7.7. オーバークラウド設定へのカスタム環境ファイルの追加
オーバークラウドで機能を有効にしたりパラメーターを設定するには、オーバークラウドのデプロイメントに環境ファイルを含める必要があります。director Operator (OSPdO) は heat-env-config
という名前の ConfigMap
オブジェクトを使用して、環境ファイルを保存および取得します。ConfigMap
オブジェクトは、環境ファイルを次の形式で保存します。
... data: <environment_file_name>: |+ <environment_file_contents>
たとえば、次の ConfigMap
には 2 つの環境ファイルが含まれています。
... data: network_environment.yaml: |+ parameter_defaults: ComputeNetworkConfigTemplate: 'multiple_nics_vlans_dvr.j2' cloud_name.yaml: |+ parameter_defaults: CloudDomain: ocp4.example.com CloudName: overcloud.ocp4.example.com CloudNameInternal: overcloud.internalapi.ocp4.example.com CloudNameStorage: overcloud.storage.ocp4.example.com CloudNameStorageManagement: overcloud.storagemgmt.ocp4.example.com CloudNameCtlplane: overcloud.ctlplane.ocp4.example.com
ディレクトリーからオーバークラウドデプロイメントの一部として追加する ConfigMap
オブジェクトにカスタム環境ファイルのセットをアップロードします。
前提条件
- オーバークラウドデプロイメント用のカスタム環境ファイル。
手順
heat-env-config ConfigMap
オブジェクトを作成します。$ oc create configmap -n openstack heat-env-config \ --from-file=~/<dir_custom_environment_files>/ \ --dry-run=client -o yaml | oc apply -f -
-
<dir_custom_environment_files>
をオーバークラウドのデプロイメントで使用する環境ファイルが含まれるディレクトリーに置き換えます。ConfigMap
オブジェクトは、これらを個別のdata
エントリーとして保存します。
-
heat-env-config ConfigMap
オブジェクトに必要な環境ファイルがすべて含まれていることを確認します。$ oc get configmap/heat-env-config -n openstack