16.3. runLocally.sh スクリプトを使用してローカルで OptaWeb 配送経路を実行します。


Linux を使用する場合は、runLocally.sh の Bash スクリプトを使用して OptaWeb 配送経路を実行できます。

注記

runLocally.sh スクリプトは、MacOS では実行されません。runLocally.sh スクリプトを使用できない場合は、「OptaWeb 配送経路の手動での設定および実行」 を参照してください。

runLocally.sh スクリプトは、以下の設定手順を自動化しますが、このスクリプトを使用しない場合は、この設定を手動で実行する必要があります。

  • データディレクトリーを作成します。
  • Geofabrik から選択した OpenStreetMap (OSM) ファイルをダウンロードします。
  • ダウンロードした各 OSM ファイルに国コードを自動的に関連付けてみます。
  • スタンドアロン JAR ファイルが存在しない場合は、プロジェクトをビルドします。
  • OptaWeb 配送経路を起動するには、地域の引数を 1 つ指定するか、対話的に地域を選択します。

runLocally.sh スクリプトの実行に関する説明は、以下のセクションを参照してください。

16.3.1. クイックスタートモードで OptaWeb 配送経路の runLocally.sh スクリプトを実行します。

最も簡単な方法で OptaWeb 配送経路を使い始めるには、引数を指定せずに runLocally.sh スクリプトを実行します。

前提条件

手順

  1. rhpam-7.12.0-kogito-and-optaplanner-quickstarts/optaweb-8.11.1.Final-redhat-00006/optaweb-vehicle-routing ディレクトリーで以下のコマンドを入力します。

     ./runLocally.sh
  2. .optaweb-vehicle-routing ディレクトリーを作成するようにプロンプトが表示されたら、y と入力します。スクリプトの初回実行時に、このディレクトリーを作成するようにプロンプトが表示されます。
  3. OSM ファイルのダウンロードのプロンプトが表示された場合は、y と入力します。このスクリプトの初回実行時に、OptaWeb 配送経路が Belgium OSM ファイルをダウンロードします。

    アプリケーションは、OSM ファイルのダウンロード後に起動します。

  4. OptaWeb 配送経路のユーザーインターフェイスを表示するには、Web ブラウザーに以下の URL を入力します。

    http://localhost:8080
注記

このスクリプトを初回実行する場合は、GraphHopper で OSM ファイルをインポートして道路網のグラフとして保存する必要があるため、起動に数分かかります。次回から runlocally.sh スクリプトを実行する場合、読み込み時間ははるかに短縮されます。

16.3.2. OptaWeb 配送経路の runLocally.sh スクリプトを対話モードで実行

対話モードを使用して、ダウンロードした OSM ファイルと、各地域に割り当てられた国コードの一覧を表示します。対話モードを使用すると、Web サイトに移動してダウンロード先を選択せずに Geofabrik から追加の OSM ファイルをダウンロードできます。

前提条件

手順

  1. rhpam-7.12.0-kogito-and-optaplanner-quickstarts/optaweb-8.11.1.Final-redhat-00006/optaweb-vehicle-routing ディレクトリーに移動します。
  2. 以下のコマンドを入力して対話モードでスクリプトを実行します。

    ./runLocally.sh -i
  3. Your choice のプロンプトで、d を入力してダウンロードメニューを表示します。以前にダウンロードした地域の一覧と、その後にダウンロード可能な地域の一覧が表示されます。
  4. 任意: 以前にダウンロードした地域の一覧から地域を選択します。

    1. ダウンロードした地域の一覧で地域に関連付けられた番号を入力します。
    2. Enter キーを押します。
  5. 任意: 地域をダウンロードします。

    1. ダウンロードする地域に関連付けられている番号を入力します。たとえば、ヨーロッパの地図を選択するには、5 と入力します。
    2. 地図をダウンロードするには、d と入力して、Enter キーを押します。
    3. 地図内の特定の地域をダウンロードするには、e と入力して、ダウンロードする地域に関連付けられている番号を入力して、Enter キーを押します。

      サイズの大きい OSM ファイルの使用

      欧州の個々の国や、アメリカの州など、小さい地域を使用すると、最適なユーザーエクスペリエンスが得られます。1 GB 以上の OSM ファイルを使用するには、かなりのメモリーサイズを必要とし、初期処理に時間がかかります (最大では数時間)。

      アプリケーションは、OSM ファイルのダウンロード後に起動します。

  6. OptaWeb 配送経路のユーザーインターフェイスを表示するには、Web ブラウザーに以下の URL を入力します。

    http://localhost:8080

16.3.3. OptaWeb 配送経路の runLocally.sh スクリプトを非対話モードで実行

非対話モードで OptaWeb 配送経路を使用して、コマンド 1 つで OptaWeb 配送経路を起動し、先ほどダウンロードした OSM ファイルを追加します。これは、地域間を素早く切り替える場合や、デモを行う場合に便利です。

前提条件

手順

  1. rhpam-7.12.0-kogito-and-optaplanner-quickstarts/optaweb-8.11.1.Final-redhat-00006/optaweb-vehicle-routing ディレクトリーに移動します。
  2. 以下のコマンドを実行します。ここでは、<OSM_FILE_NAME> は先ほどダウンロードした OSM ファイルに置き換えます。

    ./runLocally.sh <OSM_FILE_NAME>

16.3.4. データディレクトリーの更新

別のデータディレクトリーを使用する場合は、OptaWeb 配送経路が使用するディレクトリーとは異なるデータディレクトリーに更新できます。デフォルトのデータディレクトリーは $HOME/.optaweb-vehicle-routing です。

前提条件

手順

  • 別のデータディレクトリーを使用するには、現在のデータディレクトリーに、.DATA_DIR_LAST ファイルへのディレクトリーの絶対パスを指定します。
  • 地域に関連付けられている国コードを変更するには、現在のデータディレクトリーの country_codes ディレクトリーにある対応のファイルを編集します。

    たとえば、スコットランドの OSM ファイルをダウンロードし、スクリプトで国コードを推測できなかった場合に、country_codes/scotland-latest のコンテンツを GB に設定します。

  • リージョンを削除するには、データディレクトリーの openstreetmap ディレクトリーにある対応の OSM ファイルを削除し、graphhopper ディレクトリーで地域のディレクトリーを削除します。
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