5.2. ノードのハードウェアの検査
director は各ノードでイントロスペクションプロセスを実行することができます。このプロセスを実行すると、各ノードが PXE を介してイントロスペクションエージェントを起動します。このエージェントは、ノードからハードウェアのデータを収集して、director に送り返します。次に director は、director 上で実行中の OpenStack Object Storage (swift) サービスにこのイントロスペクションデータを保管します。director は、プロファイルのタグ付け、ベンチマーキング、ルートディスクの手動割り当てなど、さまざまな目的でハードウェア情報を使用します。
注記
ポリシーファイルを作成して、イントロスペクションの直後にノードをプロファイルに自動でタグ付けすることも可能です。ポリシーファイルを作成してイントロスペクションプロセスに組み入れる方法に関する詳しい情報は、「付録C プロファイルの自動タグ付け」を参照してください。または、「プロファイルへのノードのタグ付け」に記載の手順に従って、ノードをプロファイルに手動でタグ付けすることもできます。
以下のコマンドを実行して、各ノードのハードウェア属性を検証します。
$ openstack baremetal introspection bulk start
別のターミナルウィンドウで以下のコマンドを使用してイントロスペクションの進捗状況をモニタリングします。
$ sudo journalctl -l -u openstack-ironic-inspector -u openstack-ironic-inspector-dnsmasq -u openstack-ironic-conductor -f
重要
このプロセスが最後まで実行されて正常に終了したことを確認してください。ベアメタルの場合には、通常 15 分ほどかかります。
または、各ノードに 1 回ずつ個別にイントロスペクションを実行します。ノードをメンテナンスモードに切り替えて、イントロスペクションを実行してから、メンテナンスモードから元に戻します。
$ ironic node-set-maintenance [NODE UUID] true $ openstack baremetal introspection start [NODE UUID] $ ironic node-set-maintenance [NODE UUID] false