第4章 テクノロジープレビュー
本セクションでは、Red Hat Process Automation Manager 7.6 のテクノロジープレビュー機能を説明します。Business Central には、デフォルトで無効になっている実験的機能管理ページが含まれています。このページを有効にするには、appformer.experimental.features
プロパティーの値を true
に設定します。
これらの機能はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は Red Hat の実稼働環境でのサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされていないため、機能的に不十分である可能性があり、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。これらの機能は、近々発表予定の製品機能をリリースに先駆けて提供するので、お客様は機能性をテストし、開発プロセス中にフィードバックを寄せることができます。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能についての詳細は、テクノロジプレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
4.1. Red Hat JBoss EAP での高可用性オーサリング (オンプレミスおよび Red Hat OpenShift Container Platform)
Business Central で高可用性を設定することは、現在テクノロジープレビュー機能となっています。検索機能を有効にするための検索とメッセージングの技術が実装の詳細として検討されています。この技術は、Red Hat Process Automation Manager の今後のリリースでは、別の技術に取って代わられる場合がありますが、提供済みの機能については維持される可能性があります。
4.2. ケースモデラー
Business Central のケースモデラーに、新しいプロセスデザイナーが追加されました。このモデラーでは、ケースをステージのシーケンスとしてモデル化するオプションが追加され、ハイレベルでのケースモデルの定義が簡素化されました。ケースモデルは、ヒューマンタスク、サブプロセス、サブクラスの 3 種類のタスクをサポートします。
Red Hat Process Automation Manager 7.6 のケースモデラーはテクノロジープレビュー機能で、デフォルトでは Business Central で無効になっています。Business Central でケースモデラープレビューを有効にするには、ウィンドウの右上隅で Settings
4.3. スタンドアロンサービスとしてのプロセスインスタンスの移行
プロセスインスタンスの移行は、ユーザーインターフェースとバックエンドを含むスタンドアロンのサービスとして利用できるようになりました。このサービスは、Thorntail uber JAR としてパッケージ化されています。プロセスインスタンスの移行サービスを使用することで、2 つの異なるプロセス定義間の移行を定義できます (これを移行プランと呼ぶ)。特定の Process Server で実行中のプロセスインスタンスに対して、この移行プランを適用できます。
プロセスインスタンスの移行におけるスタンドアロンサービスに関する詳細は、GitHub の Process Instance Migration Service ページを参照してください。
4.4. Prediction Service API
Prediction Service API を使用して、ヒューマンタスクを支援する予測サービスを提供できます。予測サービスは AI を使用できます。たとえば、予測モデルマークアップ言語 (PMML: Predictive Model Markup Language) モデルまたは統計的機械知能と学習エンジン (SMILE: Statistical Machine Intelligence and Learning Engine) を使用してサービスを実装できます。
4.5. Constraint Streams API
Drools Rules Language (DRL) の代替として Constraint Streams API を使用し、プレーンな Java 8+ でのインクリメンタルスコアの計算をプログラミングできます。Constraint Streams API は迅速かつスケーラブルでデバッグ可能です。あらゆる IDE を使用して、Constraint Streams API を使用するソルバーを開発およびデバッグできます。これは、エンジンを有効にするデルタを使用し、必要な計算のみを再度行うことができます。また、正当化をサポートするので、ソルバーをデバッグするためにソリューションに達した理由を確認することができます。
4.6. OpenShift Operator インストーラーウィザード
Red Hat Process Automation Manager 向けの OpenShift Operator には、インストーラーウィザードが提供されます。このウィザードを使用して、Operator が含まれる Red Hat OpenShift Container Platform に Red Hat Process Automation Manager 環境をデプロイできます。
4.7. Elasticsearch の後継 Red Hat JBoss Data Grid
Red Hat JBoss Data Grid は、Red Hat Process Automation Manager 向けのスケーラビリティーが非常に高い分散型全文検索および分析エンジンとして、Elasticsearch の代わりに使われます。
Red Hat Data Grid は Infinispan のオープンソースソフトウェアプロジェクトで構築されており、インデックス化の機能が含まれているので、大量のデータを素早くほぼリアルタイムに保存、検索、および解析できます。Red Hat Process Automation Manager のクラスター環境では、クラスターノード全体にわたる複雑な検索を効率的に実施できます。
ConstraintStreams
API は現在、テクノロジープレビュー機能です。これは、Red Hat business Optimizer エンジン機能のすべての範囲をカバーするわけではありません。