11.2. インスタンスのスナップショットの作成
スナップショットは、インスタンスの実行中のディスクの状態をキャプチャーするイメージです。インスタンスのスナップショットを作成して、新規インスタンスを作成するためのテンプレートとして使用できるイメージを作成することができます。スナップショットでは、別のインスタンスから新規インスタンスを作成し、インスタンスの状態を復元することができます。スナップショットのベースとなっているインスタンスを削除する場合、スナップショットイメージを使用して、スナップショットと同じ状態に新規インスタンスを作成できます。
手順
スナップショットを作成するインスタンスの名前または ID を取得します。
$ openstack server list
スナップショットを作成します。
$ openstack server image create --name <image_name> <instance>
-
<image_name>
を新規スナップショットイメージの名前に置き換えます。 -
<instance>
を、スナップショットを作成するインスタンスの名前または ID に置き換えてください。
-
(オプション) インスタンスのスナップショットをテンプレートとして使用し、新規インスタンスを作成する際、ディスクの状態が維持されるようにするには、QEMU ゲストエージェントを有効にし、スナップショットイメージに以下のメタデータを追加して、スナップショット処理中にファイルシステムが休止状態になるようにします。
$ openstack image set --property hw_qemu_guest_agent=yes \ --property os_require_quiesce=yes <image_name>
QEMU ゲストエージェントは、管理アプリケーションがインスタンスの OS レベルのコマンドを実行するのに役立つバックグラウンドプロセスです。このエージェントを有効にすると、別のデバイスがインスタンスに追加され、PCI スロットが使用され、インスタンスに割り当てることができるその他のデバイスの数が制限されます。また、これにより、Windows インスタンスでは、未知のハードウェアデバイスについての警告のメッセージが表示されます。