第9章 プロセスデザイナーでの BPMN2 スイムレーン
スイムレーンは、1 つのグループまたはユーザーに関連のあるタスクを視覚的にグループ化するプロセス要素です。スイムレーンとユーザータスクを組み合わせて使用し、人間による複数のタスクを同じアクターに割り当てます。ランタイム時に、スイムレーンは、同じプロセスインスタンス内で、タスクを自動的に要求するか、そのレーンで別のタスクを完了したユーザーに割り当てます。スイムレーンで最初のタスクが作成され、タスクにアクター ID が指定されている場合には、アクター ID がそのスイムレーンの他の全タスクにも割り当てられます。レーンとは、プロセス内のサブパーティションのことで、プロセス要素をグループ化し、共通のパラメーターを定義できます。
以下の例では、アナリストには 2 つのユーザータスクが割り当てられています。
Update Customer Details と Resolve Customer Issue のタスクの Group フィールドには analyst
の値が割り当てられています。プロセスが開始されて、Update Customer Details タスクがアナリストユーザーにより要求されるか、開始されるか、完了されると、Resolve Customer Issue タスクが要求されて、最初のタスクを完了したユーザーに割り当てられます。ただし、Update Customer Details タスクにアナリストグループが割り当てられていて、2 番目のタスクにユーザーやグループが割り当てられていない場合に、プロセスは最初のタスク完了後に停止します。