6.2. NFV SR-IOV デプロイメントのトポロジー
以下の図には、2 つの VNF が示されています。各 VNF には、mgt
で示された管理インターフェイスおよびデータプレーンインターフェイスがあります。管理インターフェイスは ssh
アクセスなどを管理します。データプレーンインターフェイスは VNF を DPDK にボンディングして、高可用性を確保します。VNF は DPDK ライブラリーを使用してデータプレーンインターフェイスをボンディングするためです。この図には、冗長性を確保するための 2 つのプロバイダーネットワークも示されています。Compute ノードには 2 つの標準 NIC がボンディングされ、VNF 管理と Red Hat OpenStack Platform API 管理の間で共有されています。
図6.2 NFV SR-IOV トポロジー
この図は、アプリケーションレベルで DPDK を使用し、SR-IOV Virtual Function (VF) および Physical Function (PF) へのアクセスが可能な VNF を示しています。これにより、ファブリックの設定に応じて可用性またはパフォーマンスが向上します。DPDK はパフォーマンスを向上させる一方、VF/PF DPDK のボンディングはフェイルオーバーおよび高可用性に対応します。VNF ベンダーは、DPDK Poll Mode Driver (PMD) による SR-IOV カード (VF/PF として公開されている) のサポートを確実にする必要があります。また、管理ネットワークは OVS を使用するので、VNF は標準の VirtIO ドライバーを使用する mgmt ネットワークデバイスを認識します。VNF への初回の接続にそのデバイスを使用して、DPDK アプリケーションに 2 つの VF/PF をボンディングさせることができます。