第28章 マイルストーン
マイルストーンとは、プロセスデザイナーパレットにマイルストーンノードを追加して、ケース定義デザイナーで設定できる、特別なサービスタスクのことです。新規ケース定義の作成時に、AdHoc Autostart
として設定されたマイルストーンは、デフォルトでデザインパレットに含まれます。新規作成したマイルストーンはデフォルトで AdHoc Autostart
には設定されません。
ケース管理のマイルストーンは、ステージの最後に発生するのが通常ですが、他のマイルストーンを達成した結果として発生する場合もあります。マイルストーンには、進捗を追跡するために、条件を定義する必要があります。マイルストーンは、ケースにデータを追加すると、ケースファイルのデータに反応します。また、マイルストーンは、ケースインスタンス内の達成地点を表します。これは、重要業績評価指標 (KPI) の追跡や、完了前のタスクの特定に有用な場合があります。
マイルストーンには、ケース実行中の以下のいずれのか状態を指定できます。
-
Active
: 条件はマイルストーンで定義されているが、条件がまだ満たされていない。 -
Completed
: マイルストーンの条件が満たされ、達成されたため、このケースは次のタスクに進むことができる。 -
Terminated
: マイルストーンがケースプロセスから除外され、必要なくなっている。
マイルストーンが使用可能または完了している間は、シグナルによって手動でトリガーすることも、ケースインスタンスの開始時に AdHoc Autostart
が設定されている場合は自動的にトリガーすることもできます。マイルストーンは何回でもトリガーできますが、条件が満たされている場合には、直接マイルストーンが達成されます。
28.1. Hardware spec ready マイルストーンの作成
必要なハードウェア仕様書の完成時に到達する HardwareSpecReady マイルストーンを作成します。
手順
- プロセスデザイナーで、Object Library の Milestone を展開し、キャンバスに新しいマイルストーンをドラッグして Place order 終了イベントの右側に配置します。
-
新規マイルストーンをクリックして、画面の右上隅の Properties
アイコンをクリックします。
-
Name フィールドに
Hardware spec ready
と入力します。 - Implementation/Execution を展開して AdHoc Autostart を選択します。
Data Assignments を展開し、Assignments フィールドの
をクリックし、以下を追加します。
Source コラムのドロップダウンをクリックし、Constant を選択して
org.kie.api.runtime.process.CaseData(data.get("hwSpec") != null)
と入力します。- OK をクリックします。