第4章 ルーティングされたスパインリーフトポロジーを使用して Red Hat OpenStack Services on OpenShift のネットワークを準備する
Red Hat OpenStack Services on OpenShift (RHOSO) のルーティングされたスパイン/リーフ環境を設定およびデプロイする準備として、RHOCP クラスターで Red Hat OpenShift Container Platform (RHOCP) ネットワークを設定する必要があります。
次の手順の例では、IPv4 アドレスを使用します。IPv4 アドレスの代わりに IPv6 アドレスを使用できます。デュアルスタック (IPv4 と IPv6) は、プロジェクト (テナント) ネットワークでのみ利用できます。
4.1. Red Hat OpenStack Services on OpenShift のネットワーク リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Services on OpenShift (RHOSO) には、以下の物理データセンターネットワークが必要です。
- コントロールプレーンネットワーク
- OpenStack Operator が Ansible SSH アクセスを使用して、Red Hat OpenShift Container Platform (RHOCP) 環境からデータプレーンノードにデプロイおよび接続するために使用されます。このネットワークは、インスタンスのライブマイグレーションのためにデータプレーンノードによっても使用されます。
- designate ネットワーク
- DNS サーバーを管理するために、RHOSO の DNS サービス (designate) によって内部的に使用されます。詳細は、サービスとしての DNS の設定 の designate ネットワーク を参照してください。
- designateext ネットワーク
- DNS サービスリゾルバーおよび DNS サーバーへの外部アクセスを提供するために使用されます。
- 外部ネットワーク
必要に応じて環境で使用されるオプションのネットワークです。たとえば、次のいずれかの目的で外部ネットワークを作成できます。
- 仮想マシンインスタンスにインターネットアクセスを提供するため。
- コントロールプレーンとは別のフラットプロバイダーネットワークを作成するため。
- コントロールプレーンとは別のブリッジ上に VLAN プロバイダーネットワークを設定するため。
コントロールプレーンネットワーク以外のネットワーク上の Floating IP を持つ仮想マシンインスタンスへのアクセスを提供するため。
注記ワークロードに外部ネットワークを使用する場合、ユースケースによっては OVN ゲートウェイが必要となります。詳細は、ユースケースと利用可能なオプションについて、ネットワークサービスの設定 の 専用 NIC を使用したコントロールプレーン OVN ゲートウェイの設定 を参照してください。
- 内部 API ネットワーク
- RHOSO コンポーネント間の内部通信に使用されます。
- octavia ネットワーク
- コントロールプレーンで動作するロードバランシングサービス (octavia) コントローラーを接続するために使用されます。詳細は、サービスとしてのロードバランシングの設定 の octavia ネットワーク を参照してください。
- ストレージネットワーク
- ブロックストレージ、RBD、NFS、FC、iSCSI に使用されます。
- ストレージ管理ネットワーク
ストレージコンポーネントで使用されるオプションのネットワークです。たとえば、Red Hat Ceph Storage はハイパーコンバージドインフラストラクチャー (HCI) 環境のストレージ管理ネットワークを
cluster_networkとして使用し、データを複製します。注記Red Hat Ceph Storage のネットワーク設定の詳細は Red Hat Ceph Storage 設定ガイド の「Ceph ネットワーク設定」を参照してください。
- テナント (プロジェクト) ネットワーク
- クラウドデプロイメント内の仮想マシンインスタンス間のデータ通信に使用されます。
図4.1 RHOSO の物理ネットワーク
プロビジョニングネットワークと ctlplane ネットワークは、別々のネットワークであるべきです。ネットワークが共有されている場合、Red Hat OpenShift Container Platform (RHOCP) と RHOSO の間で設定の競合が発生するリスクがあります。
下表は、RHOSO デプロイメントで使用されるデフォルトのネットワークの詳細を示しています。
デフォルトでは、コントロールプレーンと外部ネットワークは VLAN を使用しません。VLAN を使用しないネットワークは、別の NIC に配置する必要があります。新しい RHOSO デプロイメントでは、コントロールプレーンネットワークに VLAN を使用できます。トランキングされたインターフェイス上のネイティブ VLAN を非 VLAN ネットワークとして使用することもできます。たとえば、コントロールプレーンと内部 API を 1 つの NIC に配置し、VLAN のない外部ネットワークを別の NIC に配置できます。
| ネットワーク名 | CIDR | NetConfig 割り当て範囲 | MetalLB IPAddressPool 範囲 | net-attach-def IPAM 範囲 | RHOCP ワーカー nncp 範囲 |
|---|---|---|---|---|---|
|
| 192.168.122.0/24 | 192.168.122.100 - 192.168.122.250 | 192.168.122.80 - 192.168.122.90 | 192.168.122.30 - 192.168.122.70 | 192.168.122.10 - 192.168.122.20 |
|
| 172.26.0.0/24 | 該当なし | 該当なし | 172.26.0.30 - 172.26.0.70 | 172.26.0.10 - 172.26.0.20 |
|
| 172.34.0.0/24 | 該当なし | 172.34.0.80 - 172.34.0.120 | 172.34.0.30 - 172.34.0.70 | 172.34.0.10 - 172.34.0.20 |
|
| 10.0.0.0/24 | 10.0.0.100 - 10.0.0.250 | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
|
| 172.17.0.0/24 | 172.17.0.100 - 172.17.0.250 | 172.17.0.80 - 172.17.0.90 | 172.17.0.30 - 172.17.0.70 | 172.17.0.10 - 172.17.0.20 |
|
| 172.23.0.0/24 | 該当なし | 該当なし | 172.23.0.30 - 172.23.0.70 | 該当なし |
|
| 172.18.0.0/24 | 172.18.0.100 - 172.18.0.250 | 該当なし | 172.18.0.30 - 172.18.0.70 | 172.18.0.10 - 172.18.0.20 |
|
| 172.20.0.0/24 | 172.20.0.100 - 172.20.0.250 | 該当なし | 172.20.0.30 - 172.20.0.70 | 172.20.0.10 - 172.20.0.20 |
|
| 172.19.0.0/24 | 172.19.0.100 - 172.19.0.250 | 該当なし | 172.19.0.30 - 172.19.0.70 | 172.19.0.10 - 172.19.0.20 |