第58章 Business Central でのカスタムタスクの管理
カスタムタスク (作業アイテム) は、カスタムロジックを実行できるタスクです。複数のビジネスプロセスまたは Business Central の全プロジェクトでタスクをカスタマイズして再利用できます。また、名前、アイコン、サブカテゴリー、入出力パラメーター、ドキュメントなど、デザイナーパレットにカスタム要素を追加することもできます。Red Hat Process Automation Manager は、Business Central のカスタムタスクリポジトリー内でカスタムタスクセットを提供します。デフォルトのカスタムタスクを有効化または無効化して、カスタムのタスクを Business Central にアップロードし、適切なプロセスにこのタスクを実装できます。
Red Hat Process Automation Manager には、サポートされるカスタムタスクの限定セットが含まれています。Red Hat Process Automation Manager に含まれていないカスタムタスクはサポートされません。
手順
Business Central で右上隅の
をクリックし、Custom Task Administration を選択します。
このページは、カスタムタスクのインストール設定や、Business Central 全体にあるプロジェクトのプロセスで利用可能なカスタムタスクを表示します。このページで有効にしたカスタムタスクは、プロジェクトレベルの設定で利用できます。プロジェクトレベルの設定で、プロセスで使用する各カスタムタスクをインストールできます。カスタムタスクをプロジェクトにインストールする方法は、Custom Tasks Administration ページの Settings で有効または無効にしたグローバル設定により決まります。
Settings で、各設定を有効または無効にして、ユーザーがプロジェクトレベルでインストールするときに、利用可能なカスタムタスクを実装する方法を決定します。
以下のカスタムタスクの設定が利用できます。
- Install as Maven artifact: ファイルがない場合は、カスタムタスクの JAR ファイルを Maven リポジトリーにアップロードし、Business Central で設定します。
-
Install custom task dependencies into project: カスタムタスクの依存関係をプロジェクトの
pom.xml
ファイルに追加します。このファイルでタスクがインストールされます。 -
Use version range when installing custom task into project: プロジェクトの依存関係として追加されるカスタムタスクの固定バージョンではなく、バージョン範囲を使用します。たとえば、
7.16.0.Final
ではなく[7.16,)
です。
必要に応じて利用可能なカスタムタスクを有効または無効にします (ON または OFF に設定)。有効化したカスタムタスクは、Business Central の全プロジェクトのプロジェクトレベル設定に表示されます。
図58.1 カスタムタスクとカスタムタスク設定の有効化
-
カスタムタスクを追加するには、Add Custom Task をクリックし、関連する JAR ファイルを参照し、Upload アイコンをクリックします。クラスが
WorkItemHandler
を実装する場合は、ファイルを Business Central に個別に追加して、アノテーションを.wid
ファイルに置き換えることができます。 - 必要に応じてカスタムタスクを削除するには、削除するカスタムタスクの行にある remove をクリックし、OK をクリックして削除を確定します。
-
Business Central ですべての必須カスタムタスクを設定した後に、プロジェクトの Settings
Custom Tasks ページに移動すると、有効化したカスタムタスクで利用可能なものが表示されます。 - カスタムタスクごとに、Install をクリックして、対象のプロジェクトのプロセスでタスクを利用できるようにするか、Uninstall をクリックして、プロジェクトのプロセスからタスクを除外します。
カスタムタスクのインストール時に追加情報を求められた場合は、必要な情報を入力して、もう一度 Install をクリックします。
カスタムタスクの必須パラメーターは、タスクのタイプにより異なります。たとえば、ルールとデシジョンタスクにはアーティファクトの GAV 情報 (グループ ID、アーティファクト ID、およびバージョン) が、メールタスクにはホストとポートアクセスの情報が、REST タスクには API の認証情報が必要です。他のカスタムタスクでは、追加のパラメーターが必要でない場合もあります。
図58.2 プロセスで使用するカスタムタスクのインストール
- Save をクリックします。
プロジェクトページに戻り、プロジェクトのビジネスプロセスを選択または追加します。プロセスデザイナーパレットで Custom Tasks オプションを選択すると、有効にしてインストールした、利用可能なカスタムタスクが表示されます。
図58.3 プロセスデザイナーでのインストール済みカスタムタスクへのアクセス