2.4. オーバークラウドイメージの更新
director がノードをイントロスペクトして最新バージョンの RHOSP ソフトウェアでプロビジョニングできるようにするには、現在のオーバークラウドイメージを新しいバージョンに置き換える必要があります。
前提条件
- アンダークラウドノードが最新バージョンに更新されている。詳細は、「コンテナー化されたアンダークラウドのマイナー更新を実施する」 を参照してください。
手順
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アンダークラウドホストに
stack
ユーザーとしてログインします。 stackrc
アンダークラウド認証情報ファイルを入手します。$ source ~/stackrc
stack
ユーザーのホーム下のimages
ディレクトリー (/home/stack/images
) から既存のイメージを削除します。$ rm -rf ~/images/*
アーカイブをデプロイメントします。
cd ~/images for i in /usr/share/rhosp-director-images/ironic-python-agent-latest-17.1.tar /usr/share/rhosp-director-images/overcloud-hardened-uefi-full-latest-17.1.tar; do tar -xvf $i; done cd ~
director に最新のイメージをインポートします。
$ openstack overcloud image upload --update-existing --image-path /home/stack/images/
ノードが新しいイメージを使用するように設定します。
$ openstack overcloud node configure $(openstack baremetal node list -c UUID -f value)
新規イメージが存在することを確認します。
$ ls -l /var/lib/ironic/httpboot /var/lib/ironic/images
重要
- オーバークラウドノードをデプロイする際には、オーバークラウドイメージのバージョンが該当する heat テンプレートバージョンに対応している状態にします。たとえば、RHOSP 17.1 heat テンプレートでは RHOSP 17.1 イメージのみを使用します。
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Red Hat カスタマーポータルまたは Red Hat Satellite Server を使用する接続環境をデプロイした場合、オーバークラウドのイメージとパッケージリポジトリーのバージョンが同期していない可能性があります。オーバークラウドのイメージとパッケージリポジトリーのバージョンが一致していることを確認するには、
virt-customize
ツールを使用できます。詳細は、Red Hat ナレッジベースで Modifying the Red Hat Linux OpenStack Platform Overcloud Image with virt-customize のソリューションを参照してください。 -
新しい
overcloud-full
イメージは、古いovercloud-full
イメージを置き換えます。古いイメージに変更を加えた場合、特に今後新規ノードをデプロイする場合は、新しいイメージで変更を繰り返す必要があります。