10.2. ロールとイメージファイルの生成
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) ディレクターは、ロールを使用してノードにサービスを割り当てます。OVS-DPDK 環境に RHOSP をデプロイする場合、ComputeOvsDpdk
は、デフォルトのコンピュートサービスに加えて ComputeNeutronOvsDpdk
サービスを含む RHOSP インストールで提供されるカスタムロールです。
アンダークラウドのインストールには、コンテナーイメージの取得先およびその保存方法を定義するための環境ファイルが必要です。
前提条件
-
アンダークラウドホストへのアクセスと
stack
ユーザーの認証情報。
手順
-
アンダークラウドに
stack
ユーザーとしてログインします。 stackrc
ファイルを取得します。$ source ~/stackrc
Controller
ロールとComputeOvsDpdk
ロールを含む新しいロールデータファイル (例:roles_data_compute_ovsdpdk.yaml
) を生成します。$ openstack overcloud roles generate \ -o /home/stack/templates/roles_data_compute_ovsdpdk.yaml \ Controller ComputeOvsDpdk
注記RHOSP 環境で OVS-DPDK、SR-IOV、および OVS ハードウェアオフロードなどの複数のテクノロジーを使用している場合は、すべてのロールを含めるために 1 つのロールデータファイルを生成します。
$ openstack overcloud roles generate -o /home/stack/templates/\ roles_data.yaml Controller ComputeOvsDpdk ComputeOvsDpdkSriov \ Compute:ComputeOvsHwOffload
オプション: TuneD プロファイル
cpu-partitioning-powersave
を使用して、パケットが転送されていないときに OVS-DPDK がスリープモードに入るように設定できます。cpu-partitioning-powersave
を設定するには、生成されたロールデータファイル内のデフォルトの TuneD プロファイルを省電力 TuneD プロファイルcpu-partitioning-powersave
に置き換えます。TunedProfileName: "cpu-partitioning-powersave"
例
この生成されたロールデータファイル (
/home/stack/templates/roles_data_compute_ovsdpdk.yaml
) では、TunedProfileName
のデフォルト値がcpu-partitioning-powersave
に置き換えられます。$ sed -i \ 's/TunedProfileName:.*$/TunedProfileName: "cpu-partitioning-powersave"/' \ /home/stack/templates/roles_data_compute_ovsdpdk.yaml
イメージファイルを生成するには、
openstack tripleo container image prepare
コマンドを実行します。以下の入力が必要です。-
前の手順で生成したロールデータファイル (例:
roles_data_compute_ovsdpdk.yaml
)。 Networking サービスメカニズムドライバーに適した DPDK 環境ファイル:
-
ML2/OVN 環境用の
neutron-ovn-dpdk.yaml
ファイル。 ML2/OVS 環境用の
neutron-ovs-dpdk.yaml
ファイル。例
この例では、
overcloud_images.yaml
ファイルが ML2/OVN 環境用に生成されています。$ sudo openstack tripleo container image prepare \ --roles-file ~/templates/roles_data_compute_ovsdpdk.yaml \ -e /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/services/neutron-ovn-dpdk.yaml \ -e ~/containers-prepare-parameter.yaml \ --output-env-file=/home/stack/templates/overcloud_images.yaml
-
ML2/OVN 環境用の
-
前の手順で生成したロールデータファイル (例:
- 作成したロールデータファイルとイメージファイルのパスとファイル名をメモします。これらのファイルは、後でオーバークラウドをデプロイするときに使用します。
次のステップ
- 「OVS-DPDK カスタマイズ用の環境ファイルの作成」 に進みます。
関連情報
- OVS-DPDK デプロイメントにおける電力節約
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