第2章 Red Hat OpenStack Platform の HA 機能についての理解


Red Hat OpenStack Platform 8 は、高可用性を実装するために複数のテクノロジーを採用しています。高可用性は、OpenStack の設定でコントローラー、コンピュート、およびストレージノードを対象に異なる方法で提供されています。高可用性の実装方法を詳しく調べるには、各ノードにログインして、以下の項に記載したコマンドを実行してください。この操作の出力には、各ノードで HA サービスとプロセスが実行中であることが表示されます。

本ガイドに記載する高可用性 (HA) についての内容の大半は、コントローラーノードに関連しています。Red Hat OpenStack Platform 8 のコントローラーノード上で使用されている主要な HA テクノロジーは 2 つあります。

  • Pacemaker: 仮想 IP アドレス、サービス、およびその他の機能をクラスター内のリソースとして設定することにより、Pacemaker により、定義した OpenStack クラスターリソースのセットが実行中および利用できるようにします。クラスター内のサービスまたはノード全体に障害が発生した場合、Pacemaker はサービスの再起動、クラスターからノードの取得、またはノードの再起動を行うことができます。これらのサービスの大半に対する要求は、HAProxy 経由で行われます。
  • HAProxy: Red Hat OpenStack Platform 8 で director を使用して複数のコントローラーノードを設定すると、HAProxy がこれらのノード上で実行中の OpenStack サービスの一部にトラフィックを負荷分散するように設定されます。
  • Galera: Red Hat OpenStack Platform は MariaDB Galera Cluster を使用して、データベースのレプリケーションを管理します。

OpenStack の高可用性サービスは、以下の 2 つのモードのいずれかで実行されます。

  • Active/Active: このモードでは、Pacemaker により同じサービスが複数のノード上で起動し、トラフィックは HAProxy により要求サービスが実行中のノードに分散されるか、単一の IP アドレスを使用して特定のコントローラーに転送されます。場合によっては、HAProxy はトラフィックをラウンドロビン方式で Active/Active サービスに分散します。コントローラーノード数を増やすと、パフォーマンスを向上させることができます。
  • Active/passive: Active/Active モードで実行できない、または Active/Active モードで実行するには信頼性に欠けるサービスは Active/Passive モードで実行します。これは、サービス内で 1 度にアクティブにできるインスタンスは 1 つのみという意味です。Galera の場合は、HAProxy は stick-table オプションを使用して、受信接続が単一のバックエンドサービスに転送されるようにします。サービスが複数の Galera ノードから同時に同一データにアクセスした場合には、Galera のマスター/マスターのモードはデッドロックになる可能性があります。

本ガイドに記載の高可用性サービスの使用を開始する際には、director システム (アンダークラウド) 自体も OpenStack を実行している点を念頭に置いてください。アンダークラウド (director システム) の目的は、実際に作業を行う OpenStack 環境のシステムを構築、管理することです。アンダークラウドから構築した環境は、オーバークラウドと呼ばれます。オーバークラウドを使用するには、本ガイドではアンダークラウドにログインしてから、調査するオーバークラウドノードを選択します。

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