配信については、Service Telemetry Framework (STF) を参照してください。一般的な監視ソリューションの一部としてアラームサービスを使用することはサポートされていません。
- BZ#2100222
- snmp サービスは、アンダークラウド上のデータ収集サービス (Ceilometer) がオーバークラウドノードにデプロイされた snmpd デーモンを介してメトリクスを収集できるようにするために導入されました。テレメトリーサービスは以前にアンダークラウドから削除されたため、現在の状態では snmp サービスは不要または使用できなくなりました。
- BZ#2103869
派生パラメーター機能は廃止されました。これは今後のリリースで削除されます。派生パラメーター機能は、openstack overcloud deploy コマンドの --plan-environment-file オプションを使用して設定されます。
回避策/移行手順
HCI オーバークラウドには、システムのチューニングが必要です。システムのチューニングにはさまざまなオプションがあります。派生パラメーター機能は、ハードウェア検査データを使用して director でシステムを調整し、openstack overcloud deploy コマンドの --plan-environment-file オプションを使用して調整パラメーターを設定しました。派生パラメーター機能は、リリース 17.0 で廃止され、17.1 で削除されました。
次のパラメーターは、この機能によって調整されました。
- IsolCpusList
- KernelArgs
- NeutronPhysnetNUMANodesMapping
- NeutronTunnelNUMANodes
- NovaCPUAllocationRatio
- NovaComputeCpuDedicatedSet
- NovaComputeCpuSharedSet
- NovaReservedHostMemory
- OvsDpdkCoreList
- OvsDpdkSocketMemory
OvsPmdCoreList
17.0 以降、これらのパラメーターを設定および調整するには、使用可能なコマンドラインツールを使用して値を観察し、標準の heat テンプレートを使用して設定します。
- BZ#2128697
ML2/OVS メカニズムドライバーは、RHOSP 17.0 で非推奨になりました。
いくつかのリリースで、Red Hat は ML2/OVS を ML2/OVN に置き換えています。たとえば、RHOSP 15 以降では、ML2/OVN がデフォルトのメカニズムドライバーになりました。
非推奨の ML2/OVS メカニズムドライバーは、RHOSP 17 リリースでサポートされます。この間、ML2/OVS ドライバーはメンテナンスモードのままで、バグ修正と通常のサポートを受け、ほとんどの新機能開発は ML2/OVN メカニズムドライバーで行われます。
RHOSP 18.0 では、Red Hat は ML2/OVS メカニズムドライバーを完全に削除し、サポートを停止する予定です。
既存の Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) デプロイメントで ML2/OVS メカニズムドライバーを使用している場合は、今すぐメカニズムドライバーへの移行計画の評価を開始してください。移行は RHOSP 16.2 でサポートされており、RHOSP 17.1 でもサポートされる予定です。移行ツールの使用は、RHOSP 17.0 でのテスト目的に限定されています。
ML2/OVS から ML2/OVN への移行を試みる前に、プロアクティブケースを作成する必要があります。プロアクティブケースを作成しない場合、Red Hat では移行をサポートしません。事前ケースを送信する方法を参照してください。
3.1.8. 削除された機能 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- BZ#1918403
インスタンスに永続メモリーを提供するように NVDIMM コンピュートノードを設定するためのテクノロジープレビューサポートが RHOSP 16.1 に追加されました。Red Hat は、2022 年 7 月 28 日に Intel® Optane™ ビジネスへの投資を中止するというインテルコーポレーションの発表に応じて、RHOSP 17.0 および将来のリリースから永続メモリーのサポートを削除しました。
クラウドオペレーターは、17.1 にアップグレードする前に、vPMEM 機能を使用するインスタンスがないことを確認する必要があります。
- BZ#1966898
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、panko とその API がディストリビューションから削除されました。
- BZ#1984889
- このリリースでは、FIPS に準拠していないライブラリーに依存しているため、Google Cloud Services (GCS) の Block Storage サービス (cinder) バックアップサポートが削除されました。
- BZ#2022714
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、collectd-write_redis プラグインが削除されました。
- BZ#2023893
-
Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、サブパッケージ
collectd-memcachecをビルドすることがないように、ディストリビューションから依存関係が削除されています。collectd-memcachedプラグインは、collectd-memcachecに類似の機能を提供します。 - BZ#2065540
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、collectd から gnocchi にメトリクスを配信する機能が削除されました。
- BZ#2094409
-
Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、非推奨の
dbiおよびnotify_emailcollectd プラグインが削除されました。 - BZ#2101948
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、collectd プロセスプラグインがデフォルトのプラグインリストから削除されています。collectd プロセスプラグインを読み込むと、procs_running not found などのメッセージでログがいっぱいになる可能性があります。
- BZ#2127184
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、POWER (ppc64le) アーキテクチャーのサポートが削除されました。x86_64 アーキテクチャーのみがサポートされています。
3.2. Red Hat OpenStack Platform 17.0.1 メンテナンスリリース - 2023 年 1 月 25 日 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
本リリースノートには主に、今回リリースされた Red Hat OpenStack Platform のデプロイメント時に考慮すべきテクノロジープレビューの項目、推奨事項、既知の問題、非推奨になった機能について記載します。
3.2.1. アドバイザリーの一覧 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
本リリースには、以下のアドバイザリーが含まれています。
- RHBA-2023:0271
- Red Hat OpenStack Platform 17.0.1 のバグ修正および機能拡張アドバイザリー
- RHBA-2023:0277
- Red Hat OpenStack Platform 17.0.1 director イメージ
- RHBA-2023:0278
- Red Hat OpenStack Platform 17.0.1 director イメージ RPM
- RHBA-2023:0279
- 更新された Red Hat OpenStack Platform 17.0.1 コンテナーイメージ
- RHSA-2023:0274
- 中程度: Red Hat OpenStack Platform 17.0 (python-XStatic-Angular) に関するセキュリティー更新
- RHSA-2023:0275
- 中程度: Red Hat OpenStack Platform 17.0 (openstack-neutron) に関するセキュリティー更新
- RHSA-2023:0276
- 中程度: Red Hat OpenStack Platform 17.0 (python-scciclient) に関するセキュリティー更新
3.2.2. バグ修正 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下のバグは、Red Hat OpenStack Platform の本リリースで修正されています。
- BZ#2085583
-
この更新の前は、
ovsdb接続のタイムアウトにより、nova-computeエージェントが応答しなくなりました。今回の更新により、問題が修正されました。 - BZ#2091076
- この更新の前は、Podman ログコンテンツが利用できないため、ヘルスチェックステータススクリプトの実行が失敗していました。今回の更新により、ヘルスチェックステータススクリプトが更新され、Podman ログの代わりに Podman ソケットが使用されるようになるため、この問題が解決されます。その結果、Service Telemetry Framework の sensubility によって提供される API ヘルスチェックが動作するようになりました。
- BZ#2106763
- この更新の前は、ベースとなる RHEL の問題により、インスタンスの UEFI ブートに関する既知の問題が発生していました。今回の更新により、ベースとなる RHEL の問題が修正され、インスタンスの UEFI セキュアブート機能が利用できるようになりました。
- BZ#2121098
この更新の前は、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 で、Networking サービス (neutron) のリクエストが、Networking サービスが
ovsdb-serverに再接続したときに行われた場合、504 Gateway Time-outで失敗することがありました。これらの再接続は、フェイルオーバー中、またはデータベース圧縮中のovsdb-serverリーダー転送によって発生することがありました。neutron デバッグが有効になっている場合、Networking サービスは、トランザクションが例外でタイムアウトになるまで、OVSDB トランザクションから返された多数の "TRY_AGAIN" DEBUG メッセージを迅速にログに記録しました。
今回の更新で、再接続の動作が修正され、再接続が成功するまでトランザクションを 1 回再試行することで、この状態を処理できるようになりました。
- BZ#2121634
- この更新の前は、TLS-everywhere が有効になっていると、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) DNS サービス (designate) が中心的プロセスを開始できませんでした。これは、TLS 経由で Redis に接続できないことが原因でした。今回の RHOSP 17.0.1 の更新により、この問題は解決されました。
- BZ#2122926
-
この更新の前は、メンバーのサブネットがロードバランサーの仮想 IP のサブネットと異なる場合に、サブネット情報を持たないメンバーを追加すると、ovn-octavia プロバイダーが
subnet_idに仮想 IP サブネットを誤って使用していました。その結果、エラーは発生しないものの、メンバーへの接続ができない問題が発生していました。今回の更新で、サブネット情報がない場合に、仮想 IP が属するのと同じ CIDR にメンバーの実際の IP が属することが確認されるようになったため、この問題は解決されます。2 つの IP アドレスが一致しない場合、アクションは拒否され、subnet_idが要求されます。 - BZ#2133029
- この更新の前は、Alarming サービス (aodh) は非推奨の gnocchi API を使用してメトリクスを集計していました。これにより、gnocchi の結果で CPU 使用率の測定値が正しくありませんでした。今回の更新により、gnocchi で動的集計が使用されるようになり、既存のメトリクスの再集計を行う機能と、必要に応じてメトリクスを作成および変換する機能がサポートされたため、この問題は解決されます。gnocchi の CPU 使用率は正しく計算されます。
- BZ#2135549
- この更新の前は、ironic-python-agent サービスが RHEL 8.6 UEFI ブートローダーヒントファイルを認識しなかったため、ironic-python-agent を使用すると、RHEL 8.6 イメージを UEFI モードでデプロイできませんでした。今回の更新により、RHEL 8.6 を UEFI モードでデプロイできるようになりました。
- BZ#2138046
-
この更新の前は、完全なディスクイメージ
overcloud-hardened-uefi-fullを使用してオーバークラウドノードを起動すると、ルートボリュームのlvmidがgrub.cfgで参照されているlvmidと異なるため、レガシー BIOS ブートモードを使用するノードは起動に失敗していました。今回の更新により、lvmidをリセットするvirt-sysprepタスクが無効になり、レガシー BIOS ブートモードを使用するノードを、完全なディスクイメージを使用して起動できるようになりました。 - BZ#2140881
-
この更新の前は、ベアメタルプロビジョニング定義の
network_configスキーマでnum_dpdk_interface_rx_queuesパラメーターを設定できなかったため、スキーマ検証エラーが発生し、ベアメタルノードのプロビジョニングプロセスがブロックされていました。今回の更新により、'num_dpdk_interface_rx_queues' パラメーターを使用してもスキーマ検証エラーが発生しなくなりました。
3.2.3. 既知の問題 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
現時点における Red Hat OpenStack Platform の既知の問題は以下のとおりです。
- BZ#2058518
-
現在、Telemetry サービス (ceilometer) ユーザーが Object Storage サービスからオブジェクトをポーリングするのに十分な権限を持っていない状態でオブジェクトの詳細を取得すると、Object Storage サービス (swift) クライアントによって取得がブロックされるという既知の問題があります。回避策: コマンド
openstack role add --user ceilometer --project service ResellerAdminを使用して、ResellerAdminロールを Telemetry サービスユーザーに関連付けます。 - BZ#2104979
RHOSP 17.0 の既知の問題により、
resource_provider_hypervisorsheat パラメーターが設定されていない場合、ハイパーバイザーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を選択するデフォルトのメカニズムが正しく設定されません。これにより、Single Root I/O Virtualization (SR-IOV) または Open vSwitch (OVS) エージェントの起動に失敗します。回避策: Heat テンプレートでハイパーバイザーの FQDN を明示的に指定します。以下は、SRIOV エージェントにこのパラメーターを設定する例です。
ExtraConfig: neutron::agents::ml2::sriov::resource_provider_hypervisors: "enp7s0f3:%{hiera('fqdn_canonical')},enp5s0f0:%{hiera('fqdn_canonical')}".- BZ#2105312
現在、
OVNOvsdbProbeIntervalに基づいて neutron サーバーを設定するために必要なパッチが 17.0.1 に含まれていないためovn/ovsdb_probe_interval値がOVNOvsdbProbeIntervalで指定された値でml2_conf.iniファイルに設定されていないという既知の問題があります。回避策:
OVNOvsdbProbeIntervalを使用するデプロイメントでは、次の方法でExtraConfigフックを使用して neutron サーバーを設定する必要があります。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - BZ#2107896
現在、調整されたカーネル設定が初期プロビジョニング後に適用されないという既知の問題があります。
回避策: 次のカスタム Playbook を使用して、調整されたカーネルコマンドライン引数が適用されるようにすることができます。以下の Playbook を
/usr/share/ansible/tripleo-playbooks/cli-overcloud-node-reset-blscfg.yamlとしてアンダークラウドノードに保存します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ノード定義ファイル
overcloud-baremetal-deploy.yamlでロールを設定して、kernelargsを設定する Playbook の前にcli-overcloud-node-reset-blscfg.yaml Playbookを実行します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - BZ#2125159
-
RHOSP 17.0 には現在、必須の Networking サービス (neutron) 拡張である
dns_domain_portsが存在しないため、ML2/OVN デプロイメントが RHOSP DNS サービス (designate) を使用して DNS レコードを自動的に作成できないという既知の問題があります。現在、回避策はありません。今後の RHOSP リリースで修正が予定されています。 - BZ#2127965
RHOSP 17.0 には現在、Free Range Router (FRR) コンテナーが存在するホストが再起動された後、コンテナーが起動しないという既知の問題があります。この問題は、BGP 設定に欠落しているファイルが原因で発生します。回避策: ファイル
/etc/tmpfiles.d/run-frr.confを作成し、次の行を追加します。d /run/frr 0750 root root - -
d /run/frr 0750 root root - -Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow この変更により、
tmpfilesはリブートのたびに/run/frrを再作成し、FRR コンテナーを起動できるようになります。
第4章 テクニカルノート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
本章には、コンテンツ配信ネットワークからリリースされる Red Hat OpenStack Platform "Wallaby" のエラータアドバイザリーの補足情報を記載します。
4.1. RHEA-2022:6543 — OSP 17.0 向けコンポーネントのリリース リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ceph コンポーネントへの変更:
現在、複数のコントローラーノードがデプロイされ Ceph が有効な場合に、Swift API が機能せず、401 エラーが返されるという既知の問題があります。
回避策は https://access.redhat.com/solutions/6970061 に記載されています。(BZ#2112988)
collectd コンポーネントに対する変更:
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、collectd-write_redis プラグインが削除されました。(BZ#2022714)
-
Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、サブパッケージ
collectd-memcachecをビルドすることがないように、ディストリビューションから依存関係が削除されています。collectd-memcachedプラグインは、collectd-memcachecに類似の機能を提供します。(BZ#2023893) - Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、非推奨の dbi および notify_email collectd プラグインが削除されました。(BZ#2094409)
ディストリビューションコンポーネントに対する変更:
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、panko とその API がディストリビューションから削除されました。(BZ#1966898)
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、collectd から gnocchi にメトリクスを配信する機能が削除されました。(BZ#2065540)
openstack-cinder コンポーネントに対する変更:
-
この更新の前に、Operator が
volume:accept_transferポリシーのカスタム値を定義し、ボリューム転送承認リクエストを行うユーザーの project_id を参照すると、要求は失敗していました。今回の更新により、転送前にリクエスターの project_id をボリュームに関連付けられた project_id と誤って比較する重複ポリシーチェックが削除されます。Block Storage API レイヤーで行われたチェックが期待どおりに機能するようになりました。(BZ#2050773) - 今回の機能強化により、cinder クライアントコマンド cinder --os-volume-api-version 3.64 volume show <volume_name> を使用して、ボリュームの暗号化キー ID を表示できます。値を表示するには、マイクロバージョン 3.64 を指定する必要があります。(BZ#1904086)
- 今回の更新以前は、ボリューム種別をシックプロビジョニングからシンプロビジョニングに変換すべきなのに変換せずにボリュームの移行を実行すると、PowerFlex ストレージ支援ボリュームの移行に問題が存在していました。今回の更新で、この問題は修正されています。(BZ#1883326)
- このリリースでは、FIPS に準拠していないライブラリーに依存しているため、Google Cloud Services (GCS) の Block Storage サービス (cinder) バックアップサポートが削除されました。(BZ#1984889)
openstack-designate コンポーネントに対する変更:
- この更新の前は、DNS サービス (指定) ワーカーとデプロイされた BIND インスタンス間の通信パラメーターの設定ミスにより、複数のコントローラーノードを持つ Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 ベータデプロイが失敗しました。今回の更新により、この問題は解決され、複数のコントローラーノードを使用するデプロイメントで DNS サービスを使用できるようになりました。(BZ#1374002)
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、Secure RBAC がテクノロジープレビューとして DNS サービス (designate) で利用できます。(BZ#1901687)
openstack-ironic コンポーネントに対する変更:
- この更新の前は、UEFI モードの Supermicro サーバーがローカルハードディスクからではなくネットワークから再起動し、起動に失敗していました。今回の更新により、Ironic は、UEFI にハードディスクから起動することを要求する正しい raw IPMI コマンドを送信します。IPMI を使用した UEFI モードでの Supermicro ノードの起動が期待どおりに機能するようになりました。(BZ#1888069)
- 今回の機能拡張により、Bare Metal Provisioning サービス (ironic) の動作のパフォーマンスが向上し、大規模なワークロードのパフォーマンスを最適化できるようになりました。(BZ#1954274)
-
この更新の前は、ネットワークの中断により、ベアメタルノードの電源状態が
Noneになり、maintenance状態になりました。これは、Redfish ノードセッションの Ironic の接続キャッシュが古い状態になり、再試行されないことが原因です。この状態は、Ironic サービスを再起動しないと回復できません。今回の更新により、基盤となる REST クライアントが強化され、特定のエラーメッセージが返されるようになりました。これらのエラーメッセージは、キャッシュされたセッションを無効にするために Ironic によって使用されます。(BZ#2064019)
openstack-ironic-inspector コンポーネントへの変更:
この更新の前は、ノードが一時的にロックされている場合、ベアメタルノードのイントロスペクションがエラーで失敗し、再試行されませんでした。
今回の更新により、ノードがロックされている場合でもイントロスペクションを実行できるようになりました。(BZ#1991657)
openstack-manila コンポーネントに対する変更:
- 今回の更新により、OpenStack Shared File Systems サービス (manila) の CephFS ドライバーが更新され、Ceph Manager API を使用してプロビジョニングとストレージのライフサイクル操作を管理できるようになりました。新しいファイル共有を作成すると、作成、削除、および操作がより高速な新しい形式で共有が作成されます。この移行は、既存のファイル共有には影響しません。(BZ#1767084)
- 今回の更新により、スナップショットから新しい共有を作成することで、Shared File Systems サービス (manila) の CephFS Native および NFS バックエンドを使用する CephFS でスナップショットを復元できるようになりました。(BZ#1699454)
openstack-neutron コンポーネントに対する変更:
メカニズムドライバーを、iptables_hybrid ファイアウォールドライバーを使用する ML2/OVS 展開から ML2/OVN に移行できるようになりました。
既存のインスタンスは移行後もハイブリッドプラグメカニズムを使用し続けますが、セキュリティーグループは OVN に実装されており、コンピュートノードには iptables ルールが存在しません。(BZ#2075038)
ML2/OVS デプロイメントでは、Open vSwitch (OVS) は、
skb_priority、skb_mark、または出力キューフィールドが設定されている OpenFlow ルールのオフロードをサポートしていません。これらのフィールドは、virtio ポートの quality-of-service (QoS) サポートを提供するために必要です。virtio ポートに最小帯域幅ルールを設定すると、Open vSwitch エージェントはこのポートのトラフィックをパケットマークフィールドでマークします。その結果、このトラフィックはオフロードできず、他のポートのトラフィックに影響します。帯域幅制限ルールを設定すると、すべてのトラフィックがデフォルトの 0 キューでマークされます。これは、トラフィックをオフロードできないことを意味します。
回避策として、環境に OVS ハードウェアオフロードポートが含まれている場合は、ハードウェアオフロードが必要なノードでパケットマーキングを無効にします。パケットマーキングを無効にすると、virtio ポートのレート制限ルールを設定できなくなります。ただし、Differentiated Services Code Point (DSCP) マーキングルールは引き続き使用できます。
設定ファイルで、
disable_packet_markingフラグをtrueに設定します。設定ファイルを編集した後、neutron_ovs_agentコンテナーを再起動する必要があります。以下に例を示します。cat `/var/lib/config-data/puppet-generated/neutron/etc/neutron/plugins/ml2/openvswitch_agent.ini` [ovs] disable_packet_marking=True
$ cat `/var/lib/config-data/puppet-generated/neutron/etc/neutron/plugins/ml2/openvswitch_agent.ini` [ovs] disable_packet_marking=TrueCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow (BZ#2111015)
openstack-nova コンポーネントに対する変更:
-
この更新の前は、
max_disk_devices_to_attachパラメーターのヘルプテキストに、0が無効な値であるとは記載されていませんでした。また、max_disk_devices_to_attachパラメーターが0に設定されている場合、nova-computeサービスが失敗するはずのときに開始されました。今回の更新により、max_disk_devices_to_attachパラメーターのヘルプオプションテキストに、値0は無効であることが示され、max_disk_devices_to_attachが0に設定されている場合、nova-computeサービスはエラーをログに記録し、開始に失敗するようになりました。(BZ#1801931)
openstack-octavia コンポーネントに対する変更:
- 今回の更新により、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17 Octavia amphora イメージには、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9 で配布される HAProxy 2.4.x が含まれるようになりました。これにより、Octavia ロードバランサーのパフォーマンスが向上します。これには、複数の vCPU コアのフレーバーを使用するロードバランサーが含まれます。(BZ#1813560)
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、安全なロールベースのアクセス制御 (RBAC) がテクノロジープレビューとしてロードバランシングサービス (octavia) で利用できます。(BZ#1901686)
openstack-tripleo-common コンポーネントに対する変更:
- RHOSP 17.0 では、RHCSv5.2 GA コンテンツに基づく Ceph コンテナーを使用する必要があります。(BZ#2111527)
openstack-tripleo-heat-templates コンポーネントに対する変更:
-
今回の更新により、
cephadmとOrchestratorが ceph-ansible に置き換わりました。director を cephadm と共に使用して、ceph クラスターと追加のデーモンをデプロイし、新しい tripleo-ansible ロールを使用して、Ceph バックエンドを設定および有効化できます。(BZ#1839169) -
今回の更新により、Ceph をデプロイした Red Hat OpenStack Platform director に RGW デーモンが含まれ、オブジェクトストレージの Object Storage サービス (swift) が置き換えられます。Object Storage サービスを保持するには、cephadm.yaml の代わりに
cephadm-rbd-only.yamlファイルを使用します。(BZ#1758161) - 今回の更新により、Red Hat OpenStack Platform director を使用して etcd サービスを設定し、TLS-everywhere をデプロイする際に TLS エンドポイントを使用できるようになりました。(BZ#1848153)
-
Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、
iscsiデプロイメントインターフェイスは非推奨になりました。デフォルトのデプロイインターフェイスはdirectになりました。機能が廃止される間、バグ修正とサポートが提供されますが、Red Hat は新しい機能拡張を実装しません。将来のリリースでは、インターフェイスは削除される予定です。(BZ#1874778) -
この機能強化により、新しい Red Hat OpenStack Platform 17.0 デプロイメントの各ホストアーキテクチャーのデフォルトのマシンタイプが Q35 (
pc-q35-rhel9.0.0) に変更されます。Q35 マシンタイプには、異なる RHEL 9.x マイナーリリース間でのインスタンスのライブマイグレーションや、i440fxマシンタイプで使用される ACPI ホットプラグよりも高速なネイティブ PCIe ホットプラグなど、いくつかの利点と改善点があります。(BZ#1946956) -
今回の更新により、デフォルトのマシンタイプは RHEL9.0 ベースの Q35
pc-q35-rhel9.0.0になり、次の拡張が行われました。 - RHEL マイナーリリース間のライブマイグレーション。
- ネイティブ PCIe ホットプラグ。これも、以前の i440fx マシンタイプと同様に ACPI ベースです。
- Intel 入出力メモリー管理ユニット (IOMMU) エミュレーションは、ゲストに直接割り当てられた信頼できないデバイスからゲストメモリーを保護するのに役立ちます。
- より高速な SATA エミュレーション。
- セキュアブート。(BZ#1946978)
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 GA では、NIC でパーティション分割されたデプロイメントで、仮想機能 (VF) を VM に渡すことができるようになりました。
VF を通過するには、heat 環境ファイルで、VF 製品 ID、ベンダー ID、および物理機能 (PF) PCI アドレスを指定する必要があります。
NovaPCIPassthrough: - product_id: "<VF_product_ID>" vendor_id: "<vendor_ID>" address: "<PF_PCI_addresses>" trusted: "true"NovaPCIPassthrough: - product_id: "<VF_product_ID>" vendor_id: "<vendor_ID>" address: "<PF_PCI_addresses>" trusted: "true"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow PF PCI アドレスパラメーターは、文字列と辞書のマッピングをサポートします。ワイルドカード文字を指定し、1 つ以上のアドレスを指定するときに正規表現を使用できます。
Example
NovaPCIPassthrough: - product_id: "0x7b18" vendor_id: "0x8086" address: "0000:08:00.*" trusted: "true"NovaPCIPassthrough: - product_id: "0x7b18" vendor_id: "0x8086" address: "0000:08:00.*" trusted: "true"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow (BZ#1913862)
この更新の前は、collectd スマートプラグインが機能するには CAP_SYS_RAWIO 機能が必要でした。デフォルトでは追加されませんでした。今回の更新により、この機能を collectd コンテナーに追加できるようになり、スマートプラグインが機能するようになりました。スマートプラグインを使用する場合は、環境ファイルで次のパラメーターを指定します。CollectdContainerAdditionalCapAdd:
- "CAP_SYS_RAWIO" (BZ#1984556)
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、collectd プロセスプラグインがデフォルトのプラグインリストから削除されています。collectd プロセスプラグインを読み込むと、procs_running not found などのメッセージでログがいっぱいになる可能性があります。(BZ#2101948)
- Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 GA では、RHOSP Networking サービス (neutron) ML2/OVN と RHOSP DNS サービス (designate) を統合するためのテクノロジープレビューを利用できます。その結果、DNS サービスは、新しく作成された VM の DNS エントリーを自動的に追加しません。(BZ#1884782)
openstack-tripleo-validations コンポーネントに対する変更:
- 現在、undercloud-heat-purge-deleted の検証に失敗するという既知の問題があります。これは、Red Hat OpenStack Platform 17 との互換性がないためです。回避策:--skip-list で undercloud-heat-purge-deleted をスキップして、この検証を省略します。(BZ#2105291)
puppet-collectd コンポーネントに対する変更:
- この機能拡張により、collectd の PluginInstanceFormat パラメーターを使用して、複数の値を指定できます。(BZ#1954103)
python-octaviaclient コンポーネントへの変更:
- 今回の機能拡張により、オブジェクトタグに対する Octavia のサポートが追加されました。これにより、ユーザーはロードバランサーリソースにメタデータを追加し、タグに基づいてクエリー結果をフィルターできます。(BZ#1813573)
python-openstackclient コンポーネントへの変更:
- 今回の機能拡張により、Block Storage サービス (cinder) API 3.42 に対して OpenStack CLI (OSC) がサポートされるようになりました。これにより、OSC はオンラインボリュームを拡張できます。(BZ#1689706)
python-validations-libs コンポーネントへの変更:
- 今回の機能拡張により、openstack tripleo validator show history コマンドに--limit 引数が追加されました。この引数を使用して、指定した数の最新の検証のみを表示できます。(BZ#1944872)
今回の更新により、検証フレームワークは、特定の用途に合わせてパラメーターを設定できる設定ファイルを提供します。このファイルの例は、コードソースのルートまたはデフォルトの場所
/etc/validation.cfgにあります。/etc/のデフォルトファイルを使用するか、独自のファイルを使用して、引数--configで CLI に提供できます。設定ファイルを使用する場合、変数の優先順位には順序があります。次の順序は、変数の優先順位です。
- ユーザーの CLI 引数
- 設定ファイル
- デフォルトの間隔値 (BZ#1971607)
-
今回の更新により、
validation runコマンドに新しい引数--skiplistを指定できるようになりました。検証の実行時にスキップするサービスを含むyamlファイルでこのコマンドを使用します。(BZ#2013120)
tripleo-ansible コンポーネントに対する変更:
-
このセキュリティー強化により、OpenStack Shared File System サービス (manila) に必要なユーザー権限レベルが低下します。Shared File Systems サービスは、
Ceph Managerサービスによって公開された API をこの目的で使用するようになったため、Ceph ユーザーを作成および操作するためのアクセス許可は必要なくなりました。(BZ#1973356) -
overcloud node unprovisionコマンドを使用して、アプリケーションでベアメタルノードを事前プロビジョニングできるようになりました。(BZ#2041429) - 今回の修正により、トラフィックは ML2/OVN デプロイメントの VLAN プロバイダーネットワークで分散されるようになりました。以前のリリースでは、分散仮想ルーター (DVR) 機能が有効になっていても、VLAN プロバイダーネットワーク上のトラフィックは集中化されていました。(BZ#2101937)
validations-common コンポーネントに対する変更:
- 今回の更新で、登録済みの非標準出力のコールバック出力がさまざまな Ansible プロセスから検証ロギングディレクトリーに誤ってリダイレクトされるというバグが修正されました。他のプロセスの出力は検証ロギングディレクトリーに保存されなくなりました。VF コールバックは、要求されない限りプレイについての情報を受け取らなくなりました。(BZ#1944586)
4.2. RHBA-2023:0271 - Red Hat OpenStack Platform 17.0.1 のバグ修正と機能強化のアドバイザリー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
openstack-aodh コンポーネントに対する変更:
- この更新の前は、Alarming サービス (aodh) は非推奨の gnocchi API を使用してメトリクスを集計していました。これにより、gnocchi の結果で CPU 使用率の測定値が正しくありませんでした。今回の更新により、gnocchi で動的集計が使用されるようになり、既存のメトリクスの再集計を行う機能と、必要に応じてメトリクスを作成および変換する機能がサポートされたため、この問題は解決されます。gnocchi の CPU 使用率は正しく計算されます。(BZ#2133029)
openstack-designate コンポーネントに対する変更:
- この更新の前は、TLS-everywhere が有効になっていると、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) DNS サービス (designate) が中心的プロセスを開始できませんでした。これは、TLS 経由で Redis に接続できないことが原因でした。今回の RHOSP 17.0.1 の更新により、この問題は解決されました。(BZ#2121634)
openstack-ironic-python-agent コンポーネントに対する変更:
- この更新の前は、ironic-python-agent が RHEL 8.6 UEFI ブートローダーヒントファイルを認識しなかったため、ironic-python-agent を使用すると、RHEL 8.6 イメージを UEFI モードでデプロイできませんでした。今回の更新により、RHEL 8.6 を UEFI モードでデプロイできるようになりました。(BZ#2135549)
openstack-nova コンポーネントに対する変更:
- この更新の前は、ベースとなる RHEL の問題により、インスタンスの UEFI ブートに関する既知の問題が発生していました。今回の更新により、ベースとなる RHEL の問題が修正され、インスタンスの UEFI セキュアブート機能が利用できるようになりました。(BZ#2106763)
openstack-octavia コンポーネントに対する変更:
- この更新の前は、Octavia で競合状態が発生し、特定の条件下で OVN プロバイダーのロードバランサーが PENDING DELETE で停止することがありました。これにより、ロードバランサーがイミュータブルになり、更新できなくなりました。今回の更新で、競合状態が修正され、問題が解決されました。(BZ#2123658)
openstack-tripleo-heat-templates コンポーネントに対する変更:
- この更新の前は、Podman ログコンテンツが利用できないため、ヘルスチェックステータススクリプトの実行が失敗していました。今回の更新により、ヘルスチェックステータススクリプトが更新され、Podman ログの代わりに Podman ソケットが使用されるようになるため、この問題が解決されます。その結果、Service Telemetry Framework の sensubility によって提供される API ヘルスチェックが動作するようになりました。(BZ#2091076)
RHOSP 17.0 には現在、Free Range Router (FRR) コンテナーが存在するホストが再起動された後、コンテナーが起動しないという既知の問題があります。この問題は、BGP 設定に欠落しているファイルが原因で発生します。回避策: ファイル
/etc/tmpfiles.d/run-frr.confを作成し、次の行を追加します。d /run/frr 0750 root root - -
d /run/frr 0750 root root - -Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow この変更により、
tmpfilesはリブートのたびに/run/frrを再作成し、FRR コンテナーを起動できるようになります。(BZ#2127965)
python-os-vif コンポーネントに対する変更:
-
この更新の前は、
ovsdb接続のタイムアウトにより、nova-computeエージェントが応答しなくなりました。今回の更新により、問題が修正されました。(BZ#2085583)
python-ovn-octavia-provider コンポーネントに対する変更:
-
この更新の前は、メンバーのサブネットがロードバランサーの仮想 IP のサブネットと異なる場合に、サブネット情報を持たないメンバーを追加すると、ovn-octavia プロバイダーが
subnet_idに仮想 IP サブネットを誤って使用していました。その結果、エラーは発生しないものの、メンバーへの接続ができない問題が発生していました。今回の更新で、サブネット情報がない場合に、仮想 IP が属するのと同じ CIDR にメンバーの実際の IP が属することが確認されるようになったため、この問題は解決されます。2 つの IP アドレスが一致しない場合、アクションは拒否され、subnet_idが要求されます。(BZ#2122926) この更新の前は、2 つのサブネット (IPv4 と IPv6) を持つ LS (neutron ネットワーク) に ovn-lb (仮想 IP とメンバー) を作成し、この LS を LR に接続した場合、LR から LS を削除すると、ovn-lb が LS から削除され、結果として OVN SB DB からも削除されました。これは、ovn-lb はどのデータパスにも関連付けられていないためです。LS を LR (ルーターへのネットワークとサブネット) に再度追加すると、ovn-lb は OVN レベルで LR/LS に適切に関連付けられず、接続がなくなりました。
今回の更新で、IP バージョンが確認されるようになったため、他のサブネットに属するルーターポートが考慮されなくなり、ovn-lb が LS から削除されなくなりました。これにより、サブネットがルーターから削除されたときに、ovn-lb が適切に接続されます。これにより問題が解決します。(BZ#2135270)
tripleo-ansible コンポーネントに対する変更:
現在、調整されたカーネル設定が初期プロビジョニング後に適用されないという既知の問題があります。
回避策: 次のカスタム Playbook を使用して、調整されたカーネルコマンドライン引数が適用されるようにすることができます。以下の Playbook を
/usr/share/ansible/tripleo-playbooks/cli-overcloud-node-reset-blscfg.yamlとしてアンダークラウドノードに保存します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ノード定義ファイル
overcloud-baremetal-deploy.yamlでロールを設定して、kernelargsを設定する Playbook の前にcli-overcloud-node-reset-blscfg.yaml Playbookを実行します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow (BZ#2107896)
-
この更新の前は、ベアメタルプロビジョニング定義の
network_configスキーマでnum_dpdk_interface_rx_queuesパラメーターを設定できなかったため、スキーマ検証エラーが発生し、ベアメタルノードのプロビジョニングプロセスがブロックされていました。今回の更新により、'num_dpdk_interface_rx_queues' パラメーターを使用してもスキーマ検証エラーが発生しなくなりました。これにより問題が解決します。(BZ#2140881)
第5章 ドキュメントの変更 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
このセクションでは、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 で提供される主要なドキュメントの更新と、新機能の追加、機能強化、修正など、ドキュメントセットに加えられた変更について詳しく説明します。このセクションでは、新しいタイトルの追加と、リタイアまたは置き換えられたタイトルの廃止についても詳しく説明しています。
| 列 | 意味 |
|---|---|
| 日付 | ドキュメントの変更が公開された日付。 |
| 影響を受ける 17.0 バージョン | ドキュメントの変更が影響する RHOSP 17.0 バージョン。特に明記しない限り、特定のバージョンに影響を与える変更は、それ以降のすべてのバージョンにも影響します。 |
| コンポーネント | ドキュメントの変更が影響する RHOSP コンポーネント。 |
| 影響を受けるコンテンツ | 変更または更新を含む RHOSP ドキュメント。 |
| 変更の説明 | ドキュメントへの変更の簡単な要約。 |
| Date | 影響を受ける 17.0 バージョン | コンポーネント | 影響を受けるコンテンツ | 変更の説明 |
|---|---|---|---|---|
| 2023 年 10 月 20 日 | 17.0 | ネットワーク | コンテナー内でコマンドを実行する方法を説明する手順を更新しました。 | |
| 2023 年 10 月 4 日 | 17.0 | ネットワーク |
ネットワーク定義ファイル | |
| 2023 年 9 月 29 日 | 17.0 | セキュリティー | FIPS イメージが glance にアップロードされるように手順が修正されました。 | |
| 2023 年 9 月 11 日 | 17.1 | ネットワーク | Apache Maven を使用した Quarkus アプリケーションの開発およびコンパイル の 第 2.2 章コントローラーノードの置き換え | BZ 2222543 で説明されている OVN データベースのパーティション問題に対処するために、第 20 章に変更が加えられました。 |
| 2023 年 9 月 7 日 | 17.1 | ネットワーク | 表 9.1 に、RHOSP がトランクポートの QoS をサポートしないことを示す脚注 (#8) を追加しました。 | |
| 2023 年 8 月 30 日 | 17.1 | ネットワーク | 仮想ポート (vport) の定義を追加しました。 | |
| 2023 年 8 月 30 日 | 17.0 | セキュリティー | イメージをビルドするための非推奨の例を削除し、Image Builder のドキュメントへのリンクに置き換えました | |
| 2024 年 8 月 22 日 | 17.0 | セキュリティー | link:https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_openstack_platform/17.0/html/users_and_identity_management_guide/assembly_application-credentials#proc_replacing-application-credentials_application-credentials | undercloud.conf のアプリケーションの認証情報を置き換える手順は、ユーザー認証情報の必要性を指定するために書き換えられ、詳細を提供します。 |
| 2024 年 8 月 22 日 | 17.0 | セキュリティー | link:https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_openstack_platform/17.0/html/security_and_hardening_guide/ | サービスアカウントパスワードのローテーション では、実行に非推奨の mistral ワークフローが使用されており、削除されました。 |
| 2024 年 8 月 22 日 | 17.0 | セキュリティー | アプリケーション認証情報の交換 |
手順では、推奨されない |
| 2024 年 7 月 3 日 | 17.0 | all-in-one | オールインワン Red Hat OpenStack Platform 環境のデプロイメント |
手順は、 |
| 2024 年 7 月 3 日 | 17.0 | セキュリティー | この手順は、IdM ドメインと IDM レルムが一致しない場合に必要な任意のステップで更新されます。 | |
| 2024 年 6 月 5 日 | 17.0 | Edge |
| Red Hat OpenStack Platform で Ansible インベントリーを生成する非推奨の方法を削除するように手順が更新されました。 |
| 2023 年 6 月 21 日 | 17.0 | ネットワーク | この例は、1 つの VLAN を持つ 802.3ad LACP モードに設定された Linux ボンド用に変更されました。 | |
| 2023 年 6 月 20 日 | 17.0 | ネットワーク | フラットネットワークマッピングの例 (ステップ 7) が更新されました。 | |
| 2023 年 6 月 13 日 | 17.0 | ネットワーク | SR-IOV および DPDK のサポートを指定しない項目が追加されました。 | |
| 2023 年 5 月 25 日 | 17.0 | ネットワーク | 以前にステップ 9 とラベル付けされていた、Redis および OVNDB の予測可能な仮想 IP の割り当てを削除しました。 | |
| 2023 年 5 月 23 日 | 17.0 | ネットワーク | RHOSP DNS サービスと既存のバインドインフラストラクチャーを統合する機能をテクノロジープレビューとしてラベル付けしました。 | |
| 2023 年 5 月 11 日 | 17.0 | ネットワーク |
VM ポートに | |
| 2023 年 5 月 4 日 | 17.0 | 検証フレームワーク |
ステップ 4 が変更されました。オプション | |
| 2023 年 4 月 26 日 | 17.0 | 検証フレームワーク | Ansible インベントリーの場所と Ansible コマンドを更新しました。 | |
| 2023 年 4 月 19 日 | 17.0 | ネットワーク | さまざまな設定ファイルのパスに /puppet-generated を追加しました。 | |
| 2023 年 4 月 18 日 | 17.0 | コンピュート | インスタンスに永続メモリーを提供する NVDIMM コンピュートノードの設定 | インスタンスに永続メモリーを提供するための NVDIMM コンピュートノードの設定の内容は インスタンス作成のためのコンピューティングサービスの設定 ガイドから削除されました。Red Hat は、2022 年 7 月 28 日に Intel® Optane™ ビジネスへの投資を中止するというインテルコーポレーションの発表に応じて、RHOSP 17.0 および将来のリリースから永続メモリーのサポートを削除しました。 |
| 2023 年 4 月 12 日 | 17.0 | コンピュート | ML2/OVS デプロイメントでインスタンスをライブマイグレーションする際のパケット損失を最小限に抑えるために設定を更新しました。 | |
| 2023 年 4 月 10 日 | 17.0 | セキュリティー | 手順 2 で示した例の firefwall.yaml から無効なパラメーターと値のペア action: accept を削除しました。 | |
| 2023 年 4 月 5 日 | 17.0 | ストレージ | ストレージガイド の Shared File Systems サービス (manila) の内容は、設定と操作に関して 2 つの個別の章に再編成されました。 | |
| 2023 年 3 月 23 日 | 17.0 | ネットワーク |
検証手順の手順 1 が変更されました。 | |
| 2023 年 3 月 23 日 | 17.0 | セキュリティーと強化 |
| |
| 2023 年 3 月 23 日 | 17.0 | ネットワーク | 解決策にステップが追加されました。 | |
| 2023 年 3 月 20 日 | 17.0 | セキュリティー | 将来のデプロイメントの失敗を回避するために重要なパラメーターが確実に検証されるようにするための新しい手順が追加されました。 | |
| 2023 年 3 月 16 日 | 17.0 | ストレージ | NFS を介した CephFS を使用した共有ファイルシステムサービスのデプロイは カスタマーポータルから削除され、コンテンツは Director を使用した Red Hat Ceph Storage および Red Hat OpenStack Platform のデプロイ に移動されました。 | |
| 2023 年 3 月 7 日 | 17.0 | NFV |
| |
| 2023 年 3 月 7 日 | 17.0 | NFV | ユーザーがポートバインディングの作成と更新ができるように権限を変更する (手順 3) をユーザーに指示するステップは削除されました。 | |
| 2023 年 3 月 6 日 | 17.0 | ネットワーク | ML2 OVS を使用した DVR の導入トピックは、ネットワーキングガイド から削除されました。 | |
| 2023 年 3 月 2 日 | 17.0 | ストレージ | ネイティブ CephFS を使用した共有ファイルシステムサービスのデプロイ がカスタマーポータルから削除されました。また、コンテンツは Director を使用した Red Hat Ceph Storage および Red Hat OpenStack Platform のデプロイ に移動されました。 | |
| 2023 年 3 月 1 日 | 17.0 | コンピュートと NFV | 第 15 章リアルタイムコンピューティングの設定は、インスタンス作成のためのコンピューティングサービスの設定 ガイドから ネットワーク機能仮想化計画および設定ガイド に移動されました。 | |
| 2023 年 2 月 28 日 | 17.0 | ハードウェアのプロビジョニング |
| |
| 2023 年 2 月 27 日 | 17.0 | ネットワーク | RHOSP 17.0 で導入されたデプロイメントの変更を把握するためにこの章を書き直しました。 | |
| 2023 年 2 月 27 日 | 17.0 | Edge | プロシージャ内で使用される環境ファイル名を修正しました。 | |
| 2023 年 2 月 27 日 | 17.0 | ハードウェアのプロビジョニング | ノードのハードウェアまたはネットワーク設定の障害によりノードのプロビジョニングが失敗した場合に、障害が発生したベアメタルノードを削除する方法に関する新しい手順を追加しました。 | |
| 2023 年 2 月 23 日 | 17.0 | ネットワーキング、コンピュート | 以前は、この手順ではネットワーク上で MTU を設定するように指示されていました。更新された手順では、参加している各 VM の VLAN インターフェイスに MTU を設定するよう正しく指示されています。 | |
| 2023 年 2 月 22 日 | 17.0 | ネットワーク | ハイフン (-) の代わりにアンダースコア (_) を使用する引数のインスタンスがいくつかありました。 | |
| 2023 年 2 月 9 日 | 17.0 | CloudOps、ストレージ | 特定の Red Hat OpenStack Platform サービスのデプロイメントに関する推奨事項 がカスタマーポータルから削除されました。Object Storage サービス (swift) の推奨事項は、ストレージガイド の Object Storage サービス (swift) の設定 を参照してください。 | |
| 2023 年 2 月 8 日 | 17.0 | NFV | BIOS での SR-IOV グローバルおよび NIC 設定の有効化に関するメモを追加しました。 | |
| 2023 年 2 月 2 日 | 17.0.1 | コンピュート | UEFI セキュアブート機能のコンテンツを追加しました。
| |
| 2023 年 1 月 31 日 | 17.0 | ネットワーク |
新しい RHOSP heat パラメーター | |
| 2023 年 1 月 31 日 | 17.0 | NFV | 非 NFV ワークロードで OVS-DPDK を使用するには、Red Hat サポートからのサポート例外が必要であることを示すメモが追加されました。 | |
| 2023 年 1 月 27 日 | 17.0 | 更新 | EUS リポジトリーに関するトピックを削除しました。 | |
| 2023 年 1 月 25 日 | 17.0 | ストレージ | 以前の Block Storage トピックボリューム作成のバックエンドの指定は、複数のバックエンドでのボリューム割り当てに置き換えられました。 | |
| 2023 年 1 月 25 日 | 17.0 | 更新 | ソフトウェアの修正により、セクション 3.3 のリストから箇条書きを削除しました。 | |
| 2023 年 1 月 23 日 | 17.0 | ネットワーク | 分散コンピュートノード (DCN) のユースケースを明確にするためにいくつかの変更を加えました。 | |
| 2023 年 1 月 17 日 | 17.0 | ネットワーク | 第 2 章に ML2/OVN を使用したカスタムロールのデプロイと ML2/OVN およびネイティブ OVN DHCP を使用した SR-IOV の 2 つのトピックが追加されました。 | |
| 2023 年 1 月 17 日 | 17.0 | Edge | エッジにストレージをデプロイメントする手順から冗長な手順を削除しました | |
| 2023 年 1 月 16 日 | 17.0 | ネットワーク | 一部の DHCP リレーにオプション 79 が必要であるという重要な警告を追加しました | |
| 2023 年 1 月 13 日 | 17.0 | Edge | 非推奨ファイル dcn-hci.yaml のインスタンスを dcn-storage.yaml に置き換えました | |
| 2023 年 1 月 13 日 | 17.0 | Edge | 必要な deploy_ceph.yaml と central_ceph_external.yaml を deploy コマンドの例に含めます。 | |
| 2023 年 1 月 13 日 | 17.0 | Edge |
ガイド全体で一貫性を保つため、 | |
| 2023 年 1 月 11 日 | 17.0 | Edge |
| |
| 2023 年 12 月 22 日 | 17.0 | ネットワーク機能仮想化 | ネットワーク機能仮想化 (NFV) の製品ガイド | RHOSP 17.0 はネットワーク機能仮想化 (NFV) をサポートしていないため、ガイドを削除しました。 |
| 2023 年 12 月 22 日 | 17.0 | ネットワーク機能仮想化 | ネットワーク機能仮想化のプランニングおよび設定ガイド | RHOSP 17.0 は NFV をサポートしていないため、ガイドを削除しました。 |
| 2022 年 12 月 22 日 | 17.0 | セキュリティー | コンテナーの調査と変更の手順を追加しました | |
| 2022 年 12 月 22 日 | 17.0 | セキュリティー | 秘密鍵のデフォルトサイズを増やす手順を追加 | |
| 2022 年 12 月 21 日 | 17.0 | コンピュート |
| |
| 2022 年 12 月 20 日 | 17.0 | ネットワーク | ステップ 4 と 5 に変更が加えられました。 | |
| 2022 年 12 月 20 日 | 17.0 | Edge |
ステップ 2 が更新されました。 | |
| 2022 年 12 月 9 日 | 17.0 | ネットワーク | リソースプロバイダーのハイパーバイザーに関する手順 (7.ii.) が変更されました。 | |
| 2022 年 12 月 8 日 | 17.0 | ネットワーク |
コンピュートノード上の仮想マシン (VM) インスタンスに対応する OVN メタデータの namespace が | |
| 2022 年 12 月 8 日 | 17.0 | ネットワーク | 表 9.1 に脚注が追加され、ML2/OVN はトンネリングされたプロトコルでの DSCP マーキング QoS ポリシーをサポートしないことが示されました。 | |
| 2022 年 11 月 30 日 | 17.0 | ネットワーク | 第 6 章ロードバランシングサービスフレーバーの設定の 3 つのトピックでは、特定の OpenStack コマンドを実行するためにアンダークラウドにアクセスするようユーザーに誤って指示していました。代わりに、ユーザーはオーバークラウドにアクセスする必要があります。 | |
| 2022 年 11 月 30 日 | 17.0 | セキュリティー | 繰り返しログインに失敗しないようにする手順を追加 | |
| 2022 年 11 月 23 日 | 17.0 | ハードウェアのプロビジョニング |
ノード定義ファイルで | |
| 2022 年 11 月 22 日 | 17.0 | ストレージ | Dashboard サービス (horizon) の代わりに Image サービス (glance) コマンドラインクライアントを使用してイメージを作成および管理する手順を更新しました。 | |
| 2022 年 11 月 9 日 | 17.0 | 更新 |
| |
| 2022 年 11 月 7 日 | 17.0 | 更新 | カスタム NIC テンプレートを再生成するための前提条件が追加されました。 | |
| 2022 年 10 月 28 日 | 17.0 | バックアップおよび復元 | 静的 Ansible インベントリーファイルの抽出に使用するコマンドを更新しました。 | |
| 2022 年 10 月 20 日 | 17.0 | コンピュート |
| |
| 2022 年 10 月 19 日 | 17.0 | DCN | アンダークラウドでスパイン/リーフネットワークを設定するための手順を追加 | |
| 2022 年 10 月 19 日 | 17.0 | DCN | DCN ノードを置き換える手順を追加 | |
| 2022 年 10 月 19 日 | 17.0 | 検証 | tripleo 検証コマンドを新しい CLI 検証コマンドに置き換え | |
| 2022 年 10 月 19 日 | 17.0 | 検証 | 検証作成手順の内容を追加 | |
| 2022 年 10 月 19 日 | 17.0 | 検証 | 検証設定ファイルの変更に関する手順の内容を追加 | |
| 2022 年 10 月 14 日 | 17.0 | Identity | デフォルトのリージョン名を変更する手順の内容が追加されました。 | |
| 2022 年 10 月 14 日 | 17.0 | Identity | リソース認証情報ファイルの概念情報を追加 | |
| 2022 年 10 月 14 日 | 17.0 | ハードウェアのプロビジョニング | 物理ネットワークのネットワークリソースをプロビジョニングするとき、およびベアメタルノードをプロビジョニングするときに、デフォルトテンプレートの代わりに独自のテンプレートを使用する方法の詳細を含めるために、プロビジョニング手順を更新しました。 | |
| 2022 年 10 月 11 日 | 17.0 | ネットワーク |
この手順に 2 つのステップが追加され、顧客がネットワーク名をデフォルトの | |
| 2022 年 10 月 4 日 | 17.0 | ネットワーク | SRIOV エージェントの例は、ネットワークガイド のトピック「QoS ポリシー用のネットワークサービスの設定」で変更されています。 | |
| 2022 年 10 月 3 日 | 17.0 | ネットワーク |
Director のインストールと使用 ガイドのトピック「ネットワーク定義ファイルの設定オプション」で、 | |
| 2022 年 9 月 30 日 | 17.0 | ネットワーク | Director のインストールと使用 ガイドのトピック「コントローラーノード交換後のクリーンアップ」から、「バグにより OVN コントローラーとメタデータエージェントの削除が妨げられている」に関するメモが削除されました。 | |
| 2022 年 9 月 28 日 | 17.0 | すべて | すべて |
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 では、 |
| 2022 年 9 月 28 日 | 17.0 | ネットワーク | ネットワークガイド の「ネットワークのトラブルシューティング」の章に大幅な変更が加えられました。 | |
| 2022 年 9 月 21 日 | 17.0 | ネットワーク | Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.0 では、新しい RHOSP DNS サービス (designate) をサポートするためのガイドが追加されました。 | |
| 2022 年 9 月 21 日 | 17.0 | アップグレード | アップグレードガイドのフレームワーク | 以前のバージョンからのアップグレードはサポートされていないため、アップグレードのフレームワーク ガイドは RHOSP 17.0 ライフサイクルでは公開されません。RHOSP 17.1 では、アップグレードがサポートされ、Framework for Upgrades Guideがパブリッシュされる予定です。17.0.0 から 17.0.z への更新は、RHOSP 17.0 のライフサイクルでサポートされます。詳細は、Keeping Red Hat OpenStack Platform Updated を参照してください。 |
| 2022 年 9 月 21 日 | 17.0 | ネットワーク | Migrating the Networking Service to the ML2/OVN Mechanism Driver ガイドは、RHOSP 17.0 と共に公開されており、ML2/OVN 移行テストの目的でのみ、Testing Migration of the Networking Service to the ML2/OVN Mechanism Driver というタイトルで公開されています。ML2/OVN の移行は、実稼働環境では必要ないため、RHOSP 17.0 ではサポートされていません。Red Hat は RHOSP 17.0 へのアップグレードをサポートしておらず、すべての RHOSP 17.0 デプロイメントはデフォルトの ML2/OVN メカニズムドライバーを使用しています。したがって、すべての RHOSP 17.0 デプロイメントは ML2/OVN から開始され、本番環境では移行は必要ありません。 | |
| 2022 年 9 月 21 日 | 17.0 | コンピュート | コンピュートセルでのデプロイメントのスケーリング ガイド | RHOSP 17.0 では Compute Cells 機能が動作しないため、Compute Cells を使用したデプロイメントのスケーリング ガイドは RHOSP 17.0 用に公開されていません。したがって、Scaling Deployments with Compute Cells ガイドは、根本的な問題が修正されるまで削除されています。 |
| 2022 年 9 月 21 日 | 17.0 | すべて | RHOSP 17.0 の Advanced Overcloud Customization ガイドは削除され、コンテンツは他のいくつかのガイドに移動されました。たとえば、ネットワークに関するいくつかの章が Director のインストールと使用 ガイドに移動され、イメージのインポート方法と共有ステージング領域の設定の章がイメージの 作成と管理 ガイドに移動されました。 | |
| 2022 年 9 月 21 日 | 17.0 | セキュリティー | Identity Service ガイドとの連携 | RHOSP 17.0 では、Federate with Identity Serviceガイドは廃止されています。そのコンテンツは、現在開発中の Red Hat ナレッジベースアーティクルに統合されます。 |
| 2022 年 9 月 21 日 | 17.0 | セキュリティー | Deploy Fernet on the Overcloud ガイドは廃止されています。Fernet キーの使用方法は、セキュリティーおよび強化ガイド を参照してください。 | |
| 2022 年 9 月 21 日 | 17.0 | すべて | 製品ドキュメントのランディングページ (スプラッシュページとも呼ばれる) が再編成されました。セクションの名前変更、削除、または置き換えが行われ、タイトルのリストは最新のタイトルのセットを表します。 | |
| 2022 年 9 月 21 日 | 17.0 | すべて | director と共に Red Hat Ceph Storage および Red Hat OpenStack Platform をデプロイする | コンテナー化された Red Hat Ceph を使用したオーバークラウドのデプロイ ガイドは、director を使用した Red Hat Ceph Storage および Red Hat OpenStack Platform のデプロイ と呼ばれるようになりました。このドキュメントの内容は、Red Hat Ceph Storage デプロイメントの変更を反映するために変更されました。 |
| 2022 年 9 月 21 日 | 17.0 | すべて | Red Hat OpenStack Platform ガイドのファイアウォールルールは、RHOSP 17.0 では更新または公開されません。Red Hat は、RHOSP 17.1 のガイドを更新して公開する予定です。 |