5.8. 秘密鍵のサイズの拡大
暗号化されたサービストラフィックの証明書の作成に使用する秘密鍵のサイズを増やすことで、セキュリティーを向上できます。デフォルトの RHOSP 秘密鍵のサイズである 2048 ビットは、米国国立標準技術研究所 (NIST) が推奨する最小値と同じです。
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秘密鍵のサイズをグローバルに変更するには、
CertificateKeySize
パラメーターを使用します。 -
RedisCertificateKeySize
などのサービス固有のパラメーターを使用して、特定の秘密鍵を変更したり、グローバルのCertificateKeySize
パラメーターをオーバーライドしたりします。
環境 Heat テンプレートでこれらのパラメーターを使用し、そのテンプレートをオーバークラウドのデプロイメントコマンドに含めます。オーバークラウドをすでにデプロイしている場合は、最初に使用したものと同じテンプレートを使用して同じ openstack overcloud deploy
コマンドを再実行して、新しいパラメーターを追加し、変更を有効にする必要があります。
次の例では、秘密鍵のグローバル値は 4096
です。RedisCertificateKeySize
がグローバルパラメーターをオーバーライドするため、redis
の秘密鍵は 2048
になります。
例
parameter_defaults: CertificateKeySize: '4096' RedisCertificateKeySize: '2048'