48.3. Java Message Service (JMS) の設定
Java Message Service (JMS) は、KIE Server が、Oracle WebLogic Server、IBM WebSphere Application Server などのアプリケーションサーバーとメッセージを交換するために使用する Java API です。KIE Server を経由して JMS メッセージを送受信するようにアプリケーションサーバーを設定し、2 台のサーバー間で連携されるようにします。
48.3.1. サービスバスを作成し、IBM WebSphere Application Server を追加します。
JMS を使用するためには、サービスバスを作成し、IBM WebSphere Application Server をメンバーとして追加します。
手順
-
WebSphere 統合ソリューションコンソールで、Service Integration
Buses New の順に移動します。 - 新しいバス名を入力し、Bus Security オプションの選択を解除します。
- Next をクリックしてから Finish をクリックし、サービスバスを作成します。
- 作成しておいたサービスバスを選択します。
-
Topology で Bus Members
Add を選択します。 - Add a New Bus Member ウィザードを使用し、IBM WebSphere Application Server と、永続性に関するメッセージストアのタイプを選択します。メッセージストアのプロパティーを指定することもできます。
- Finish をクリックし、バスメンバーを追加します。
48.3.2. JMS 接続ファクトリーの作成
KIE Server でメッセージングを有効にするには、メッセージの送受信に JMS 接続ファクトリーをいくつか作成する必要があります。
前提条件
- IBM WebSphere Application Server にサービスバスを作成している。
手順
-
WebSphere 統合ソリューションコンソールで、Resources
JMS Connection Factories の順に移動します。 - 正しいスコープを選択し、New をクリックします。
- Default Messaging Provider オプションを選択し、OK をクリックします。
-
以下に示す必須の接続ファクトリーに、接続ファクトリー名 (例:
KIE.SERVER.REQUEST
) および JNDI 名 (例:jms/cf/KIE.SERVER.REQUEST
) を入力して、Bus Name ドロップダウンリストからサービスバス名を選択します。残りのオプションはデフォルト値のままにします。 - Apply、Save の順にクリックして プライマリー設定への変更を保存し、必要な各ファクトリーに上述の手順を繰り返します。
48.3.2.1. KIE Server の JMS 接続ファクトリー
以下の表は、KIE Server で JMS メッセージングを有効にするために必要な Java Message Service (JMS) 接続ファクトリーになります。
名前 | デフォルト値 | 用途 |
---|---|---|
|
| 全要求を KIE Server へ送信 |
|
| KIE Server が生成する応答をすべて受信 |
|
| KIE Server エグゼキューターサービス |
48.3.3. JMS キューの作成
JMS キューは、ポイントツーポイントメッセージング (point-to-point messaging) の宛先エンドポイントになります。KIE Server で JMS メッセージングを有効にするには JMS キューをいくつか作成する必要があります。
前提条件
- IBM WebSphere Application Server にサービスバスを作成している。
手順
-
WebSphere 統合ソリューションコンソールで、Resources
JMS Queues の順に移動します。 - 正しいスコープを選択し、New をクリックします。
- Default Messaging Provider オプションを選択し、OK をクリックします。
-
以下に示す必須のキューに、キューの名前 (例:
KIE.SERVER.REQUEST
) および JNDI 名 (例:jms/KIE.SERVER.REQUEST
) を入力して、Bus Name ドロップダウンリストからサービスバスを選択します。 - Queue Name ドロップダウンリストで Create Service Integration Bus Destination を選択して一意の識別子を入力し、事前に作成したバスメンバーを選択します。
- Apply、Save の順にクリックして プライマリー設定への変更を保存し、必要な各キューに上述の手順を繰り返します。
48.3.3.1. KIE Server 向けの JMS キュー
以下の表は、KIE Server で JMS メッセージングを有効にするために必要な Java Message Service (JMS) キューです。
名前 | デフォルト値 | 用途 |
---|---|---|
|
| 全要求を KIE Server へ送信 |
|
| KIE Server が生成する応答をすべて受信 |
|
| KIE Server エグゼキューターサービス |
48.3.4. JMS アクティベーション指定の作成
キューと、JMS を有効にするメッセージ駆動型 Bean との間にブリッジを行うには、JMS アクティベーション指定が必要です。
前提条件
- IBM WebSphere Application Server にサービスバスを作成している。
- JMS キューを作成している。
手順
-
WebSphere 統合ソリューションコンソールで、Resources
JMS Activation Specifications の順に移動します。 - 正しいスコープを選択し、New をクリックします。
- Default Messaging Provider オプションを選択し、OK をクリックします。
-
以下に示す必須のアクティベーション指定に、アクティベーション指定名 (例:
KIE.SERVER.REQUEST
) および JNDI 名 (例:jms/activation/KIE.SERVER.REQUEST
) を入力して、Bus Name ドロップダウンリストからサービスバス名を選択します。 -
Destination Type ドロップダウンリストで Queue を選択し、Destination lookup に対応するキューの名前 (例:
jms/KIE.SERVER.REQUEST
) を入力します。 - Apply、Save の順にクリックして プライマリー設定への変更を保存し、必要な各アクティベーション指定に上述の手順を繰り返します。
48.3.4.1. KIE Server の JMS アクティベーション仕様
以下の表は、KIE Server で JMS メッセージングを有効にするために必要な Java Message Service (JMS) アクティベーション仕様になります。
名前 | デフォルト値 | 用途 |
---|---|---|
|
| 全要求を KIE Server へ送信 |
|
| KIE Server が生成する応答をすべて受信 |
|
| KIE Server エグゼキューターサービス |