第86章 デシジョンエンジンクエリーおよびライブクエリー
デシジョンエンジンでクエリーを使用して、ルールで使用されるファクトパターンに基づいてファクトセットを取得できます。また、パターンはオプションのパラメーターを使用することもできます。
デシジョンエンジンでクエリーを使用するには、DRL ファイルにクエリー定義を追加し、アプリケーションコードで一致する結果を取得します。クエリーは結果コレクション上で反復しますが、クエリーにバインドされている識別子を使用して、バインディング変数名を引数として使用する get()
メソッドを呼び出すことで、対応するファクトまたはファクトフィールドにアクセスできます。バインディングがファクトオブジェクトを参照する場合は、変数名をパラメーターとして使用する getFactHandle()
を呼び出すことで、ファクトハンドルを取得できます。
DRL ファイルにおけるクエリー定義の例
query "people under the age of 21" $person : Person( age < 21 ) end
クエリー結果を取得および反復するアプリケーションのコード例
QueryResults results = ksession.getQueryResults( "people under the age of 21" ); System.out.println( "we have " + results.size() + " people under the age of 21" ); System.out.println( "These people are under the age of 21:" ); for ( QueryResultsRow row : results ) { Person person = ( Person ) row.get( "person" ); System.out.println( person.getName() + "\n" ); }
経時的な変化をモニターリングする場合は、クエリーを呼び出して返された値のセットを反復して結果を処理することが困難な場合があります。進行中のクエリーでこの困難な作業を軽減するために、Red Hat Process Automation Manager は ライブクエリー を提供しています。ライブクエリーは、反復可能な結果セットを返す代わりに、変更イベントにアタッチされたリスナーを使用します。ライブクエリーは、ビューを作成し、このビューのコンテンツ向けに変更イベントを公開することで、オープンの状態を保ちます。
ライブクエリーをアクティブ化するには、パラメーターを使用してクエリーを開始し、結果ビューの変更を監視します。dispose()
メソッドを使用してクエリーを終了し、このリアクティブシナリオを中断できます。
DRL ファイルにおけるクエリー定義の例
query colors(String $color1, String $color2) TShirt(mainColor = $color1, secondColor = $color2, $price: manufactureCost) end
イベントリスナーとライブクエリーを使用したアプリケーションのコード例
final List updated = new ArrayList(); final List removed = new ArrayList(); final List added = new ArrayList(); ViewChangedEventListener listener = new ViewChangedEventListener() { public void rowUpdated(Row row) { updated.add( row.get( "$price" ) ); } public void rowRemoved(Row row) { removed.add( row.get( "$price" ) ); } public void rowAdded(Row row) { added.add( row.get( "$price" ) ); } }; // Open the live query: LiveQuery query = ksession.openLiveQuery( "colors", new Object[] { "red", "blue" }, listener ); ... ... // Terminate the live query: query.dispose()