第8章 HA Ceph ノードの調査
Ceph Storage を使用してデプロイする場合、Red Hat OpenStack Platform 8 は Ceph クラスターのモニターデーモンとして ceph-mon を使用します。director はこのデーモンを全コントローラーノードにデプロイします。
Ceph のモニタリングサービスが稼働中であるかを確認するには、以下のコマンドを実行してください。
sudo service ceph status
$ sudo service ceph status
=== mon.overcloud-controller-0 ===
mon.overcloud-controller-0: running {"version":"0.94.1"}
コントローラーおよび Ceph ノードでは、/etc/ceph/ceph.conf ファイルを表示して Ceph がどのように設定されているかを確認できます。以下に例を示します。
この例では、3 台のコントローラーノード (overcloud-controller-0、-1、-2) がすべて Ceph クラスター (mon_initial_members) を監視するように設定されています。172.19.0.11/24 ネットワーク (VLAN 203) はストレージ管理ネットワークとして使用され、コントローラーと Ceph Storage ノード間の通信パスを提供します。これら 3 つの Ceph Storage ノードは、別のネットワーク上にあります。上記の例からもわかるように、これら 3 つのノードの IP アドレスは、ストレージネットワーク (VLAN 202) 上にあり、172.18.0.15、172.18.0.16、172.18.0.17 として定義されています。
Ceph ノードの現在のステータスを確認するには、ノードにログインして以下のコマンドを実行します。
ceph -s の出力から、Ceph クラスターの正常性に問題がないことがわかります(HEALTH_OK)。Ceph モニターサービスが 3 つあります(3 つの overcloud-controller ノードで実行)。また、それぞれがリッスンする IP アドレスとポートも表示されています。
Red Hat Ceph Storage に関する詳しい情報は、Red Hat Ceph Storage の製品ページ を参照してください。