1.5. マルチセルのデプロイメントで考慮すべき事項
- マルチセルのデプロイメントにおける最大のコンピュートノード数
- 最大のコンピュートノード数は、全セルの合計で 500 です。
- セル間のインスタンスの移行
あるセル内のホストから別のセル内のホストにインスタンスを移行する操作は、サポートされていません。この制限は、以下の操作に影響を及ぼします。
- コールドマイグレーション
- ライブマイグレーション
- 復元
- サイズ変更
- 退避
- サービスクォータ
Compute サービスのクォータは、データベースで静的に計算されるのではなく、リソースが消費されるそれぞれの時点で動的に計算されます。マルチセルのデプロイメントでは、アクセス不能なセルは使用状況に関する情報をリアルタイムで提供することができないため、セルが再びアクセス可能になるとクォータを超過する可能性があります。
Placement サービスおよび API データベースを使用して、障害の発生したセルまたはアクセス不能なセルに対応するようにクォータの算出を設定することができます。
- API データベース
- Compute API データベースは常にグローバルで (すべてのセルが対象)、セルごとに複製することはできません。
- コンソールプロキシー
-
コンソールトークンの承認はセルのデータベースに保管されるため、セルごとにコンソールプロキシーを設定する必要があります。各コンソールプロキシーサーバーは、対応するセルのデータベースの
database.connection
の情報にアクセスする必要があります。 - Compute メタデータ API
複数のセル環境のセルすべてに同じネットワークを使用する場合には、セル間をブリッジできるように Compute メタデータ API をグローバルに実行する必要があります。Compute メタデータ API がグローバルに実行される場合には、
api_database.connection
情報へのアクセスが必要になります。ルーティング対応のネットワークで複数のセル環境をデプロイする場合は、各セルで Compute メタデータ API を個別に実行して、パフォーマンスとデータの分離を改善する必要があります。Compute メタデータ API が各セルで実行される場合、
neutron -metadata-agent
サービスは対応するnova-api-metadata
サービスをポイントする必要があります。パラメーター
NovaLocalMetadataPerCell
を使用して、Compute メタデータ API が実行される場所を制御します。