検索

11.5. インスタンス管理の操作

download PDF

インスタンスを作成したら、以下の管理操作を実行できます。

表11.1 管理操作
操作説明コマンド

インスタンスの停止

インスタンスを停止します。

openstack server stop

インスタンスの起動

停止しているインスタンスを起動します。

openstack server start

実行中のインスタンスの一時停止

即座に実行中のインスタンスを一時停止します。インスタンスの状態がメモリー (RAM) に保存されます。一時停止されたインスタンスは、引き続きフリーズの状態で実行されます。一時停止アクションの確認は求められません。

openstack server pause

一時停止されたインスタンスの実行再開

一時停止されたインスタンスをすぐに再開します。再開アクションの確認は求められません。

openstack server unpause

実行中のインスタンスの中断

即座に実行中のインスタンスを中断します。インスタンスの状態がインスタンスのディスクに保存されます。中断アクションの確認は求められません。

openstack server suspend

中断されたインスタンスの実行再開

中断されたインスタンスを直ちに再開します。インスタンスの状態がインスタンスのディスクに保存されます。再開アクションの確認は求められません。

openstack server resume

インスタンスの削除

インスタンスを完全に破棄します。破棄アクションの確認は求められません。ソフト削除を有効にするようにクラウドが設定されていない限り、削除されたインスタンスは復元できません。

注記

インスタンスを削除しても、接続されていたボリュームは削除されません。接続されていたボリュームは別途削除する必要があります。詳細は、ストレージガイドBlock Storage サービスボリュームの削除 を参照してください。

openstack server delete

インスタンスメタデータの編集

インスタンスのメタデータを使用して、インスタンスの属性を指定することができます。詳細は、カスタムインスタンスの作成 を参照してください。

openstack server set --property <key=value> [--property <key=value>] <instance>

セキュリティーグループの追加

指定したセキュリティーグループをインスタンスに追加します。

openstack server add security group

セキュリティーグループの削除

指定したセキュリティーグループをインスタンスから削除します。

openstack remove security group

インスタンスのレスキュー

システムの障害やアクセスの失敗などの緊急事態では、インスタンスをレスキューモードに配置できます。これにより、インスタンスがシャットダウンされ、ルートディスクが一時サーバーにマウントされます。一時サーバーに接続して、システムを修復し、データを復元できます。

実行中のインスタンスをレスキューモードにリブートすることもできます。たとえば、インスタンスのファイルシステムが破損している場合は、この操作が必要になる場合があります。

openstack server rescue

レスキューされたインスタンスの復元

レスキューされたインスタンスをリブートします。

openstack server unrescue

インスタンスログの表示

インスタンスのコンソールログの最新のセクションを表示します。

openstack console log show

インスタンスの退避

インスタンスを退避すると、インスタンスのデータとリソースの割り当てが保持されますが、インスタンスのメモリーはクリアされます。クラウドの設定によっては、退避されたインスタンスは、即座に、または一定時間の後に、SHELVED_OFFLOADED 状態に移行します。インスタンスの状態が SHELVED_OFFLOADED の場合、インスタンスのデータおよびリソースの割り当てが削除されます。インスタンスの状態がインスタンスのディスクに保存されます。インスタンスがボリュームからブートすると、すぐに SHELVED_OFFLOADED の状態に移行します。退避アクションの確認は求められません。

openstack server shelve

インスタンスの復元

退避したインスタンスのディスクイメージを使用して、インスタンスを復元します。

openstack server unshelve

インスタンスのロック

管理者以外のユーザーがインスタンスでアクションを実行しないようにインスタンスをロックします。

openstack server lock

openstack server unlock

インスタンスのソフトリブート

インスタンスを正常に停止して再起動します。ソフトリブートは、全プロセスを正常にシャットダウンしてから、インスタンスを再起動するように試みます。デフォルトでは、インスタンスをリブートするとソフトリブートになります。

openstack server reboot --soft <server>

インスタンスのハードリブート

インスタンスを停止して再起動します。ハードリブートにより、インスタンスの電源をシャットダウンしてから再びオンにします。

openstack server reboot --hard <server>

インスタンスの再ビルド

新しいイメージおよびディスクパーティションのオプションを使用して、インスタンスを再ビルドします。これには、インスタンスのシャットダウン、イメージの再作成、およびリブートが伴います。オペレーティングシステムの問題が発生する場合は、インスタンスを終了して起動する代わりに、このオプションを使用します。

openstack server rebuild

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.