第59章 ワークアイテムハンドラーのプロジェクト作成


カスタムタスクの設定、マッピング、実行可能なコードをすべて含むソフトウェアプロジェクトを作成します。

最初からワークアイテムハンドラーを作成するか、Maven アーキタイプを使用してサンプルプロジェクトを作成できます。Red Hat Process Automation Manager では、この目的のために、Red Hat Maven リポジトリーから jbpm-workitems-archetype を提供します。

手順

  1. コマンドラインを開き、workitem-home などのワークアイテムハンドラーをビルドするディレクトリーを作成します。

    $ mkdir workitem-home
  2. Maven settings.xml ファイルを確認して、Red Hat Maven リポジトリーがリポジトリー一覧に含まれていることを確認します。

    注記

    Maven の設定は、本書の対象外となります。

    たとえば、オンラインの Red Hat Maven リポジトリーを Maven settings.xml ファイルに追加します。

    <settings>
      <profiles>
        <profile>
          <id>my-profile</id>
          <activation>
            <activeByDefault>true</activeByDefault>
          </activation>
          <repositories>
            <repository>
              <id>redhat-ga</id>
              <url>http://maven.repository.redhat.com/ga/</url>
              <snapshots>
                <enabled>false</enabled>
              </snapshots>
              <releases>
                <enabled>true</enabled>
              </releases>
            </repository>
            ...
          </repositories>
        </profile>
      </profiles>
      ...
    </settings>
  3. Red Hat ライブラリーバージョンを検索して、以下のタスクの 1 つを実行します。

  4. workitem-home ディレクトリーで、以下のコマンドを実行します。

    $ mvn archetype:generate \
    -DarchetypeGroupId=org.jbpm \
    -DarchetypeArtifactId=jbpm-workitems-archetype \
    -DarchetypeVersion=<redhat-library-version> \
    -Dversion=1.0.0-SNAPSHOT \
    -DgroupId=com.redhat \
    -DartifactId=myworkitem \
    -DclassPrefix=MyWorkItem
    表59.1 パラメーターの説明
    パラメーター説明

    -DarchetypeGroupId

    アーキタイプ固有となるため、変更しないようにしてください。

    -DarchetypeArtifactId

    アーキタイプ固有となるため、変更しないようにしてください。

    -DarchetypeVersion

    Maven が jbpm-workitems-archetype アーティファクトをダウンロードしようとすると、検索される Red Hat ライブラリーのバージョン

    -Dversion

    特定のプロジェクトのバージョン。たとえば、1.0.0-SNAPSHOT です。

    -DgroupId

    特定のプロジェクトの Maven グループ。たとえば、com.redhat です。

    -DartifactId

    特定のプロジェクトの Maven ID。たとえば、myworkitem です。

    -DclassPrefix

    簡単に特定できるように Maven がクラスを生成したときに、Java クラスの最初に追加される文字列。たとえば、MyWorkItem です。

    myworkitem ディレクトリーは、workitem-home ディレクトリーで作成されます。以下に例を示します。

    assembly/
      assembly.xml
    src/
      main/
        java/
          com/
            redhat/
              MyWorkItemWorkItemHandler.java
        repository/
        resources/
      test/
        java/
          com/
            redhat/
              MyWorkItemWorkItemHandlerTest.java
              MyWorkItemWorkItemIntegrationTest.java
        resources/
          com/
            redhat/
    pom.xml
  5. pom.xml ファイルに対するワークアイテムハンドラーが必要とする Maven の依存関係を追加します。
  6. このプロジェクトのデプロイ可能な JAR を作成するには、pom.xml ファイルが配置されている親プロジェクトのフォルダーで、以下のコマンドを実行します。

    $ mvn clean package

    複数のファイルが target/ ディレクトリーに作成されます。このディレクトリーには主に以下の 2 つのファイルが含まれます。

    表59.2 ファイルの説明
    パラメーター説明

    myworkitems-<version>.jar

    Red Hat Process Automation Manager に直接デプロイする時に使用します。

    myworkitems-<version>.zip

    サービスリポジトリーを使用するデプロイメントに使用します。

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