11.4. インスタンスの退避
退避は、使用していないが削除したくないインスタンスがある場合に便利です。インスタンスを退避すると、インスタンスのデータとリソースの割り当てが保持されますが、インスタンスのメモリーはクリアされます。クラウドの設定によっては、退避されたインスタンスは、即座に、または一定時間の後に、SHELVED_OFFLOADED
状態に移行します。SHELVED_OFFLOADED
の場合、インスタンスのデータおよびリソースの割り当てが削除されます。
インスタンスを退避すると、Compute サービスはインスタンスの状態をキャプチャーするスナップショットイメージを生成し、<instance>-shelved
の形式でイメージに名前を割り当てます。このスナップショットイメージは、インスタンスが復元または削除される際に削除されます。
退避されたインスタンスが必要なくなったら、これを削除できます。一度に複数のインスタンスを退避できます。
手順
復元するインスタンスの名前または ID を取得します。
$ openstack server list
インスタンスを退避させます。
$ openstack server shelve <instance> [<instance> ...]
<instance>
を、退避するインスタンスの名前または ID に置き換えてください。必要に応じて、複数のインスタンスを指定して退避できます。インスタンスが退避されていることを確認します。
$ openstack server list
退避したインスタンスのステータスは
SHELVED_OFFLOADED
になります。