第2章 アンダークラウドの更新
director を使用して、アンダークラウドノード上の主要なパッケージを更新します。アンダークラウドとそのオーバークラウドイメージを最新の Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 17.1 バージョンに更新するには、以下の手順を実行します。
前提条件
- アンダークラウドを最新の RHOSP 17.1 バージョンに更新する前に、すべての更新準備手順を完了している。詳細は、1章マイナー更新の準備 を参照してください。
2.1. アンダークラウドの更新前の RHOSP の検証
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 環境を更新する前に、tripleo-validations
Playbook を使用してアンダークラウドを検証してください。
検証の詳細は、director を使用した Red Hat OpenStack Platform のインストールと管理 の 検証フレームワークの使用 を参照してください。
手順
-
アンダークラウドホストに
stack
ユーザーとしてログインします。 stackrc
アンダークラウド認証情報ファイルを入手します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow source ~/stackrc
$ source ~/stackrc
検証用にパッケージをインストールします。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow sudo dnf -y update openstack-tripleo-validations python3-validations-libs validations-common
$ sudo dnf -y update openstack-tripleo-validations python3-validations-libs validations-common
検証を実行します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow validation run -i ~/overcloud-deploy/<stack>/config-download/<stack>/tripleo-ansible-inventory.yaml --group pre-update
$ validation run -i ~/overcloud-deploy/<stack>/config-download/<stack>/tripleo-ansible-inventory.yaml --group pre-update
- <stack> をスタックの名前に置き換えます。
検証
- 検証レポートの結果を表示するには、director を使用した Red Hat OpenStack Platform のインストールと管理 の 検証履歴の表示 を参照してください。
検証の実行時にホストが見つからない場合、コマンドはステータスを SKIPPED
と報告します。SKIPPED
のステータスは、検証が実行されないことを意味しますが、これは想定内です。さらに、検証の合格基準が満たされていない場合、コマンドはステータスを FAILED
と報告します。検証が FAILED
であっても、更新された RHOSP 環境を使用できないことはありません。ただし、検証が FAILED
の場合は、環境に問題があることを示している可能性があります。