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10.9. ノードプロビジョニング用の DPDK パラメーターの設定

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Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) OVS-DPDK 環境を設定して、Open vSwitch (OVS) ポールモードドライバー (PMD) スレッドの負荷を自動的に分散することができます。これを行うには、ベアメタルノードのプロビジョニング中およびオーバークラウドのデプロイメント中に RHOSP director が使用するパラメーターを編集します。

OVS PMD スレッドは、ユーザー空間のコンテキスト切り替えのために次のタスクを実行します。

  • 入力ポートを連続的にポーリングしてパケットを取得する。
  • 受信したパケットを分類する。
  • 分類後のパケットに対してアクションを実行する。

前提条件

  • アンダークラウドホストへのアクセスと stack ユーザーの認証情報。

手順

  1. アンダークラウドに stack ユーザーとしてログインします。
  2. stackrc ファイルを取得します。

    $ source ~/stackrc
  3. 「ベアメタルノード定義ファイルの作成」 に作成したベアメタルノード定義ファイルにパラメーターを設定します (例: overcloud-baremetal-deploy.yaml)。

    pmd_auto_lb
    PMD 自動ロードバランシングを有効にするには、true に設定します。
    pmd_load_threshold
    PMD ロードバランスをトリガーする前に、1 つの PMD スレッドで一貫して使用する必要がある処理サイクルの割合。0 - 100 の範囲の整数。
    pmd_improvement_threshold

    PMD 自動ロードバランシングをトリガーする、非分離 PMD スレッド全体で評価された改善の最小パーセンテージ。0 - 100 の範囲の整数。

    推定される改善を計算するために、再割り当てのドライランを実行し、推定不可分散と現在の分散を比較します。デフォルトは 25% です。

    pmd_rebal_interval

    2 つの連続する PMD 自動ロードバランシングが実施される間の最小時間 (分単位)。範囲は 0 - 20,000 分です。

    トラフィックパターンが変更可能な場合に、再割り当てが頻繁に発生しないようにするには、この値を設定します。たとえば、10 分に 1 回、または数時間に 1 回、再割り当てをトリガーできます。

    ansible_playbooks:
    …
      - playbook: /usr/share/ansible/tripleo-playbooks/cli-overcloud-openvswitch-dpdk.yaml
      extra_vars:
       …
       pmd_auto_lb: true
       pmd_load_threshold: "70"
       pmd_improvement_threshold: "25"
       pmd_rebal_interval: "2"

  4. 「OVS-DPDK カスタマイズ用の環境ファイルの作成」 に作成したカスタム環境 YAML ファイルを開くか、新しいものを作成します。
  5. カスタム環境ファイルに、手順 3 で設定したのと同じベアメタルノードの事前プロビジョニング値を追加します。次の同等のパラメーターを使用します。

    OvsPmdAutoLb

    pmd_auto_lb と同等の heat。

    PMD 自動ロードバランシングを有効にするには、true に設定します。

    OvsPmdLoadThreshold

    pmd_load_threshold と同等の heat。

    PMD ロードバランスをトリガーする前に、1 つの PMD スレッドで一貫して使用する必要がある処理サイクルの割合。0 - 100 の範囲の整数。

    OvsPmdImprovementThreshold

    pmd_improvement_threshold と同等の heat。

    PMD 自動ロードバランシングをトリガーする、非分離 PMD スレッド全体で評価された改善の最小パーセンテージ。0 - 100 の範囲の整数。

    推定される改善を計算するために、再割り当てのドライランを実行し、推定不可分散と現在の分散を比較します。デフォルトは 25% です。

    OvsPmdRebalInterval

    pmd_rebal_interval と同等の heat。

    2 つの連続する PMD 自動ロードバランシングが実施される間の最小時間 (分単位)。範囲は 0 - 20,000 分です。

    トラフィックパターンが変更可能な場合に、再割り当てが頻繁に発生しないようにするには、この値を設定します。たとえば、10 分に 1 回、または数時間に 1 回、再割り当てをトリガーできます。

    parameter_merge_strategies:
      ComputeOvsDpdkSriovParameters:merge
    …
    parameter_defaults:
      ComputeOvsDpdkSriovParameters:
       …
       OvsPmdAutoLb: true
       OvsPmdLoadThreshold: 70
       OvsPmdImprovementThreshold: 25
       OvsPmdRebalInterval: 2

  6. NIC 設定テンプレートとカスタム環境ファイルのパスとファイル名をメモします。これらのファイルは、後でベアメタルノードをプロビジョニングし、オーバークラウドをデプロイするときに使用します。

次のステップ

  1. ネットワークと仮想 IP をプロビジョニングします。
  2. ベアメタルノードをプロビジョニングする。

    provision コマンドを実行するための入力として、overcloud-baremetal-deploy.yaml などのベアメタルノード定義ファイルを使用するようにしてください。

  3. 「OVS-DPDK オーバークラウドのデプロイ」 に進みます。

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