10.8.4. ネットワークインターフェイスボンディング


複数の物理 NIC をバンドルして、単一の論理チャネルを形成することができます。この設定はボンディングとも呼ばれます。ボンディングを設定して、高可用性システム用の冗長性またはスループットの向上を実現することができます。

Red Hat OpenStack Platform では、Open vSwitch (OVS) カーネルボンディング、OVS-DPDK ボンディング、および Linux カーネルボンディングがサポートされます。

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表10.6 サポート対象のインターフェイスボンディングの種別
ボンディング種別種別の値許可されるブリッジ種別許可されるメンバー

OVS カーネルボンディング

ovs_bond

ovs_bridge

interface

OVS-DPDK ボンディング

ovs_dpdk_bond

ovs_user_bridge

ovs_dpdk_port

Linux カーネルボンディング

linux_bond

ovs_bridge

interface

重要

ovs_bridgeovs_user_bridge を同じノード上で組み合わせないでください。

ovs_bond

Open vSwitch (OVS) で、複数の interfaces を結合するボンディングを定義します。これにより、冗長性や帯域幅が向上します。

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表10.7 ovs_bond オプション
オプションデフォルト説明

name

 

ボンディング名

use_dhcp

False

DHCP を使用して IP アドレスを取得します。

use_dhcpv6

False

DHCP を使用して v6 の IP アドレスを取得します。

addresses

 

ボンディングに割り当てられる IP アドレスのリスト

routes

 

ボンディングに割り当てられるルートのリスト。詳細は、「routes」 を参照してください。

mtu

1500

接続の最大伝送単位 (MTU: Maximum Transmission Unit)

primary

False

プライマリーインターフェイスとしてインターフェイスを定義します。

members

 

ボンディングで使用するインターフェイスオブジェクトのリスト

ovs_options

 

ボンディング作成時に OVS に渡すオプションのセット詳細は、表10.8「OVS ボンディングの ovs_options パラメーター」 を参照してください。

ovs_extra

 

ボンディングのネットワーク設定ファイルで OVS_EXTRA パラメーターとして設定するオプションのセット

defroute

True

DHCP サービスにより提供されるデフォルトのルートを使用します。use_dhcp または use_dhcpv6 を選択した場合に限り有効です。

persist_mapping

False

システム名の代わりにデバイスのエイリアス設定を記述します。

dhclient_args

None

DHCP クライアントに渡す引数

dns_servers

None

ボンディングに使用する DNS サーバーのリスト

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表10.8 OVS ボンディングの ovs_options パラメーター
ovs_option説明

bond_mode=balance-slb

送信元負荷分散 (slb) は、送信元 MAC アドレスと出力 VLAN に基づいてフローのバランスを取り、トラフィックパターンの変化に応じて定期的に再調整します。balance-slb ボンディングオプションを使用して結合を設定する場合は、リモートスイッチで必要な設定はありません。Networking サービス (neutron) は、ソース MAC と VLAN の各ペアをリンクに割り当て、その MAC と VLAN からのすべてのパケットをそのリンクを介して送信します。トラフィックパターンの変化に応じて定期的にリバランスを行う、送信元 MAC アドレスと VLAN の番号に基づいた簡単なハッシュアルゴリズム。balance-slb モードは、Linux ボンディングドライバーで使用されるモード 2 ボンドに似ています。このモードを使用すると、スイッチが LACP を使用するように設定されていない場合でも、負荷分散機能を有効にすることができます。

bond_mode=active-backup

active-backup ボンドモードを使用してボンドを設定すると、Networking サービスは 1 つの NIC をスタンバイ状態に保ちます。アクティブな接続に障害が発生すると、スタンバイ NIC がネットワーク操作を再開します。物理スイッチに提示される MAC アドレスは 1 つのみです。このモードはスイッチ設定を必要とせず、リンクが別のスイッチに接続されている場合に機能します。このモードは、負荷分散機能は提供しません。

lacp=[active | passive | off]

Link Aggregation Control Protocol (LACP) の動作を制御します。LACP をサポートしているのは特定のスイッチのみです。お使いのスイッチが LACP に対応していない場合には bond_mode=balance-slb または bond_mode=active-backup を使用してください。

other-config:lacp-fallback-ab=true

LACP が失敗した場合は、ボンドモードとしてアクティブバックアップを設定します。

other_config:lacp-time=[fast | slow]

LACP のハートビートを 1 秒 (高速) または 30 秒 (低速) に設定します。デフォルトは低速です。

other_config:bond-detect-mode=[miimon | carrier]

リンク検出に miimon ハートビート (miimon) またはモニターキャリア (carrier) を設定します。デフォルトは carrier です。

other_config:bond-miimon-interval=100

miimon を使用する場合には、ハートビートの間隔をミリ秒単位で設定します。

bond_updelay=1000

フラッピングを防止するためにリンクがアクティブになっている必要がある間隔 (ミリ秒) を設定します。

other_config:bond-rebalance-interval=10000

ボンドメンバー間でフローがリバランスする間隔 (ミリ秒) を設定します。この値をゼロに設定すると、ボンドメンバー間のフローのリバランスが無効になります。

例 - OVS ボンディング
...
        edpm_network_config_template: |
          ---
          {% set mtu_list = [ctlplane_mtu] %}
          {% for network in nodeset_networks %}
          {{ mtu_list.append(lookup(vars, networks_lower[network] ~ _mtu)) }}
          {%- endfor %}
          {% set min_viable_mtu = mtu_list | max %}
          network_config:
          ...
            members:
              - type: ovs_bond
                name: bond1
                mtu: {{ min_viable_mtu }}
                ovs_options: {{ bond_interface_ovs_options }}
                members:
                - type: interface
                  name: nic2
                  mtu: {{ min_viable_mtu }}
                  primary: true
                - type: interface
                  name: nic3
                  mtu: {{ min_viable_mtu }}
例 - OVS DPDK ボンディング

この例では、OVS ユーザースペースブリッジの一部としてボンディングが作成されます。

        edpm_network_config_template: |
          ---
          {% set mtu_list = [ctlplane_mtu] %}
          {% for network in nodeset_networks %}
          {{ mtu_list.append(lookup(vars, networks_lower[network] ~ _mtu)) }}
          {%- endfor %}
          {% set min_viable_mtu = mtu_list | max %}
          network_config:
          ...
            members:
            - type: ovs_user_bridge
              name: br-dpdk0
              members:
              - type: ovs_dpdk_bond
                name: dpdkbond0
                rx_queue: {{ num_dpdk_interface_rx_queues }}
                members:
                - type: ovs_dpdk_port
                  name: dpdk0
                  members:
                  - type: interface
                    name: nic4
                - type: ovs_dpdk_port
                  name: dpdk1
                  members:
                  - type: interface
                    name: nic5
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