1.3. RHOSP での Red Hat Ceph Storage の使用
通常、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) を使用する大規模な組織では、数千単位またはそれ以上のクライアントにサービスを提供します。Block Storage リソースの消費に関して、それぞれの OpenStack クライアントは固有のニーズを持つのが一般的です。Image サービス (glance)、Block Storage サービス (cinder)、および Compute サービス (nova) を単一ノードにデプロイすると、数千のクライアントがある大規模なデプロイメントでの管理ができなくなる可能性があります。この課題は、RHOSP を外部にスケーリングすることで解決できます。
ただし、実際には、Red Hat Ceph Storage などのソリューションを活用して、ストレージ層を仮想化する必要もでてきます。ストレージ層の仮想化により、RHOSP のストレージ層を数十テラバイト規模からペタバイトさらにはエクサバイトのストレージにスケーリングすることが可能です。Red Hat Ceph Storage は、市販のハードウェアを使用しながらも、高可用性/高パフォーマンスのストレージ仮想化層を提供します。仮想化によってパフォーマンスが低下するように思えるかもしれませんが、Red Hat Ceph Storage はブロックデバイスイメージをクラスター全体のオブジェクトとしてストライプ化します。これは、大規模な Ceph Block Device イメージのパフォーマンスが、スタンドアロンディスクよりも優れていることを意味します。Ceph Block Device では、パフォーマンスを強化するために、キャッシュ、Copy On Write クローン、Copy On Read クローンもサポートされています。
Red Hat Ceph Storage の詳細な情報は、Red Hat Ceph Storage を参照してください。