56.3. Java Message Service (JMS) の設定


Java Message Service (JMS) は、KIE Server が、Oracle WebLogic Server、IBM WebSphere Application Server などのアプリケーションサーバーとメッセージを交換するために使用する Java API です。KIE Server を経由して JMS メッセージを送受信するようにアプリケーションサーバーを設定し、2 台のサーバー間で連携されるようにします。

56.3.1. JMS サーバーの作成

KIE Server および Oracle WebLogic Server で JMS を使用する JMS サーバーを作成します。

手順

  1. WebLogic 管理コンソールで、Services Messaging JMS Servers の順に移動します。
  2. New をクリックして、JMS サーバーを新たに作成します。
  3. JMS サーバーの名前を入力して、Next をクリックします。
  4. KIE Server デプロイメントに使用するターゲットサーバーを選択します。
  5. Finish をクリックします。

56.3.2. JMS モジュールの作成

接続ファクトリー、キューなどの JMS リソースを格納する JMS モジュールを作成する必要があります。

前提条件

  • JMS サーバーを作成している。

手順

  1. WebLogic 管理コンソールで、Services Messaging JMS Modules の順に移動します。
  2. New をクリックしてモジュールを作成します。
  3. モジュール名を入力し、Next をクリックします。
  4. KIE Server デプロイメントに使用するターゲットサーバーを選択し、Finish をクリックします。
  5. 新たに作成したモジュール名をクリックし、Subdeployments をクリックします。
  6. New をクリックして、モジュールのサブデプロイメントを作成します。
  7. サブデプロイメントの名前を入力し、Next をクリックします。
  8. チェックボックスを選択して、事前に作成した JMS サーバーを選択します。
  9. Finish をクリックして、サブデプロイメントの設定を完了します。

56.3.3. JMS 接続ファクトリーの作成

KIE Server でメッセージングを有効にするには、メッセージの送受信に JMS 接続ファクトリーをいくつか作成する必要があります。

前提条件

  • JMS サーバーを作成している。
  • JMS モジュールを作成している。

手順

  1. WebLogic 管理コンソールで、Services Messaging JMS Modules の順に移動して、JMS モジュールの一覧を確認します。
  2. 事前に作成したモジュールを選択し、New をクリックして新しい JMS リソースを作成します。
  3. Connection Factory を選択し、Next をクリックします。
  4. 以下の表に記載されている必須の各接続ファクトリーに、接続ファクトリー名 (例: KIE.SERVER.REQUEST) および JNDI 名 (例: jms/cf/KIE.SERVER.REQUEST) を入力し、Next をクリックします。接続ファクトリーが、JMS モジュールにデフォルトで割り当てるサーバーを自動的に選択します。

    表56.1 KIE Server に必要な JMS 接続ファクトリー
    名前デフォルト値用途

    KIE.SERVER.REQUEST

    jms/cf/KIE.SERVER.REQUEST

    全要求を KIE Server へ送信

    KIE.SERVER.RESPONSE

    jms/cf/KIE.SERVER.RESPONSE

    KIE Server が生成する応答をすべて受信

    KIE.SERVER.EXECUTOR

    jms/cf/KIE.SERVER.EXECUTOR

    KIE Server エグゼキューターサービス

  5. Finish をクリックして接続ファクトリーを追加し、必要な各ファクトリーに対して上記手順を繰り返します。

56.3.4. JMS キューの作成

JMS キューは、ポイントツーポイントメッセージング (point-to-point messaging) の宛先エンドポイントになります。KIE Server で JMS メッセージングを有効にするには JMS キューをいくつか作成する必要があります。

前提条件

  • JMS サーバーを作成している。
  • JMS モジュールを作成している。

手順

  1. WebLogic 管理コンソールで、Services Messaging JMS Modules の順に移動して、JMS モジュールの一覧を確認します。
  2. 事前に作成したモジュールを選択し、New をクリックして新規 JMS リソースを作成します。
  3. Queue を選択し、Next をクリックします。
  4. 以下の表に示す必須の各キューに、キューの名前 (例: KIE.SERVER.REQUEST) および JNDI 名 (例: jms/KIE.SERVER.REQUEST) を入力して、Next をクリックします。

    表56.2 KIE Server に必要な JMS キュー
    名前デフォルト値用途

    KIE.SERVER.REQUEST

    jms/KIE.SERVER.REQUEST

    全要求を KIE Server へ送信

    KIE.SERVER.RESPONSE

    jms/KIE.SERVER.RESPONSE

    KIE Server が生成する応答をすべて受信

    KIE.SERVER.EXECUTOR

    jms/KIE.SERVER.EXECUTOR

    KIE Server エグゼキューターサービス

  5. JMS サーバーに接続する JMS モジュールのサブデプロイメントを選択します。
  6. Finish をクリックしてキューを追加し、必要な各キューに上記手順を繰り返します。
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