第78章 従来のテストシナリオデザイナーと新しいテストシナリオデザイナーの機能比較


Red Hat Process Automation Manager は、新しいテストシナリオデザイナーと以前のテストシナリオ (レガシー) デザイナーの両方をサポートします。

デフォルトのデザイナー、新規のテストシナリオデザイナーで、ルールと DMN モデルのテストをサポートし、テストシナリオの全体的な使用感が改善されています。必要に応じて、レガシーのテストシナリオをそのまま使用することはできますが、ルールベースのテストシナリオしかサポートされません。

重要

新しいテストシナリオデザイナーのレイアウトと機能セットは改善されており、開発が続けられています。ただし、レガシーのテストシナリオデザイナーは、Red Hat Process Automation Manager 7.3.0 で非推奨になります。このツールは、今後の Red Hat Process Automation Manager リリースで削除予定です。

以下の表では、プロジェクトに適したテストシナリオデザイナーを決定できるように、Red Hat Process Automation Manager でサポートされているレガシーおよび新しいテストシナリオデザイナーの主要機能を取り上げています。

  • + は、機能がテストシナリオデザイナーに含まれていることを示します。
  • - は、機能がテストシナリオデザイナーに含まれていないことを示します。
表78.1 レガシーおよび新しいテストシナリオデザイナーの主な機能
機能および特徴新しいデザイナー従来のデザイナードキュメント

テストシナリオの作成および実行

  • ビジネスルールデータをデプロイする前に、Business Central にテストシナリオを作成して、その機能をテストできます。
  • 基本的なテストシナリオには、少なくても GIVEN ファクトと、EXPECT 結果など、関連のデータオブジェクトが必要です。
  • テストを実行して、ビジネスルールとデータを検証できます。

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+

テストシナリオへの GIVEN ファクトの追加

  • テストの GIVEN ファクトは、挿入して検証できます。

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+

テストシナリオへの EXPECT 結果の追加

  • EXPECT セクションには、GIVEN に入力したファクトに基づいて想定される結果を定義します。
  • これは、オブジェクトとそのフィールドを表し、これらの正確な値が指定の情報に基づいてチェックされます。

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KIE セッション

  • テストシナリオのレベルオプションで、KIE セッションを設定できます。

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NA

テストシナリオレベルの KIE ベース

  • テストシナリオのレベルオプションで KIE ベースを設定できます。

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NA

プロジェクトレベルの KIE ベース

  • プロジェクトレベル設定で、KIE ベースを設定できます。

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NA

シミュレーション日時

  • レガシーテストシナリオデザイナーに、シミュレーション日時を設定できます。

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NA

ルールフローグループ

  • アクティベートするルールフローグループを指定して、対象グループ内で全ルールをテストできます。

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グローバル変数

  • グローバル変数はデシジョンエンジンに表示されますが、ファクトに対するオブジェクトとは異なるオブジェクトの名前です。
  • 新しいテストシナリオでは、グローバル変数の設定は非推奨です。
  • 異なるシナリオにデータセットを再利用する場合には、Background インスタンスを使用できます。

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呼び出しメソッド

  • ルール実行を開始するときに、別のファクトからメソッドを呼び出す場合にはこちらを使用します。
  • Java ライブラリーや、プロジェクト用にインポートした JAR から Java クラスメソッドを呼び出すことができます。

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+

既存ファクトの変更

  • 次回のシナリオ実行までに、デシジョンエンジンで以前に挿入したファクトを変更できます。

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テストシナリオ (レガシー) で既存のファクトを変更する方法は、「テストシナリオ (レガシー) への GIVEN ファクトの追加」 を参照してください。

バインド変数

  • 選択した変数にバインドするファクトに、フィールドの値を設定できます。
  • 新規テストシナリオデザイナーでは、テストシナリオグリッドに変数を定義して、GIVEN セルまたは EXPECTED セルで再利用できません。

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+

テストシナリオ (レガシー) にバインド変数を設定する方法は、「テストシナリオ (レガシー) への GIVEN ファクトの追加」 を参照してください。

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