8.4. Integrated Remote Management Controller (iRMC)
富士通の iRMC は、電源管理やサーバー監視などの帯域外 (OOB) リモート管理機能を提供するインターフェイスです。Bare Metal Provisioning サービスノードでこの電源管理タイプを使用するには、このノードで iRMC インターフェイスが共有ベアメタルネットワークに接続されている必要があります。
iRMC ドライバーを使用するには、iRMC S4 以降が必要です。
次の driver_info
プロパティーを使用して、ノードの iRMC ドライバーを設定できます。
プロパティー | 説明 |
---|---|
| iRMC インターフェイスの NIC の IP アドレス |
| iRMC のユーザー名。 |
| iRMC のパスワード |
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| ターゲットのベアメタルノードで実行される iRMC ファームウェアの SNMPv3 ユーザーベースセキュリティーモデル (USM) ユーザー名に設定します。ベアメタルノードごとに設定する必要があります。SNMP ユーザー名には数字の文字列 (0 ~ 9) を使用できません。 RHOSP 環境で FIPS セキュリティーが有効になっている場合は必須。 |
| SNMPv3 ユーザー名の SNMPv3 メッセージ認証キーに設定します。SNMP パスワードの最小長は 8 文字である必要があります。 RHOSP 環境で FIPS セキュリティーが有効になっている場合は必須。 |
| SNMPv3 ユーザー名の SNMPv3 メッセージプライバシーキーに設定します。SNMP パスワードの最小長は 8 文字である必要があります。 RHOSP 環境で FIPS セキュリティーが有効になっている場合は必須。 |
| 富士通サーバーで実行されている iRMC ファームウェアのバージョンに応じて、次のいずれかの値に設定します。
RHOSP 環境で FIPS セキュリティーが有効になっている場合は必須。 |
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IPMI を使用してブートモードを設定する場合、または SCCI を使用してセンサーデータを取得する場合には、以下のステップを完了する必要があります。
ironic.conf
でセンサーメソッドを有効にします。$ openstack-config --set /etc/ironic/ironic.conf \ irmc sensor_method <method>
-
<method>
はscci
またはipmitool
に置き換えます。
-
SCCI を有効にした場合は、
python-scciclient
パッケージをインストールします。# dnf install python-scciclient
Bare Metal Conductor サービスを再起動します。
# systemctl restart openstack-ironic-conductor.service