第1章 概要
本書で使用しているサンプルの HA デプロイメントは、以下のガイドを参考にしています。
] は、ここで説明する高可用性機能をテストするために特別に構築された特定の設定を示しています。自分で手順を試すことができるように、この設定を再作成する方法の詳細は、xref:buildenv[ を参照してください。
図1.1 director を使用してデプロイした OpenStack HA 環境

HA デプロイメントでは、すべての OpenStack サービスは Pacemaker または HAProxy によって起動および管理される必要があります。これには、すべての関連および依存サービスが含まれます。
たとえば、openstack-dashboard には httpd サービスが必要です。そのため、HA 環境では、httpd を手動で起動または有効にすることはでき ません (例: pcsではなく systemctl を使用)。HA デプロイメントのコロケーションや依存関係の問題の多くは、Pacemaker または HAProxy の外部で管理されるサービスが原因です。
これを回避するには、director で HA デプロイメントを完全にオーケストレーションします。director が使用するテンプレートおよび puppet モジュールにより、すべてのサービスが正しく設定および起動されるようになります(特に HA の場合)。また、HA の問題のトラブルシューティングを行う場合は、可能な限り常に HA フレームワークを介してサービスと対話してください。