1.7. NFV インストールの概要
Red Hat OpenStack Platform director は完全な OpenStack 環境をインストールおよび管理します。director は、アップストリームの OpenStack TripleO プロジェクトをベースとしています。TripleO とは、"OpenStack-On-OpenStack" の頭文字の O が 3 つあることを意味しています。このプロジェクトは、OpenStack コンポーネントを活用して、完全に機能する OpenStack 環境をインストールします。これには、アンダークラウドと呼ばれる、最小限の OpenStack ノードが含まれます。アンダークラウドは、オーバークラウド (実稼働環境用の OpenStack ノードとして使用される一連のベアメタルシステム) のプロビジョニングと制御を行います。director は、リーンかつ堅牢な Red Hat OpenStack Platform の完全な環境を簡単にインストールできる方法を提供します。
アンダークラウドおよびオーバークラウドのインストールに関する詳細は、Red Hat OpenStack Platform director を使用した Red Hat OpenStack Platform のインストールと管理 を参照してください。
NFV 機能をインストールするには、以下の手順を実施します。
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network-environment.yaml
ファイルへの SR-IOV および PCI パススルーのパラメーターの追加、CPU チューニング用post-install.yaml
ファイルの更新、compute.yaml
ファイルの変更、そしてovercloud_deploy.sh
スクリプトの実行により、オーバークラウドをデプロイします。 -
NIC から直接データをポーリングして、高速パケット処理用の DPDK ライブラリーおよびドライバーをインストールします。
network-environment.yaml
ファイルへの DPDK パラメーターの追加、CPU チューニング用post-install.yaml
ファイルの更新、compute.yaml
ファイルの更新による DPDK ポートでのブリッジの設定、controller.yaml
ファイルの更新によるブリッジと VLAN が設定されたインターフェイスの設定、そしてovercloud_deploy.sh
の実行により、オーバークラウドをデプロイします。