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15.8. 移行に関するトラブルシューティング

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インスタンスの移行時に、以下の問題が発生する可能性があります。

  • 移行プロセスでエラーが生じる。
  • 移行プロセスが終了しない。
  • 移行後にインスタンスのパフォーマンスが低下する。

15.8.1. 移行中のエラー

以下の問題が発生すると、移行操作が error 状態に遷移します。

  • 実行しているクラスターに異なるバージョンの Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) が存在する。
  • 指定したインスタンス ID が見つからない。
  • 移行を試みているインスタンスが error 状態にある。
  • Compute サービスが停止している。
  • 競合状態が発生する。
  • ライブマイグレーションが failed 状態に移行する。

ライブマイグレーションが failed 状態に移行すると、通常は error 状態になります。failed 状態の原因となる可能性のある典型的な問題を以下に示します。

  • 移行先コンピュートホストが利用可能な状態にない。
  • スケジューラーの例外が発生する。
  • コンピューティングリソースが不十分なため、再ビルドプロセスに失敗する。
  • サーバーグループの確認に失敗する。
  • 移行先コンピュートノードへの移行が完了する前に、移行元コンピュートノードのインスタンスが削除される。

15.8.2. ライブマイグレーションのスタック

ライブマイグレーションが完了せず、永久に running 状態のままになる可能性があります。ライブマイグレーションが永久に完了しない一般的な理由は、Compute サービスがインスタンスの変更を移行先コンピュートノードに複製するより早く、クライアントのリクエストにより移行元コンピュートノード上で実行中のインスタンスに変更が生じることです。

この状況に対処するには、以下のいずれかの方法を使用します。

  • ライブマイグレーションを中止する。
  • ライブマイグレーションを強制的に完了させる。

ライブマイグレーションの中止

移行プロセスがインスタンスの状態の変化を移行先ノードにコピーするより早くインスタンスの状態が変化する状況で、インスタンスの動作を一時的に中断したくない場合には、ライブマイグレーションを中止することができます。

手順

  1. インスタンスの移行のリストを取得します。

    $ openstack server migration list --server <instance>

    <instance> をインスタンスの名前または ID に置き換えてください。

  2. ライブマイグレーションを中止します。

    $ openstack server migration abort <instance> <migration_id>
    • <instance> をインスタンスの名前または ID に置き換えてください。
    • <migration_id> を移行の ID に置き換えてください。

ライブマイグレーション完了の強制

移行プロセスがインスタンスの状態の変化を移行先ノードにコピーするより早くインスタンスの状態が変化する状況で、インスタンスの動作を一時的に中断して移行を強制的に完了させたい場合には、ライブマイグレーションの手順を強制的に完了させることができます。

重要

ライブマイグレーションを強制的に完了させると、かなりのダウンタイムが発生する可能性があります。

手順

  1. インスタンスの移行のリストを取得します。

    $ openstack server migration list --server <instance>

    <instance> をインスタンスの名前または ID に置き換えてください。

  2. ライブマイグレーションを強制的に完了させます。

    $ openstack server migration force complete <instance> <migration_id>
    • <instance> をインスタンスの名前または ID に置き換えてください。
    • <migration_id> を移行の ID に置き換えてください。

15.8.3. 移行後のインスタンスパフォーマンスの低下

NUMA トポロジーを使用するインスタンスの場合、移行元および移行先コンピュートノードの NUMA トポロジーおよび設定は同一でなければなりません。移行先コンピュートノードの NUMA トポロジーでは、十分なリソースが利用可能でなければなりません。移行元および移行先コンピュートノード間で NUMA 設定が同一でない場合、ライブマイグレーションは成功するがインスタンスのパフォーマンスが低下する可能性があります。たとえば、移行元コンピュートノードは NIC 1 を NUMA ノード 0 にマッピングするが、移行先コンピュートノードは NIC 1 を NUMA ノード 5 にマッピングする場合、移行後にインスタンスはバス内の最初の CPU からのネットワークトラフィックを NUMA ノード 5 の別の CPU にルーティングし、トラフィックを NIC 1 にルーティングする可能性があります。その結果、予想されたとおりに動作はしますが、パフォーマンスが低下します。同様に、移行元コンピュートノードの NUMA ノード 0 では十分な CPU および RAM が利用可能だが、移行先コンピュートノードの NUMA ノード 0 にリソースの一部を使用するインスタンスがすでに存在する場合、インスタンスは正しく動作するがパフォーマンスが低下する可能性があります。詳細は、移行の制約 を参照してください。

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