第1章 概要
Red Hat Quay の機能には以下が含まれます。
- 高可用性
- Geo-replication
- リポジトリーのミラーリング
- Docker v2、スキーマ 2 (multiarch) のサポート
- 継続的インテグレーション
- Clair によるセキュリティースキャン
- カスタムログのローテーション
- ダウンタイムなしのガベージコレクション
- 24 時間年中無休のサポート
Red Hat Quay は以下のサポートを提供します。
- 複数の認証およびアクセス方法
- 複数のストレージバックエンド
- Quay、Clair、およびストレージバックエンドのカスタム証明書
- アプリケーションレジストリー
- コンテナーイメージの複数の異なるタイプ
1.1. アーキテクチャー
Red Hat Quay は、内外の多数のコアコンポーネントで構成されます。
1.1.1. 内部コンポーネント
-
Quay(コンテナーレジストリー): Pod の複数のコンポーネントで構成される
Quay
コンテナーをサービスとして実行します。 - Clair: コンテナーイメージで脆弱性の有無をスキャンし、修正を提案します。
1.1.2. 外部コンポーネント
- データベース: Red Hat Quay で、プライマリーメタデータストレージとして使用されます。これはイメージストレージ用ではないことに注意してください。
- Redis (key-value ストア): ライブビルダーログおよび Red Hat Quay チュートリアルを保存します。
クラウドストレージ: サポートされるデプロイメントでは、以下のストレージタイプのいずれかを使用する必要があります。
- パブリッククラウドストレージ: パブリッククラウド環境では、Amazon Web Services の Amazon S3 や Google Cloud の Google Cloud Storage などのクラウドプロバイダーのオブジェクトストレージを使用する必要があります。
- プライベートクラウドストレージ: プライベートクラウドでは、Ceph RADOS や OpenStack Swift などの S3 または Swift 準拠のオブジェクトストアが必要です。
警告
実稼働環境の設定に「ローカルマウントされたディレクトリー」のストレージエンジンを使用しないでください。マウントされた NFS ボリュームはサポートされません。ローカルストレージは Red Hat Quay のテスト専用のインストールに使用されることが意図されています。