55.5. Heatmap コンポーネント
Business Central では、heatmap コンポーネントをページに追加できます。heatmap コンポーネントは、プロセスのダイアグラムに heat 情報を表示するのに使用されます。プロセスダイアグラムノードの色は、各ノードに割り当てる値に関連し、割り当てられた値に基づいて、プロセスダイアグラムの色が異なります。割り当てられた値が最大の場合には heat が強まり、最小値が割り当てられている場合は、プロセスダイアグラムに heat が表示されません。
heatmap コンポーネントを Dashbuilder Runtime または Dashbuilder Standalone にエクスポートして、KIE Server データセットから heat 情報を取得できます。heatmap コンポーネントを使用してダッシュボードを作成、編集、およびビルドすることも可能です。
55.5.1. プロセス用の heatmap コンポーネントの作成
Business Central で特定のプロセス用に heatmap コンポーネントを作成できます。
前提条件
- KIE Server がデプロイされて Business Central に接続されている。
- Business Central に、1 つ以上のビジネスプロセスアセットが含まれるプロジェクトを作成している。
- Business Central に、プロセス定義が設定されたプロジェクトがデプロイされている。
- サンプルプロセスインスタンスが作成されている。
手順
以下の手順を使用して、新規の KIE Server データセットを作成します。
Business Central で、Admin
Data Sets に移動します。 Data Set Explorer ページが開きます。
New Data Set をクリックして、Execution Server プロバイダータイプを選択します。
Data Set Creation Wizard ページが開きます。
- データセットの名前を入力します。
- サーバー設定を選択します。プロジェクトがデプロイされる場合は、サーバー設定を使用できます。
- リストから CUSTOM クエリーターゲットを選択します。
Query フィールドに以下のカスタム SQL クエリーを入力します。
select pil.externalId, pil.processId, nil.nodeid, nil.nodetype, nil.nodename, count(nil.nodeid) as total_hits from NodeInstanceLog nil inner join ProcessInstanceLog pil on pil.processInstanceId = nil.processInstanceId where nil.type = 1 group by pil.externalId, nil.nodeid, nil.nodename
注記必要に応じて、データベースに合わせて SQL クエリーを変更できます。
- Data Set Creation Wizard を完了し、Test をクリックします。
- Save をクリックします。
-
Business Central で、Menu
Design Pages に移動します。 - Pages パネルで、New をクリックします。
- New Page ダイアログボックスでの Name フィールドに値を入力し、必要なスタイルを選択します。
OK をクリックします。
Page Editor で新しいページが開き、Heatmaps コンポーネントが Components パネルで利用可能なことを確認できます。
- Components パネルで Heatmaps コンポーネントをデプロイメントし、Process Heatmap コンポーネントタイプを Page Editor にドラッグします。
- Displayer エディター ウィザードで Data タブをクリックして、新たに作成した KIE Server データセットを選択します。
- Data タブで、Columns フィールドから NODEID および TOTAL_HITS を選択します。
Component Editor タブをクリックし、Server Template、Container ID、Process Definition ID などの必須フィールドの値を Component Properties タブに入力します。
注記Server Template の値にアクセスするには、Deploy
Execution Servers Server Configurations の順に移動します。Container ID の値は、Manage Process Instances に移動し、使用するプロセスインスタンスをクリックします。Deployment は Container ID に対応し、Definition ID は Process Definition ID になります。 - Display タブをクリックし、要件に応じて Chart、Margins、Filter、Refresh、および Columns の値を編集します。
OK をクリックします。
図55.3 プロセス heatmap コンポーネントの例
プロセスダイアグラムの heat 情報が表示されます。
55.5.2. 複数プロセス用の heatmap コンポーネントの作成
Business Central では、複数のプロセス用に heatmap コンポーネントを作成できます。
前提条件
- KIE Server がデプロイされて Business Central に接続されている。
- Business Central に複数のプロジェクトを作成しており、ビジネスプロセスアセットが 1 つ以上含まれます。
- Business Central に、プロセス定義が設定されたプロジェクトがデプロイされている。
- サンプルプロセスインスタンスが作成されている。
手順
以下の手順を使用して、新規の KIE Server データセットを作成します。
Business Central で、Admin
Data Sets に移動します。 Data Set Explorer ページが開きます。
New Data Set をクリックして、Execution Server プロバイダータイプを選択します。
Data Set Creation Wizard ページが開きます。
- データセットの名前を入力します。
- サーバー設定を選択します。プロジェクトがデプロイされる場合は、サーバー設定を使用できます。
- リストから CUSTOM クエリーターゲットを選択します。
Query フィールドに以下のカスタム SQL クエリーを入力します。
select pil.externalId, pil.processId, nil.nodeid, nil.nodetype, nil.nodename, count(nil.nodeid) as total_hits from NodeInstanceLog nil inner join ProcessInstanceLog pil on pil.processInstanceId = nil.processInstanceId where nil.type = 1 group by pil.externalId, nil.nodeid, nil.nodename
注記必要に応じて、データベースに合わせて SQL クエリーを変更できます。
- Data Set Creation Wizard を完了し、Test をクリックします。
- Save をクリックします。
-
Business Central で、Menu
Design Pages に移動します。 - Pages パネルで、New をクリックします。
- New Page ダイアログボックスでの Name フィールドに値を入力し、必要なスタイルを選択します。
OK をクリックします。
Page Editor で新しいページが開き、Heatmaps コンポーネントが Components パネルで利用可能なことを確認できます。
- Components パネルで Heatmaps コンポーネントをデプロイメントし、All Processes Heatmaps コンポーネントタイプをキャンバスにドラッグします。
- Displayer エディター ウィザードで Data タブをクリックして、新たに作成した KIE Server データセットを選択します。
- Data タブで、Columns フィールドから、EXTERNALID、PROCESSID、NODEID、および TOTAL_HITS を選択します。
- Process Selector ボックスで、要件に応じて Container および Process の値を選択します。
Component Editor タブをクリックし、Server Template (必須) フィールドに値を入力します。
注記Server Template の値にアクセスするには、Deploy
Execution Servers Server Configurations の順に移動します。 - Display タブをクリックし、要件に応じて Chart、Margins、Filter、Refresh、および Columns の値を編集します。
+OK をクリックします。
図55.4 複数プロセスの heatmap コンポーネントの例
プロセスダイアグラムの heat 情報が表示されます。
55.5.3. heatmap コンポーネントの実行
テスト目的のみで、Business Central 外で、内部 heatmap コンポーネントをローカルで実行できます。この API は、独自のコンポーネントをビルドするために使用できる外部コンポーネントの作成に使用されます。外部コンポーネントの詳細は、「外部コンポーネント」 を参照してください。
特定の heatmap コンポーネントを実行するには、以下の手順を実施します。
前提条件
- システムに npm がインストールされている。npm のインストールの詳細は、Downloading and installing Node.js and npm を参照してください。
- システムに Yarn がインストールされている。Yarn のインストールに関する詳細は、Yarn Installation を参照してください。
- Appformer リポジトリー をクローンして Business Central 外のコンポーネントを実行している。
手順
-
appformer/dashbuilder/dashbuilder-shared/dashbuilder-js
ディレクトリーに移動します。 dashbuilder-js
ディレクトリーでターミナルを開き、以下のコマンドを入力します。yarn run init && yarn run build:fast
dashbuilder-js/packages
ディレクトリーには、以下のコンポーネントが存在することがわかります。- processes-heatmaps-component
- process-heatmap-component
- logo-component
- heatmap-component
dashbuilder-js/packages
ディレクトリーに移動し、必要な heatmap コンポーネントを開き、ターミナルで以下のコマンドを入力します。yarn run start
コンポーネントにアクセスするには、Web ブラウザーに http://localhost:9001/ と入力します。
選択したコンポーネントが Web ブラウザーに表示されます。