第7章 director ベースのアップグレードのトラブルシューティング


本セクションでは、両方の問題のトラブルシューティングに関するアドバイスを提供します。

7.1. アンダークラウドのアップグレード

アンダークラウドのアップグレードコマンド(openstack undercloud upgrade)が失敗する場合は、以下のアドバイスを使用してアップグレードの進捗をブロックしている問題を特定します。

  • openstack undercloud upgrade コマンドは、進捗ログを出力します。アップグレードプロセスのいずれかの時点でエラーが発生した場合、コマンドはエラー時点で停止します。この情報を使用して、アップグレードの進捗を妨げている問題を特定します。
  • openstack undercloud upgrade コマンドは Puppet を実行して、アンダークラウドサービスを設定します。これにより、以下のディレクトリーに有用な Puppet レポートが生成されます。

    • /var/lib/puppet/state/last_run_report.yaml: アンダークラウド用に生成された最後の Puppet レポート。このファイルには、Puppet アクションが失敗した原因が表示されます。
    • /var/lib/puppet/state/last_run_summary.yaml - last_run_report.yaml ファイルの概要。
    • /var/lib/puppet/reports: アンダークラウドのすべての Puppet レポート。

      この情報を使用して、アップグレードの進捗を妨げている問題を特定します。

  • 失敗したサービスの有無を確認します。

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    $ sudo systemctl -t service

    エラーが発生したサービスがある場合は、対応するログを確認します。たとえば、openstack-ironic-api が失敗した場合は、以下のコマンドを使用してそのサービスのログを確認します。

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    $ sudo journalctl -xe -u openstack-ironic-api
    $ sudo tail -n 50 /var/log/ironic/ironic-api.log

アンダークラウドのアップグレードを妨げる問題を修正したら、upgrade コマンドを再実行します。

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$ openstack undercloud upgrade

upgrade コマンドが再び開始し、アンダークラウドを設定します。

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