3.7. すべての Compute ノードを更新する
すべてのコンピュートノードを最新の RHOSP 17.1 バージョンに更新します。Compute ノードを更新するには、openstack overcloud update run
コマンドに --limit Compute
オプションを指定して、操作を Compute ノードのみに制限して実行する必要があります。
- 並列処理に関する考慮事項
多数の Compute ノードを更新する場合には、パフォーマンス向上のため、バックグラウンドで複数の更新タスクを実行し、ノードが 20 個含まれる別個のグループを更新するように各タスクを設定できます。たとえば、デプロイメントに 80 の Compute ノードがある場合、次のコマンドを実行して、Compute ノードを並行して更新できます。
$ openstack overcloud update run -y --limit 'Compute[0:19]' > update-compute-0-19.log 2>&1 & $ openstack overcloud update run -y --limit 'Compute[20:39]' > update-compute-20-39.log 2>&1 & $ openstack overcloud update run -y --limit 'Compute[40:59]' > update-compute-40-59.log 2>&1 & $ openstack overcloud update run -y --limit 'Compute[60:79]' > update-compute-60-79.log 2>&1 &
ノード領域分割方法はランダムで、更新されるノードを制御することはできません。ノードの選択は、
tripleo-ansible-inventory
コマンドの実行時に生成するインベントリーファイルに基づきます。特定の Compute ノードを更新するには、バッチで更新するノードをコンマ区切りリストで指定します。
$ openstack overcloud update run --limit <Compute0>,<Compute1>,<Compute2>,<Compute3>
手順
-
アンダークラウドホストに
stack
ユーザーとしてログインします。 stackrc
アンダークラウド認証情報ファイルを入手します。$ source ~/stackrc
更新コマンドを実行します。
$ openstack overcloud update run --stack <stack_name> --limit Compute
-
オーバークラウドスタックの名前がデフォルトのスタック名
overcloud
と異なる場合は、スタック名を--stack
オプションで設定し、<stack_name>
をスタックの名前に置き換えます。
-
オーバークラウドスタックの名前がデフォルトのスタック名
- Compute ノードの更新が完了するまで待ちます。