第1章 概要
本ガイドでは、インスタンスの 高可用性(インスタンス HA)を実装する方法につい て説明します。インスタンス HA により、Red Hat OpenStack Platform はホストコンピュートノードが故障すると自動的に別のコンピュートノード上のインスタンスを再生成することができます。
インスタンス HA は、そのホストコンピュートノードに障害が発生するたびにインスタンスの退避を自動化します。インスタンス HA がトリガーする退避プロセスは、ユーザーが手動で実施できる操作と類似しています(詳細はインスタンス&イメージガイドの インスタンスの 退避 を参照)。インスタンス HA は、共有ストレージおよびローカルストレージ環境で機能します。したがって、退避させたインスタンスは、ゼロから生成された場合でも、新しいホスト内の同じネットワーク設定(静的 IP、Floating IP 等)および特性を維持します。
インスタンス HA は、3 つのリソースエージェントによって管理されます。
| エージェント名 | クラスター内での名前 | Role |
|---|---|---|
| fence_compute | fence-nova | コンピュートノードが使用不能になった場合の退避のためにそのノードをマーキングする |
| NovaEvacuate | nova-evacuate | 障害が発生したノードからインスタンスを退避させ、コントローラーノードのいずれかで動作します。 |
| nova-compute-wait | nova-compute-checkevacuate | 稼働中のコンピュートホストに完全に退避させられると、インスタンスで Compute サービスを再起動します。 |
本ガイドでは、Ansible を使用してオーバークラウドでインスタンス HA を有効化することに重点を置いています。プロセスを合理化するために、本ガイドには、事前にパッケージ化された TAR アーカイブも含まれています。これには、パッケージ済みの必要な Playbook が含まれています。
インスタンス HA が実行する検出および退避プロセスの簡単な説明は、付録A Automated Evacuation Through Instance HAを参照してください。