4.6. デフォルトの Operator イメージのカスタマイズ
現在、デフォルトの Operator イメージのカスタマイズは、IBM Power および IBM Z ではサポートされていません。
特定の状況では、Red Hat Quay Operator が使用するデフォルトのイメージをオーバーライドすると便利な場合があります。これを行うには、Red Hat Quay Operator ClusterServiceVersion
で 1 つ以上の環境変数を設定します。
このメカニズムの使用は、実稼働 Red Hat Quay 環境ではサポートされておらず、開発またはテストの目的でのみ使用することが強く推奨されます。Red Hat Quay Operator でデフォルト以外のイメージを使用する場合は、デプロイメントが正しく機能するという保証はありません。
4.6.1. 環境変数
以下の環境変数は、Red Hat Quay Operator でコンポーネントイメージをオーバーライドするために使用されます。
環境変数 | コンポーネント |
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オーバーライドされたイメージは、タグ (:latest) ではなく、マニフェスト (@sha256:) によって参照する 必要があります。
4.6.2. 実行中のオペレータへのオーバーライドの適用
Red Hat Quay Operator が Operator Lifecycle Manager (OLM) を通じてクラスターにインストールされている場合、マネージドコンポーネントのコンテナーイメージは、ClusterServiceVersion
オブジェクトを変更すると簡単にオーバーライドできます。
以下の手順を使用して、実行中の Red Hat Quay Operator にオーバーライドを適用します。
手順
ClusterServiceVersion
オブジェクトは、クラスター内で実行中の Operator を Operator Lifecycle Manager が表現したものです。Kubernetes UI またはkubectl
/oc
CLI ツールを使用して、Red Hat Quay Operator のClusterServiceVersion
を見つけます。以下に例を示します。$ oc get clusterserviceversions -n <your-namespace>
UI、
oc edit
、または別の方法を使用して、Red Hat QuayClusterServiceVersion
を変更して、オーバーライドイメージを指す上記の環境変数を含めます。JSONPath:
spec.install.spec.deployments[0].spec.template.spec.containers[0].env
- name: RELATED_IMAGE_COMPONENT_QUAY value: quay.io/projectquay/quay@sha256:c35f5af964431673f4ff5c9e90bdf45f19e38b8742b5903d41c10cc7f6339a6d - name: RELATED_IMAGE_COMPONENT_CLAIR value: quay.io/projectquay/clair@sha256:70c99feceb4c0973540d22e740659cd8d616775d3ad1c1698ddf71d0221f3ce6 - name: RELATED_IMAGE_COMPONENT_POSTGRES value: centos/postgresql-10-centos7@sha256:de1560cb35e5ec643e7b3a772ebaac8e3a7a2a8e8271d9e91ff023539b4dfb33 - name: RELATED_IMAGE_COMPONENT_REDIS value: centos/redis-32-centos7@sha256:06dbb609484330ec6be6090109f1fa16e936afcf975d1cbc5fff3e6c7cae7542
これは Operator レベルで実行されるため、すべての QuayRegistry
はこれらの同じオーバーライドを使用してデプロイされています。