40.3. ロールへのタスクの割り当て
ケース管理プロセスは、ランタイム時に動的に発生する変更に対応するために、できるだけ柔軟である必要があります。たとえば、新しいケースインスタンスまたはアクティブなケースのユーザー割り当てを変更するなどです。このため、ケース定義ではロールを単一のユーザーまたはグループのセットにハードコードしないようにしてください。代わりに、ロールの割り当ては、ケース作成時にロールに割り当てられたユーザーまたはグループを使用して、ケース定義においてタスクノードで定義することができます。
Red Hat Process Automation Manager には、ビジネスプロセスの作成を簡略化する、事前定義済みのノードタイプが各種含まれます。事前定義済みのノードパネルは、ダイアグラムエディターの左側に置かれます。
前提条件
- ケース定義が、ケース設定レベルに設定したケー出力ルで作成されている。ケー出力ルの作成方法は「ケー出力ルの作成」を参照してください。
手順
- デザイナーパレットで Activities メニューを開き、ケース定義に追加するユーザーまたはサービスタスクをプロセスデザイナーキャンバスにドラッグします。
-
タスクノードを選択した状態で、
をクリックし、デザイナーの右側にある Properties パネルを開きます。
Implementation/Execution を展開し、Actors プロパティーの下にある Add をクリックして、タスクを割り当てるロール名を選択するか、入力します。グループの割当も同じように、Groups プロパティーを使用します。
たとえば、IT_Orders のサンプルプロジェクトでは、
Manager approval
ユーザータスクがmanager
ロールに割り当てられています。この例では、
Prepare hardware spec
ユーザータスクが完了すると、manager
ロールに割り当てられているユーザーは、Business Central の Task Inbox でManager approval
を受け取ります。
ロールに割り当てられているユーザーはケースのランタイム時に変更できますが、タスクそのものには引き続き同じロールが割り当てられます。たとえば、manager
ロールに最初に割り当てられたユーザーが (病気などで) 時間休をとる場合、または予定外に退職する場合などが考えられます。そのような状況でこの変更に応えるには、manager
ロールの割り当てを編集して、そのロールに関連付けられているタスクに他のユーザーを割り当てることができます。
ケースのランタイム時にロールの割り当てを変更する方法については、「Showcase を使用してランタイム時にケースのロール割り当ての修正」または「REST API を使用してランタイム時にケースのロール割り当ての修正」を参照してください。