第88章 Red Hat Process Automation Manager の IDE 向けのデシジョン例
Red Hat Process Automation Manager は、統合開発環境 (IDE: integrated development environment) にインポートできるように Java クラスとして配信されるデシジョン例を提供します。これらの例は、デシジョンエンジン機能をさらに理解するために使用する目的か、Red Hat Process Automation Manager プロジェクトに定義するデシジョンの参考として使用してください。
以下のデシジョンセットの例は、Red Hat Process Automation Manager で利用可能な例の一部です。
- Hello World の例: 基本的なルール実行や、デバッグ出力の使用方法を例示します。
- 状態の例: ルールの顕著性やアジェンダグループを使用した前向き連鎖や競合解決を例示します。
- フィボナッチの例: ルールの顕著性を使用した再帰や競合解決を例示します。
- 銀行の例: パターン一致、基本的なソート、計算を例示します。
- ペットショップの例: ルールアジェンダグループ、グローバル変数、コールバック、GUI 統合を例示します。
- 数独の例: 複雑なパターン一致、問題解決、コールバック、GUI 統合を例示します。
- House of Doom の例: 後向き連鎖と再帰を例示します。
Red Hat ビルドの OptaPlanner で提供される最適化の例は、Red Hat ビルドの OptaPlanner のスタートガイド を参照してください。
88.1. IDE での Red Hat Process Automation Manager のデシジョン例のインポートおよび実行
Red Hat Process Automation Manager のデシジョン例を統合開発環境 (IDE) にインポートして実行し、ルールとコードがどのように機能するかをチェックできます。これらの例は、デシジョンエンジン機能をさらに理解するために使用する目的か、Red Hat Process Automation Manager プロジェクトに定義するデシジョンの参考として使用してください。
前提条件
- Java 8 以降がインストールされている。
- Maven 3.5.x 以降がインストールされている。
- Red Hat CodeReady Studio などの IDE がインストールされている。
手順
-
Red Hat カスタマーポータル から Red Hat Process Automation Manager 7.11.0 Source Distribution をダウンロードし、
/rhpam-7.11.0-sources
などの一時的なディレクトリーに展開します。 -
IDE を開き、File
Import Maven Existing Maven Projects を選択するか、同等のオプションを選択して、Maven プロジェクトをインポートします。 -
Browse をクリックして、
~/rhpam-7.11.0-sources/src/drools-$VERSION/drools-examples
(または、Conway の Game of Life の例の場合は、~/rhpam-7.11.0-sources/src/droolsjbpm-integration-$VERSION/droolsjbpm-integration-examples
) に移動して、プロジェクトをインポートします。 -
実行するパッケージ例に移動して、
main
メソッドが含まれる Java クラスを検索します。 Java クラスを右クリックし、Run As
Java Application を選択して例を実行します。 基本的なユーザーインターフェイスですべての例を実行するには、Main クラス
org.drools.examples
のDroolsExamplesApp.java
クラス (または Conway の Game of Life の場合はDroolsJbpmIntegrationExamplesApp.java
クラス) を実行します。図88.1 drools-examples (DroolsExamplesApp.java) 内のすべての例のインターフェイス
図88.2 droolsjbpm-integration-examples (DroolsJbpmIntegrationExamplesApp.java) のすべての例のインターフェイス