16.6. 手動管理ドライバー
電源管理を持たないベアメタルデバイスを制御するには、manual-management
ドライバーを使用します。director は登録されたベアメタルデバイスを制御しないので、イントロスペクションおよびデプロイメントの特定の時点で、手動で電源管理操作を実施する必要があります。
重要
このオプションは、テストおよび評価の目的でのみ利用することができます。Red Hat OpenStack Platform のエンタープライズ環境には推奨していません。
- pm_type
このオプションを
manual-management
に設定します。- このドライバーは、電源管理を制御しないので、認証情報は使用しません。
-
このドライバーを有効にするには、
undercloud.conf
のenabled_hardware_types
オプションにmanual-management
を追加してから、openstack undercloud install
コマンドを再実行します。 -
instackenv.json
ノードインベントリーファイルで、手動で管理するノードのpm_type
をmanual-management
に設定します。
イントロスペクション
-
ノードのイントロスペクションを実行する際には、
openstack overcloud node introspect
コマンドを実行した後に手動でノードを起動します。ノードが PXE を介して起動することを確認します。 -
ノードクリーニングを有効にしている場合は、
openstack baremetal node list
コマンドを実行した際にIntrospection completed
メッセージが表示され、各ノードの状態がclean wait
になった後、手動でノードを再起動するようにしてください。ノードが PXE を介して起動することを確認します。 - イントロスペクションとクリーニングのプロセスが完了したら、ノードをシャットダウンします。
Deployment
-
オーバークラウドデプロイメントを実行する場合は、
openstack baremetal node list
コマンドを使用してノードのステータスを確認してください。ノードのステータスがdeploying
からwait call-back
に変わるまで待ってから、ノードを手動で開始します。ノードが PXE を介して起動することを確認します。 -
オーバークラウドプロビジョニングプロセスが完了すると、ノードはシャットダウンします。設定プロセスを開始するには、ディスクからノードを起動する必要があります。プロビジョニングの完了を確認するには、
openstack baremetal node list
コマンドを使用してノードのステータスを確認し、ノードのステータスが各ノードでactive
に変わるまで待ちます。ノードステータスがactive
な場合、プロビジョニングされたオーバークラウドノードを手動で起動します。