6.2. Service Telemetry Framework でのメトリクスの保持期間
Service Telemetry Framework (STF) に保存されるメトリクスのデフォルトの保持期間は 24 時間となっており、アラート目的で傾向を把握するのに十分なデータが提供されます。
長期ストレージの場合は、Thanos など、長期のデータ保持用に設計されたシステムを使用します。
関連情報
- 追加のメトリクスの保持時間に合わせて STF を調整するには、「Service Telemetry Framework でのメトリクスの保持期間の編集」 を参照してください。
- Prometheus のデータ保存に関する推奨事項や、ストレージ容量の見積もりについては、https://prometheus.io/docs/prometheus/latest/storage/#operational-aspects を参照してください。
- Thanos の詳細は、https://thanos.io/ を参照してください。
6.2.1. Service Telemetry Framework でのメトリクスの保持期間の編集
追加のメトリクスの保持時間に対応するために、Service Telemetry Framework (STF) を調整できます。
手順
- Red Hat OpenShift Container Platform にログインします。
service-telemetry namespace に切り替えます。
$ oc project service-telemetry
ServiceTelemetry オブジェクトを編集します。
$ oc edit stf default
retention: 7d
を backends.metrics.prometheus.storage の storage セクションに追加し、保持期間を 7 日間増やします。注記保持期間を長く設定すると、設定された Prometheus システムからデータを取得すると、クエリーで結果の速度が遅くなる可能性があります。
apiVersion: infra.watch/v1beta1 kind: ServiceTelemetry metadata: name: default namespace: service-telemetry spec: ... backends: metrics: prometheus: enabled: true storage: strategy: persistent retention: 7d ...
- 変更内容を保存し、オブジェクトを閉じます。
新しい設定で prometheus が再起動されるまで待ちます。
$ oc get po -l app.kubernetes.io/name=prometheus -w
Pod で使用されているコマンドライン引数をチェックして、新しい保持設定を確認します。
$ oc describe po prometheus-default-0 | grep retention.time --storage.tsdb.retention.time=24h
関連情報
- メトリクスの保持期間の詳細は、「Service Telemetry Framework でのメトリクスの保持期間」 を参照してください。