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10.2. ベアメタルノードのスケールアップ

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既存オーバークラウドのベアメタルノード数を増やすには、overcloud-baremetal-deploy.yaml ファイルのノード数を増やして、オーバークラウドを再デプロイします。

前提条件

手順

  1. アンダークラウドホストに stack ユーザーとしてログインします。
  2. stackrc アンダークラウド認証情報ファイルを入手します。

    $ source ~/stackrc
  3. ベアメタルノードのプロビジョニングに使用する overcloud-baremetal-deploy.yaml ノード定義ファイルを開きます。
  4. スケールアップするロールの count パラメーターを増やします。たとえば、以下の設定では、Object Storage ノード数を 4 に増やします。

    - name: Controller
      count: 3
    - name: Compute
      count: 10
    - name: ObjectStorage
      count: 4
  5. オプション: 新規ノードに予測可能なノード配置を設定します。たとえば、以下の設定を使用して、node03 に新しい Object Storage ノードをプロビジョニングします。

    - name: ObjectStorage
      count: 4
      instances:
      - hostname: overcloud-objectstorage-0
        name: node00
      - hostname: overcloud-objectstorage-1
        name: node01
      - hostname: overcloud-objectstorage-2
        name: node02
      - hostname: overcloud-objectstorage-3
        name: node03
  6. オプション: 新しいノードに割り当てるその他の属性を定義します。ノード定義ファイルでノード属性を設定するために使用できるプロパティーの詳細は、ベアメタルノードのプロビジョニング属性 を参照してください。
  7. Object Storage サービス (swift) とディスク全体のオーバークラウドイメージ overcloud-hardened-uefi-full を使用する場合に、ディスクのサイズと /var および /srv のストレージ要件に基づいて /srv パーティションのサイズを設定します。詳細は、Object Storage サービスのディスクパーティション全体の設定 を参照してください。
  8. オーバークラウドノードをプロビジョニングします。

    $ openstack overcloud node provision \
      --stack <stack> \
      --network-config \
      --output <deployment_file> \
      /home/stack/templates/overcloud-baremetal-deploy.yaml
    • <stack> を、ベアメタルノードがプロビジョニングされるスタックの名前に置き換えます。指定しない場合、デフォルトは overcloud です。
    • --network-config 引数を含めて、cli-overcloud-node-network-config.yaml Ansible Playbook にネットワーク定義を提供します。
    • <deployment_file> は、デプロイメントコマンドに含めるために生成する heat 環境ファイルの名前に置き換えます (例 :/home/stack/templates/overcloud-baremetal-deployed.yaml)

      注記

      Red Hat OpenStack Platform 16.2 から 17.1 にアップグレードした場合は、openstack overcloud node provision コマンドでアップグレードプロセス中に作成または更新した YAML ファイルを含める必要があります。たとえば、/home/stack/templates/overcloud-baremetal-deployed.yaml ファイルの代わりに、/home/stack/tripleo-[stack]-baremetal-deploy.yaml ファイルを使用します。詳細は、16.2 から 17.1 へのアップグレードフレームワーク での オーバークラウドの導入と準備の実行 を参照してください。

  9. 別のターミナルでプロビジョニングの進捗をモニタリングします。プロビジョニングが成功すると、ノードの状態が available から active に変わります。

    $ watch openstack baremetal node list
  10. 生成された overcloud-baremetal-deployed.yaml ファイルを他の環境ファイルと共にスタックに追加し、オーバークラウドをデプロイします。

    $ openstack overcloud deploy --templates \
      -e [your environment files] \
      -e /home/stack/templates/overcloud-baremetal-deployed.yaml \
      --deployed-server \
      --disable-validations \
      ...
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