6.3. Business Central の DMN ファイルに含まれるモデル


Business Central の DMN デザイナーで Included Models タブを使用して、指定の DMN ファイルに、お使いのプロジェクトの他の DMN モデルや、Predictive Model Markup Language (PMML) モデルを使用できます。別の DMN ファイルに DMN モデルを追加すると、同じ意思決定要件ダイアグラム (DRD) にある両方のモデルのノードやロジックをすべて使用できます。DMN ファイルに PMML モデルを追加すると、その PMML モデルを DMN デシジョンノードまたはビジネスナレッジモデルノードのボックス関数式として呼び出すことができます。

Business Central では、他のプロジェクトの DMN または PMML モデルは追加できません。

6.3.1. Business Central の DMN ファイルへの他の DMN モデルの追加

Business Central では、指定の DMN ファイルに、プロジェクトの他の DMN モデルを追加できます。別の DMN ファイルに DMN モデルを追加すると、同じ意思決定要件ダイアグラム (DRD) にある両方のモデルのノードやロジックをすべて使用できますが、追加したモデルのノードは編集できません。追加したモデルのノードを編集するには、直接追加したモデルのソースファイルを更新する必要があります。追加した DMN モデルのソースファイルを更新した場合は、DMN モデルが追加されている DMN ファイルを表示して (または一旦閉じて、開き直して)、変更を確認してください。

Business Central では、他のプロジェクトの DMN モデルは追加できません。

前提条件

  • Business Central で (.dmn ファイルとして) 同じプロジェクトに DMN モデルが作成されているか、インポートされている。

手順

  1. Business Central で Menu Design Projects に移動して、プロジェクト名をクリックし、変更する DMN ファイルを選択します。
  2. DMN デザイナーで、Included Models タブをクリックします。
  3. Include Model をクリックして、Models リストのプロジェクトから DMN モデルを選択し、追加するモデルの一意名を入力して、Include をクリックします。

    図6.39 DMN モデルの追加

    dmn include model

    この DMN ファイルに、DMN ファイルが追加され、追加したモデルからの DRD ノードがすべて Decision Navigator ビューの Decision Components に表示されます。

    図6.40 追加した DMN モデルのデシジョンコンポーネントを含む DMN ファイル

    dmn include model list

    追加したモデルからの全データ型が DMN ファイルの Data Types タブにも、読み取り専用モードで表示されます。

    図6.41 追加した DMN モデルのデータ型を含む DMN ファイル

    dmn include model data types
  4. DMN デザイナーの Model タブで、追加した DRD コンポーネントをクリックしてキャンバスにドラッグし、DRD での実装を開始します。

    図6.42 追加した DMN モデルの DRD コンポーネントの追加

    dmn include model drd

    追加したモデルの DRD ノードまたはデータタイプを編集するには、追加したモデルのソースファイルを直接更新する必要があります。追加した DMN モデルのソースファイルを更新した場合は、DMN モデルが追加されている DMN ファイルを表示して (または一旦閉じて、開き直して)、変更を確認してください。

    追加したモデル名を編集するか、追加したモデルを DMN ファイルから削除するには、DMN デザイナーの Included Models タブを使用します。

    重要

    追加したモデルを削除すると、DRD で現在使用している追加モデルのノードもすべて削除されます。

6.3.2. Business Central の DMN ファイルへの PMML モデルの追加

Business Central では、指定した DMN ファイルに、プロジェクトの Predictive Model Markup Language (PMML) を追加できます。DMN ファイルに PMML モデルを追加すると、その PMML モデルを DMN デシジョンノードまたはビジネスナレッジモデルノードのボックス関数式として呼び出すことができます。追加した PMML モデルのソースファイルを更新した場合は、DMN ファイルの PMML モデルを削除して追加し直し、ソースの変更を適用する必要があります。

Business Central では、他のプロジェクトからの PMML モデルを追加できません。

前提条件

  • Business Central で (.pmml ファイルとして) 同じプロジェクトに PMML モデルがインポートされている。

手順

  1. DMN プロジェクトで、プロジェクトの pom.xml ファイルに以下の依存関係を追加して、PMML 評価を有効にします。

    <!-- Required for the PMML compiler -->
    <dependency>
      <groupId>org.drools</groupId>
      <artifactId>kie-pmml</artifactId>
      <version>${rhpam.version}</version>
      <scope>provided</scope>
    </dependency>
    
    <!-- Alternative dependencies for JPMML Evaluator, override `kie-pmml` dependency -->
    <dependency>
      <groupId>org.kie</groupId>
      <artifactId>kie-dmn-jpmml</artifactId>
      <version>${rhpam.version}</version>
      <scope>provided</scope>
    </dependency>
    <dependency>
      <groupId>org.jpmml</groupId>
      <artifactId>pmml-evaluator</artifactId>
      <version>1.5.1</version>
      <scope>provided</scope>
    </dependency>
    <dependency>
      <groupId>org.jpmml</groupId>
      <artifactId>pmml-evaluator-extension</artifactId>
      <version>1.5.1</version>
      <scope>provided</scope>
    </dependency>

    Business Central でプロジェクト pom.xml にアクセスするには、プロジェクトで既存のアセットを選択し、画面左側の Project Explorer メニューで Customize View ギアアイコンをクリックし、Repository View pom.xml を選択します。

    Java Evaluator API for PMML (JPMML) と完全な PMML 仕様の実装を使用する場合は、DMN プロジェクトで代わりとなる JPMML の依存関係を使用してください。JPMML の依存関係と標準の kie-pmml の依存関係が両方ある場合は、kie-pmml の依存関係が無効になります。JPMML のライセンス条件に関する情報は、Openscoring.io を参照してください。

    重要

    従来の kie-pmml 依存関係は、Red Hat Process Automation Manager 7.10.0 で非推奨になり、将来の Red Hat Process Automation Manager リリースで kie-pmml-trusty 依存関係に置き換えられる予定です。

    注記

    個別の依存関係に対して Red Hat Process Automation Manager <version> を指定するのではなく、Red Hat Business Automation 部品表 (BOM) の依存関係をプロジェクトの pom.xml ファイルの dependencyManagement のセクションに追加することを検討してください。Red Hat Business Automation BOM は、Red Hat Decision Manager と Red Hat Process Automation Manager の両方に適用されます。BOM ファイルを追加すると、提供される Maven リポジトリーから、推移的依存関係の適切なバージョンがプロジェクトに含められます。

    BOM 依存関係の例:

    <dependency>
      <groupId>com.redhat.ba</groupId>
      <artifactId>ba-platform-bom</artifactId>
      <version>7.11.0.redhat-00005</version>
      <scope>import</scope>
      <type>pom</type>
    </dependency>

    Red Hat Business Automation BOM (Bill of Materials) についての詳細情報は、What is the mapping between RHPAM product and maven library version? を参照してください。

  2. DMN プロジェクトに JPMML 依存関係を追加して JPMML Evaluator を使用する場合は、以下の JAR ファイルをダウンロードし、Red Hat Process Automation Manager ディストリビューションの ~/kie-server.war/WEB-INF/lib~/business-central.war/WEB-INF/lib のディレクトリーに追加します。

    • Red Hat カスタマーポータル から取得した Red Hat Process Automation Manager 7.11.0 Maven Repository ディストリビューションの JAR ファイル kie-dmn-jpmml (rhpam-7.11.0-maven-repository/maven-repository/org/kie/kie-dmn-jpmml/7.52.0.Final-redhat-00007/kie-dmn-jpmml-7.52.0.Final-redhat-00007.jar)
    • オンラインの Maven リポジトリーから取得した JPMML Evaluator 1.5.1 JAR ファイル
    • オンラインの Maven リポジトリーから取得した JPMML Evaluator Extensions 1.5.1 JAR ファイル

    これらのアーティファクトは、KIE Server と Business Central で JPMML 評価を有効化するのに必要です。

    重要

    Red Hat は、Red Hat Process Automation Manager で PMML を実行するため、Java Evaluator API for PMML (JPMML) との統合をサポートしています。しかし、Red Hat は JPMML ライブラリーを直接サポートしません。Red Hat Process Automation Manager ディストリビューションに JPMML ライブラリーを含む場合は、JPMML の Openscoring.io ライセンス条件を確認してください。

  3. Business Central で Menu Design Projects に移動して、プロジェクト名をクリックし、変更する DMN ファイルを選択します。
  4. DMN デザイナーで、Included Models タブをクリックします。
  5. Include Model をクリックして、Models リストのプロジェクトから PMML モデルを選択し、追加するモデルの一意名を入力して、Include をクリックします。

    図6.43 PMML モデルの追加

    dmn include model pmml

    PMML モデルは、この DMN ファイルに追加されます。

    図6.44 PMML モデルを含む DMN ファイル

    dmn include model list pmml
  6. DMN デザイナーの Model タブで、PMML モデルを呼び出すデシジョンノードまたはビジネスナレッジモデルノードを選択または作成して、Edit アイコンをクリックし、DMN ボックス式デザイナーを開きます。

    図6.45 新規デシジョンノードのボックス式の表示

    dmn decision edit

    図6.46 新規ビジネスナレッジモデルのボックス式の表示

    dmn bkm edit
  7. 式タイプを Function (ビジネスナレッジモデルノードのデフォルト) に設定し、左上の機能セルをクリックして PMML を選択します。
  8. テーブルの documentmodel の行で、未定義のセルをダブルクリックして、PMML ドキュメント、およびそのドキュメント内の関連する PMML モデルを指定します。

    図6.47 DMN ビジネスナレッジモデルへの PMML モデルの追加

    dmn include model expression pmml

    図6.48 DMN ビジネスナレッジモデルでの PMML 定義の例

    dmn function expression example5

    追加した PMML モデルのソースファイルを更新した場合は、DMN ファイルの PMML モデルを削除して追加し直し、ソースの変更を適用する必要があります。

    追加したモデル名を編集するか、追加したモデルを DMN ファイルから削除するには、DMN デザイナーの Included Models タブを使用します。

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