第4章 実稼働環境以外の環境:OpenStack サービスを簡単にアップグレード
このシナリオでは、director を使用しない環境で Red Hat OpenStack Platform 7 から Red Hat OpenStack Platform 8 にアップグレードし ます。以下の手順では、全ノードのサービスをすべてアップグレードします。これは、以下のワークフローを伴います。
- すべての OpenStack サービスの無効化
- パッケージアップグレードの実行
- 全データベースの同期の実行
- すべての OpenStack サービスの有効化
本章の手順は、アーキテクチャーの命名規則の後にすべての Red Hat OpenStack Platform ドキュメントに従います。この規則に慣れていない場合は、続行する前に: Red Hat OpenStack Platform ドキュメントスイート で入手可能な アーキテクチャーガイド を参照してください。
4.1. すべての OpenStack サービスの無効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ノード上で Red Hat OpenStack Platform を完全にアップグレードするには、最初のステップで全 Openstack サービスをシャットダウンします。この手順は、OpenStack が管理に高可用性ツールを使用するかどうか(コントローラーノード上で Pacemaker を使用する場合など)によって異なります。この手順では、両方のノード種別の手順を説明します。
標準ノード
すべての標準ノードに openstack-utils パッケージをインストールします。
yum install openstack-utils
# yum install openstack-utils
すべての標準ノードにある OpenStack サービスをすべて無効にします。
openstack-service stop
# openstack-service stop
高可用性ノード
すべての OpenStack サービスを無効にする必要がありますが、データベースと負荷分散サービスをアクティブな状態にしておく必要があります。たとえば、Pacemaker で HAProxy、Galera、および MongoDB サービスを unmanaged に切り替えます。
pcs resource unmanage haproxy pcs resource unmanage galera pcs resource unmanage mongod
# pcs resource unmanage haproxy
# pcs resource unmanage galera
# pcs resource unmanage mongod
クラスターで stop-all-resources プロパティーを設定して、Pacemaker が管理する残りのリソースを無効にします。Pacemaker クラスターの 1 つのメンバーで以下のコマンドを実行します。
pcs property set stop-all-resources=true
# pcs property set stop-all-resources=true
Pacemaker が管理するリソースがすべて停止するまで待ちます。pcs status コマンドを実行して、各リソースのステータスを確認します。
pcs status
# pcs status
HAProxy は、利用できないサービスのブロードキャストメッセージを表示する場合があります。これは通常の動作です。