3.2.2. 環境の基本設定の構成
Business Automation Operator を使用して Red Hat Process Automation Manager 環境のデプロイを開始した後に、環境のタイプを選択し、他の基本的な設定を行う必要があります。
前提条件
- 「Business Automation Operator の使用による Red Hat Process Automation Manager 環境のデプロイメントの開始」 の説明に従って、Business Automation Operator を使用して Red Hat Process Automation Manager 環境のデプロイを開始し、インストーラーウィザードにアクセスしている。
Procedure
- Application Name フィールドに、OpenShift アプリケーションの名前を入力します。この名前は、すべてのコンポーネントのデフォルト URL で使用されます。
Environment 一覧で、環境のタイプを選択します。このタイプは、デフォルトの設定を定めるものです。この設定を必要に応じて変更することができます。以下のタイプは Red Hat Process Automation Manager で利用できます。
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rhpam-trial
: すばやく設定でき、アセットの開発や実行の評価やデモに使用できる試用版の環境。Business Central と Process Server 1 台が含まれています。この環境では永続ストレージを使用しないので、この環境で実行した作業内容は保存されません。 -
rhpam-authoring
: Business Central を使用してサービスを作成および修正する環境。この環境は、オーサリングの作業用の Business Central と、サービスのテスト実行用の Process Server 1 台で構成されます。 rhpam-authoring-ha
: Business Central を使用してサービスを作成し、変更する 環境。この環境は、オーサリングの作業用の Business Central と、サービスのテスト実行用の Process Server 1 台で構成されます。このバージョンのオーサリング環境は、高可用性が確保されるように Business Central Pod のスケーリングをサポートします。重要Red Hat Process Automation Manager 7.6 では、Operator を使用した高可用性 Business Central 機能のデプロイメントはテクノロジープレビューとしてのみご利用いただけます。Red Hat のテクノロジープレビュー機能についての詳細は、「テクノロジプレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。完全にサポートされた高可用性可用性デプロイメントの場合、Red Hat OpenShift Container Platform バージョン 3.11 で高可用性オーサリングテンプレートを使用します。このテンプレートをデプロイする手順については、『Red HatOpenShift Container Platform への Red Hat Process Automation Manager オーサリング環境のデプロイ 』を参照してください。
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rhpam-production
: ステージングおよび実稼働用として既存のサービスを実行するために使用する環境。この環境には、Business Central Monitoring、Smart Router、および Process Server Pod の 2 つのグループが含まれます。このようなすべてのグループに対してサービスのデプロイおよびデプロイ解除を実行できます。このようなすべてのグループに対してサービスのデプロイおよびデプロイ解除を実行します。必要に応じてこれらのグループのスケールアップおよびスケールダウンを実行できます。Business Central Monitoring を使用してサービスをデプロイし、実行し、停止し、またそれらの実行を監視します。 rhpam-production-immutable
: ステージングおよび実稼働目的で既存のサービスを実行するための別の環境。ソースからサービスをビルドしたり、Maven リポジトリーからサービスをプルする 1 つ以上の Process Server Pod を設定できます。その後、必要に応じて各 Pod を複製できます。Pod からサービスを削除したり、新しいサービスを Pod に追加したりすることはできません。サービスの別のバージョンを使用するか、他の方法で設定を変更する場合は、新規のサーバーイメージをデプロイして、以前のイメージを置き換えます。コンテナーベースの統合ワークフローを使用して、Pod を管理できます。
この環境を設定する場合は、KIE Servers タブで Process Server をカスタマイズし、Set immutable server configuration
ボタンをクリックするか、KIE_SERVER_CONTAINER_DEPLOYMENT
環境変数を設定します。Process Server の設定手順は、「環境のカスタム Process Server 設定の構成」 を参照してください。必要に応じて、Console タブを使用して、この環境に Business Central Monitoring を追加して、プロセスサービスの実行を監視、停止、および再起動することもできます。Business Central Monitoring の設定手順は、「環境の Business Central 設定の構成」 を参照してください。
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新しいバージョンへの自動アップグレードを有効にするには、Enable Upgrades ボックスを選択します。このボックスを選択すると、Red Hat Process Automation Manager 7.6 の新しいパッチバージョンが利用可能になると、Operator は自動的にこのバージョンにデプロイメントをアップグレードします。サービスはすべて確保され、アップグレードプロセス全体で通常通り利用できます。
同じ自動アップグレードプロセスを、Red Hat Process Automation Manager 7.x の新規マイナーバージョンが利用できる場合にも有効にする場合は、Include minor version upgrade のチェックボックスを選択します。
- Custom registry のカスタムイメージレジストリーを使用する場合、Image registry フィールドにレジストリーの URL を入力します。このレジストリーに適切に署名され、認識された SSL 証明書がない場合には、Insecure ボックスを選択します。
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Admin user の Username および Password フィールドに、Red Hat Process Automation Manager の管理者ユーザーのユーザー名およびパスワードを入力します。RH-SSO または LDAP 認証を使用する場合、同じユーザーを、Red Hat Process Automation Manager の
kie-server,rest-all,admin
ロールで認証システムに設定する必要があります。 イメージのカスタムバージョンタグを使用する必要がある場合には、以下の手順を実行します。
- Next をクリックして Security タブにアクセスします。
- ウィンドウの下部までスクロールします。
- イメージタグを Image tag フィールドに入力します。
次のステップ
デフォルト設定で環境をデプロイする必要がある場合は、Finish をクリックしてから Deploy をクリックして環境をデプロイします。それ以外の場合は、引き続き他の設定パラメーターの設定を行います。