16.4. DRL のクエリー
DRL ファイルのクエリーは、デシジョンエンジンのワーキングメモリーで DRL ファイル内のルールに関連するファクトを検索します。DRL ファイルにクエリー定義を追加してから、アプリケーションコードで一致する結果を取得します。クエリーは、定義した条件セットを検索するため、when
または then
を指定する必要はありません。クエリー名は KIE ベースでグローバルとなるため、プロジェクトにあるその他のすべてのルールクエリーと重複しないようにする必要があります。クエリーの結果を返すには、ksession.getQueryResults("name")
を使用して QueryResults
定義を設定します ("name"
はクエリー名)。これにより、クエリーの結果が返り、クエリーに一致したオブジェクトを取得できるようになります。DRL ファイルのルールに、クエリーとクエリー結果パラメーターを定義します。
以下は、ローン申請デシジョンサービスの未成年の申請者に関する DRL ファイルのクエリー定義と、付属のアプリケーションコードの例です。
DRL ファイルにおけるクエリー定義の例
query "people under the age of 21" $person : Person( age < 21 ) end
クエリー結果を取得するためのアプリケーションコードの例
QueryResults results = ksession.getQueryResults( "people under the age of 21" ); System.out.println( "we have " + results.size() + " people under the age of 21" );
標準的な for
ループを使用して、返される QueryResults
を反復処理できます。各要素は QueryResultsRow
で、これを使用してタプルの各列にアクセスできます。
クエリー結果を取得および反復するアプリケーションのコード例
QueryResults results = ksession.getQueryResults( "people under the age of 21" ); System.out.println( "we have " + results.size() + " people under the age of 21" ); System.out.println( "These people are under the age of 21:" ); for ( QueryResultsRow row : results ) { Person person = ( Person ) row.get( "person" ); System.out.println( person.getName() + "\n" ); }