3.2. 交通違反 DMN カスタムデータタイプの作成


DMN データタイプは、デシジョン論理の定義向けの DMN ボックス式のテーブル、列、フィールドで使用するデータ構造を決定します。デフォルトの DMN データタイプ (文字列、数字、ブール値など) を使用するか、または独自のデータタイプを作成して、ボックス式の値に実装する新たなフィールドや制限を指定することもできます。Business Central の DMN デザイナーの Data Types タブを使用して交通違反プロジェクトのカスタムデータタイプを定義します。

図3.3 カスタムデータタイプのタブ

dmn custom datatypes tab

以下のテーブルでは、このプロジェクト用に作成する DriverViolation、および Fine のカスタムデータタイプを一覧表示しています。

表3.1 Driver のカスタムデータタイプ
名前タイプ

tDriver

Structure

名前

string

Age

number

State

string

City

string

Points

number

表3.2 Violation のカスタムデータタイプ
名前タイプ

tViolation

Structure

Code

string

Date

date

タイプ

string

Speed Limit

number

Actual Speed

number

表3.3 Fine のカスタムデータタイプ
名前タイプ

tFine

Structure

Amount

number

Points

number

前提条件

  • 交通違反 DMN デシジョン要件ダイアグラム (DRD) を Business Central で作成している。

手順

  1. tDriver カスタムデータタイプを作成するには、Data Types タブの Add をクリックし、Name フィールドに tDriver と入力して、Type リストから Structure を選択します。
  2. 新しいデータタイプの右側にあるチェックマークをクリックして、変更を保存します。

    図3.4 tDriver のカスタムデータタイプ

    dmn tDriver custom datatype
  3. 新しくネスト化されたデータタイプごとに、tDriver の横にあるプラス記号をクリックして、tDriver の構造化データタイプに、以下のネスト化されたデータタイプを追加します。新規データタイプの右側にあるチェックマークをクリックして、変更を保存します。

    • Name (文字列)
    • Age (数字)
    • State (文字列)
    • City (文字列)
    • Points (数字)
  4. tViolation カスタムデータタイプを作成するには、Data Types タブの Add をクリックし、Name フィールドに tViolation と入力して、Type リストから Structure を選択します。
  5. 新しいデータタイプの右側にあるチェックマークをクリックして、変更を保存します。

    図3.5 tViolation のカスタムデータタイプ

    dmn tViolation custom datatype
  6. 新しくネスト化されたデータタイプごとに、tVoilation の横にあるプラス記号をクリックして、tVoilation の構造化データタイプに、以下のネスト化されたデータタイプを追加します。新規データタイプの右側にあるチェックマークをクリックして、変更を保存します。

    • Code (文字列)
    • Date (日付)
    • Type (文字列)
    • Speed Limit (数字)
    • Actual Speed (数字)
  7. 以下の制約を Type のネスト化されたデータタイプに追加するには、編集アイコンをクリックして Add Constraints をクリックし、Select constraint type プルダウンメニューから Enumeration を選択します。

    • speed
    • parking
    • driving under the influence
  8. OK をクリックしてから、type データタイプの右側にあるチェックマークをクリックし、変更を保存します。
  9. tFine カスタムデータタイプを作成するには、Data Types タブの Add をクリックし、Name フィールドに tFine と入力して、Type リストから Structure を選択し、Save をクリックします。

    図3.6 tFine のカスタムデータタイプ

    dmn tFine custom datatype
  10. 新しくネスト化されたデータタイプごとに、tFine の横にあるプラス記号をクリックして、tFine の構造化データタイプに、以下のネスト化されたデータタイプを追加します。新規データタイプの右側にあるチェックマークをクリックして、変更を保存します。

    • Amount (数字)
    • Points (数字)
  11. Save をクリックします。
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