第16章 実行エラー管理


ビジネスプロセスの実行エラーが発生すると、プロセスが停止し、直近の安定した状態 (直近の安全なポイント) に戻り、実行を継続します。プロセスがエラーを処理していない場合は、トランザクション全体がロールバックされ、プロセスインスタンスを 1 つ前の待ち状態のままにします。この痕跡はログにのみ表示され、通常は、プロセスエンジンに要求を送信した人にしか表示されません。

プロセスの管理者 (process-admin)、または管理者 (admin) のロールが割り当てられているユーザーが、Business Central のエラーメッセージにアクセスできます。実行エラーメッセージ機能では、主に以下の利点があります。

  • より優れたトレーサビリティー
  • 重大なプロセスの表示
  • エラー状態に基づいたレポートおよび解析
  • 外部システムエラー処理および補正

設定可能なエラー処理は、プロセスエンジンの実行 (タスクサービスを含む) 時に発生した技術エラーに対応します。以下の技術例外が適用されます。

  • java.lang.Throwable を拡張するすべてのもの
  • プロセスレベルのエラー処理およびその他の例外が事前に処理されていない

エラー処理メカニズムを設定し、その機能を拡張するプラグ可能なアプローチが可能なコンポーネントが複数あります。

エラー処理を行うプロセスエンジンのエントリーポイントは ExecutionErrorManager です。これは、RuntimeManager と統合され、基盤となる KieSession および TaskService に渡します。

API の観点からすると、ExecutionErrorManager で次のコンポーネントにアクセスできます。

  • ExecutionErrorHandler: エラー処理の主なメカニズム
  • ExecutionErrorStorage: 実行エラー情報のための、プラグ可能なストレージ

16.1. 実行エラーの管理

定義上、検出および保存されたプロセスエラーは何も確認されておらず、何らかの形 (エラーからの自動回復の場合) で処理する必要があります。エラーは、確認されたかどうかに基づいてフィルターリングされます。エラーを承認すると、追跡のために、ユーザー情報およびタイムスタンプが保存されます。いつでも、Error Management ビューにアクセスできます。

手順

  1. Business Central で、Menu Manage Execution Errors の順に移動します。
  2. 一覧からエラーを選択し、Details タブを開きます。これにより、エラーに関する情報が表示されます。
  3. Acknowledge ボタンをクリックして、エラーを承認して削除します。Manage Execution Errors ページの Acknowledged フィルターで Yes を選択すれば、後からそのエラーを表示できます。

    エラーがタスクに関連する場合は、Go to Task ボタンが表示されます。

  4. 該当する場合は、Go to Task ボタンをクリックして、Manage Tasks ページに、関連するジョブ情報を表示します。

    Manage Tasks ページでは、対応するタスクの再起動、再スケジュール、または再試行を行うことができます。

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